本日3月19日、ハロー!プロジェクトより新グループ・ロージークロニクルがデビューシングルの発売日を迎えた。それに先駆けて、埼玉・所沢にある「角川武蔵野ミュージアム」にて、メディア向けの取材会が行われた。
ロージークロニクルは、橋田歩果、吉田姫杷、小野田華凜、村越彩菜、植村葉純、松原ユリヤ、島川波菜、上村麗菜、相馬優芽の9名からなるハロー!プロジェクトの新グループ。メンバー全員がハロプロ研修生としての活動経験を持つ。
グループ名は、「薔薇色の」そして「希望に満ちた」「幸せいっぱいの」という意味を持つ“Rosy(ロージー)”と、出来事を年ごとに記した歴史書である「年代記」を意味する“Chronicle(クロニクル)”を掛け合わせて作られ、「いつまでも語り継がれるような、バラ色の歴史を紡いでいってほしい」という願いが込められている。
取材会でロージークロニクルのメンバーは、駆けつけた記者からの質問に対し、緊張した様子を見せながらも、それぞれの個性を光らせながらひとつひとつ丁寧に言葉を紡いでいった。

まずは、デビューシングル発売を目前に控えた現在の心境について質問が寄せられた。
リーダーの橋田は、「去年の11月にデビューシングルの発売が発表されたときは、まだCD デビューへの実感が湧いていなかったんですけど、ミュージックビデオが公開されたり、初めてのことにいろいろとチャレンジしたりする中で、だんだんと CD デビューを実感しています」「お店に私たちの CD が並ぶのがすごく楽しみです」と笑顔でコメント。
CD デビュー前から数々のステージで披露しているパフォーマンスへの反響に関しては、吉田が「(デビューシングル収録曲を)ハロー!プロジェクトのコンサートで初めてパフォーマンスしたのですが、ファンの皆さんがコールをたくさん入れてくださって、一緒に盛り上がれたのをすごく感じました」と回答し、歌とダンスですでに多くのファンを魅了していることをうかがわせた。
ロージークロニクルは、2022年6月に松原、小野田、橋田、村越、植村の 5 名で「ハロプロ研修生ユニット’22」を結成し、2023 年5月に吉田と上村が、2024年6月に島川と相馬が加入したことで現在のメンバー編成に至っている。そうした今日までの歩みや心境について質問が挙がると、植村は「いつデビューできるのか不安もあった」「でも、みんなで頑張っていくしかないという一心でずっと頑張ってきました」と心境を告白。研修生として 7 年間活動をしてきた松原は、「小学 4 年生の頃にハロプロ研修生に加入して、デビューしたいという気持ちを強く持って今まで活動してきたので、やっと CD デビューできるんだという気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せた。相馬は CD デビューへの大きな期待感をあらわにしながら、「夢を持ってハロプロ研修生になったので、『本当にアイドルになれるんだ』『やっと CD デビューできるんだ』という気持ちです」とコメントした。
CDデビューという夢の実現を手にし、明るい未来に希望を抱いたメンバーの姿が印象的な一幕となった。
グループの特徴について尋ねられると、まずは上村が口火を切る。上村は「ロージークロニクルならではのわちゃわちゃ感があるのが特徴です。メンバーみんな、素がとてもおもしろいので、そういうところももっとお見せしていきたいなと思います」と、グループのまとう空気感に言及。村越は歌声にグループの強みがあると自信を見せ、「『ウブとズル』という曲では、(ソロ歌唱の部分で)一人ひとりの良さがすごく出ていて、歌声に関してはもっとアピールしていきたいなと思います」と語った。
メンバーの個性や強みに関しては、上村が「どんなに大きな会場でも、ファンの皆さんを見つけられる力があります!」と自身の強みをアピール。続けて、会場内でファンを発見すると「一瞬見ただけではファンの方も『たまたまかな』と勘違いしてしまうと思うので、5 秒は見るようにしています」と、ファンを心から大切にしていることを強調した。身長 145.3cm だという植村は、「生まれた時からの相棒」という名言が飛び出すほど牛乳が好きなことを明かす。植村の牛乳愛はメンバーもお墨付きで、島川によると、植村はリリースイベントの本番前も紙パックの牛乳を飲んでいたそう。一方、吉田はスポーツが得意だといい、空手の初段、黒帯の保持者であることと、光線銃を用いた射撃競技「ビームライフル」で埼玉県のプラチナジュニア(強化選手)に選ばれた経験があることを明かして記者を驚かせた。また、村越はボーリング、橋田は機動戦士ガンダムシリーズのプラモデル「ガンプラ」づくりにハマっていることを楽しげにトーク。小野田は 1 冊の書籍を 1日かからずして読破するほど本が大好きだそうで、「いつも本を持ち歩いていて、電車でも読みます」「(取材会の会場となった角川武蔵野ミュージアムには)めちゃくちゃ本があって、宝庫すぎて、住みたいなと思いました!」と目を輝かせた。

ハロー!プロジェクトで憧れる先輩について尋ねられると、2024 年 2 月に歌とダンスが未経験でハロプロ研修生に加入し、同年 6 月にはロージークロニクルへの加入が決定した島川が語り始める。昨年秋のハロー!プロジェクトコンサートでグループの垣根を超えたシャッフルユニットを組んだ際、同じユニットのメンバーだったモーニング娘。'25 の生田衣梨奈・小田さくら、アンジュルムの上國料萌衣から踊り方に関するアドバイスをもらったといい、「3 人のアップのリズムの取り方は見本にして踊っています」とエピソードを語った。
今後の夢や目標に関しては、小野田が「ダンスと歌がバチバチにできるグループになって、実力を世界中の人に証明して、有名で人気なグループになれたら」「すべての人から『アイドルといえばロージークロニクル』と言ってもらえるグループになりたいです」とコメント。吉田もメディア露出や SN S での発信などに力を入れながら、幅広い世代で知名度を獲得し、いずれは「海外でも単独でパフォーマンスやイベントができるようになりたい」と大きな志を抱いていることを明かした。かねてからお笑いタレントの小籔千豊のファンという松原は、「グループでコヤブソニックに出てみたい」と宣言。彼女は、もしも同イベントへの出演が叶った際は、小藪に夢を叶えられたことや感謝の気持ちを伝えたいと言葉を続けた。野球観戦が好きで、千葉ロッテマリーンズのファンだという橋田は「家族からグローブをもらったので、それを使って始球式をするのが夢です」と意気込んだ。
取材会の最後は、橋田よりファンへの言葉が語られた。橋田は「47 都道府県ツアーも含め、まずは自分たちだけのライブをしたいという夢があります」「一つひとつのチャンスを逃さず、確実にメンバー全員で目の前のことを乗り越えていって、いつか皆さんが口ずさんでしまうくらい有名な曲をパフォーマンスしたい」「街中のポスターにロージークロニクルのメンバーが登場するくらい、皆さんにとっての身近な存在になれるよう、これからも頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします!」とコメント。そのほかメンバーも続けて「よろしくお願いします!」と声をそろえ、取材会を終えた。
そんなロージークロニクルは、『カーボンニュートラルを考える 2025 by SATOYAMA & SATOUMI movement』といったイベントへの出演や、全国各地のラジオ局における「へいらっしゃい!〜ニッポンで会いましょう〜」のパワープレイなどが決定。さらに、昨日18 日には、シングル発売の前夜祭として行われた YouTube 生配信内で、FM-FUJI にてレギュラー番組『Hello! Project Night ロージークロニクルのバラ色劇場で会いましょう!』をスタートすることが発表された。放送は 4 月から毎週月曜日の 23 時〜23 時 30分。各週メンバーがそれぞれ登場する。加速度的に活動の幅を広げている 9 人の今後から目が離せない。