SUPER★DRAGON、2024年3月6日「New Rise」メジャーデビュー発表のイベント「9th Anniversary Special Event"999"」のオフィシャルレポートが到着!
SUPER★DRAGON、2024年3月6日「New Rise」メジャーデビュー発表のイベント「9th Anniversary Special Event"999"」のオフィシャルレポートが到着!
ライブ/イベント情報
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昨年9月より結成9年目に突入した9人組ミクスチャーユニット・SUPER★DRAGON(通称・スパドラ)が、12月22日にワンマンライブ『9th Anniversary Special Event“999”(トリプルナイン)』を豊洲PITにて開催。今年3月6日にメジャーデビューすることをサプライズ発表した。2015年の結成時は平均年齢13歳だったメンバーも、現在は21歳とついに20歳を超え、表現の幅もスキルも劇的にアップ。結成時から現在へとリリースを時系列でたどっていくセットリストで、歌、ラップ、ダンス、ヒューマンビートボックスと、彼らの持つ多彩なエレメンツの進化過程を見せつけて、BLUEと呼ばれるスパドラファンにスペシャルすぎるクリスマスプレゼントを贈った。
11月29日より、公式ホームページや各種SNSで“99”から始まる謎のカウントダウンを始めていたSUPER★DRAGON。BLUEの間では話題騒然となり、何が起きるのかと期待が高まっていた。そんななか、9人のメンバーに9年目とSUPER★DRAGONにまつわる“9”にちなみ、チケット代も999円というスペシャルづくしのライブは、もちろん完全ソールドアウト。2800人のBLUEが集まった満杯のフロアにオーバーチュアが流れて「Clap Your Hands!」と9人が登場すると、フロアはBLUEが掲げる青いライトスティックの光でいっぱいとなり、2016年にリリースされた1stシングル「Pendulum Beat!」でライブの幕は切って落とされた。当時TVアニメ『遊☆戯☆ARC-Ⅴ』のオープニングテーマにも起用されたキャッチーなアッパーチューンで、若さいっぱいに躍動する9人に、客席からは“Pendulum!”の大合唱も。また、間奏ではジャン海渡と松村和哉がヒューマンビートボックスで掛け合い、SUPER★DRAGONの武器はこんな初期から確立されていたのかと驚かされる。彼らの始まりの曲とも言えるフレッシュなナンバーに続いて、スパドラ初の恋愛ソングとなった3rdシングル「Monster!」(2018年発売)では、ヒップホップのビートで激しい恋情をセクシーかつエモーショナルに描出。投げキスでBLUEを魅了して、当時の成長スピードの速さを改めて感じさせる。
その言葉を証明するように、「デンジャーな夜にしてきましょう」というジャン海渡の台詞からは、サウンドも楽曲のメッセージもグッと大人なものへと進展していった。2ndアルバム『2nd Emotion』のリード曲で、ダーティサウスヒップホップという新たなジャンルに挑戦した「WARNING」は、自分への怒りをテーマに沸々と感情を煽り立てていくナンバー。曲中にサイレンが鳴ると、順にソロダンスを披露していくスペシャルなアレンジも施され、古川毅と池田彪馬の高音ボーカルにジャン海渡のラップが絡んでいく歌唱にも聞き惚れる。対して、3rdアルバム『3rd Identity』の収録曲「Don't Let Me Down」では、涼やかなトラックと感情を抑えたクールな見せ方に、己を貫く姿勢を静かに言い置くジャン海渡と松村和哉のラップと相まって、スパドラの持ち味であるスタイリッシュな魅力を露わに。2ndに3rdと、この2019年に発表された2枚のアルバムで彼らが遂げた音楽的成長は、さらに精神的な部分にも波及していったことを、続く「Burning in the nights」(2020年発売『Burn It Black e.p.』収録)が明らかにしていく。結成5周年のタイミングでパワーのある曲が欲しいと、当時メンバー発信でゼロから創り上げた本作は“音楽で死ぬなら本望さ”等、より彼ら自身のリアルな想いが投影され、単に魅せるだけでなく、いかに想いを乗せるか?というスタンスがうかがえるもの。当時のコロナ禍という闇夜の中でも、光を掴み取ろうとするシアトリカルで緊張感あるパフォーマンス、決意を順に歌い繋いでいくドラマティックなステージングに、フロアからは拍手が湧いた。ダンスにせよ歌唱にせよ、楽曲の求めるスキルがどんどん上がり、それに9人が応えてきたSUPER★DRAGONの歴史――リリース順に楽曲を並べたセットリストからは、それが如実に伝わってきた。
その歴史を振り返り、それぞれが印象に残っているライブを挙げてからは「ラストスパート、もっと盛り上がっていけますか?」(飯島颯)と、ファンと手を取り合って、高みへと駆け上がるブロックへ。ファン=BLUEと自らの情熱=REDが掛け合わさってPurpleになると歌う「Purple Moon」(2022年発売4thアルバム『Force to Forth』収録)は、まさにライブの情景を色に例えたナンバーで、“最高の夜を作るのは誰だ?”という問いかけに、フロアはBLUEが掲げるライトスティックの光でいっぱいになる。軽快なステップで生まれる心地よいムードに場内のテンションが上昇していくなか、さらに壮大なオーケストレーションと現代のダンスミュージックを掛け合わせた「Revolution」(2023年3月発売アルバム『mirror』収録)を投下。自らが進む覇道への意志を表した力強いパフォーマンスと、天を突き破りそうな池田のハイトーンボーカルがあげるのは、大いなる革命への狼煙だ。そしてトドメとばかり「最後に悔いなくタオルとペンライトを振って、空をブチ抜いていこうぜ!」(古川毅)と贈られたのは、今年6月に配信された最新曲「Reach the sky」。メジャー調の爽快なサウンドで“空をぶち抜いて”と歌いながら全員で肩を組み、BLUEの振るペンライトに合わせてタオルを振り上げていく情景は、素晴らしい壮観だった。