
今年メジャーデビュー5周年を記念して4月からスタートさせた全国7都市10公演キャリア初となるアリーナツアー"Novelbright ARENA TOUR 2025 ~Winding Road~"のファイナルを、先日8月17日(日)に神戸ワールド記念ホールで迎えた5人組ロックバンド「Novelbright」。
そんなツアーファイナル当日のライブレポートが到着したので、以下お届けする。
Novelbrightが初のアリーナワンマンツアー『Novelbright ARENA TOUR 2025 〜Winding Road〜』最終公演を、8月17日に兵庫・神戸ワールド記念ホールで開催した。
同ツアーは、Novelbrightのメジャーデビュー5周年を記念して行われ、4月12日の大阪・大阪城ホール公演を皮切りに全国を巡り、ファイナルは竹中雄大(Vo)とねぎ(Dr)の地元兵庫へ。全国から駆け付けた大観衆で埋め尽くされた満員御礼の会場で、開演5分前よりスクリーン上でカウントダウンが開始。ついにその瞬間を迎えるや、まるでテーマ―パークばりのド迫力でオープニングムービーが流れ、ツアーのテーマソングとも言える「ワインディングロード」でライブはスタート。最高にドラマチックな幕開けに場内は総立ちで、竹中がアリーナいっぱいに広がる伸びやかな歌声を響かせる。
「最高な日を一緒に作っていこう!」と竹中が叫べば特効が炸裂。曲名を地で行く「開幕宣言」で一気に躍動し、「Morning Light」でその勢いはさらに加速。山田海斗(Gt)と沖聡次郎(Gt)のドライブするツインギターを軸に、序盤からトップスピードで畳み掛けていく。
ねぎのドラムソロから、「ツアーファイナル、帰ってきたぜ~!」と竹中があいさつ後は、爽快感溢れる「ラストシーン」へ。神戸ワールド記念ホールを軽々包囲するグルーヴは、一朝一夕では成し得ない。膨大なライブで磨き上げてきた実力と積み重ねてきた経験が、説得力という音となっているのは洗練された「Everywhere I Go」でも明白だ。ライブとシンクロする映像のクオリティや演出にも目を見張るものがあり、もはや世界照準のパフォーマンスで魅せていく。
「僕とねぎくんの地元兵庫で、しかも初めてのワールド記念ホールでライブができることがとってもうれしいですし、パンパンに集まってくれてありがとうございます!」と言いながら沖とじゃれ合う竹中。「そして、我々は今日でメジャーデビュー5周年です! なので今まで以上に海斗くんは張り切ってます。めちゃくちゃギャルです(笑)」と今度は山田の衣装をいじるなど、トークとなるとアットホーム度が格段に増すのもほほ笑ましい限り。
気を取り直して竹中が、「今日は最終日なのではっちゃけて、明日からもっともっと明るい日々になるように楽しんでいきましょう!」と呼び掛け突入したダンスチューン「フォーリン・ヴィーナス」では、クラップやシンガロングが大量発生。一転、アコースティックギターの優しい音色に癒やされる「愛とか恋とか」は撮影OKとのことで、掲げられた無数のスマホの光が何とも幻想的な雰囲気を醸し出す。続いては、グリーンのサーチライトが照らした切なき「ライフスコール」、沖がシンセを奏でアンビエントなフィールで聴かせた「Turn Back Time」と、ロックバンドの範疇にとどまらない多彩な楽曲群でも存分にアピール。
MCでは、メンバーの中で山田だけ観客から名前を呼ばれていない疑惑に言及するなど(笑)相変わらず和気あいあいで、「次はラブソングなんですけど、全公演でファンの方にインタビューしていて」と、竹中が客席から一組の夫婦をピックアップ。話を聞けば何とツアー全通という熱心なファンで、その場でまた別のファンにペンを借りサインを入れたタオルをプレゼント。アリーナ規模にも関わらず距離の近いコミュニケーションはNovelbrightのライブならではで、その後はミラーボールがきらめく空間で切々と歌い上げたラブソング「アイビー」に加え、「夢花火」「ふたつの影」と至高のバラードを惜しみなく届けていく。

後半戦は、再びねぎの壮絶なドラミングから、圭吾(Ba)のスーパーベースソロへとリレーし、トドメに山田と沖のエモーショナルなギターが神戸ワールド記念ホールを直撃! そのまま燃えたぎる衝動を爆発させたような「Revive」を起点に、狂乱のヘヴィネスを轟かせた「Empire」、炎が吹き上がったダークアンセム「seeker」と、攻撃力高めのナンバーを容赦なく叩き込んでいく。一切かすれることのない竹中のロングトーンも圧巻で、花道で見事なアカペラを披露した「ツキミソウ」も思わず息をのむ美しさ。竹中のボーカリストとしての圧倒的な求心力には、否が応にも引き付けられてしまう。
「みんなのおかげでめちゃめちゃ楽しいです! 今日でメジャーデビュー5周年、結成日を誕生日とするなら結婚記念日みたいな感じかな?(笑)」と竹中が切り出し、話題はこの5年間の見た目の変化の話へ。まずはデビュー前の中性的な姿と現在のムキムキにパンプアップした山田の写真を比較し大いに沸いたかと思えば、6~7年前のまだサポートメンバー時代の圭吾にも触れ、今とはかけ離れた逆・奇跡の一枚の微妙な表情に大盛り上がり(笑)。「Novelbrightはまだまだ前進して、みんなをドキドキワクワクさせていこうと思います!」と竹中が告げ、クライマックスはひときわ華やかな「Okey dokey!!」、色とりどりのフラッグが舞った「青春旗」、まさに渾身と評すにふさわしい「Walking with you」で熱狂の渦へ!
「初めてのアリーナツアー、全7都市10本。今年こそ1本の延期も中止もなく最後まで回り切ろうと誓ったんですけど、喉の不調で仙台が延期になって……心配も迷惑も掛けたし、2~3週間経っても治らなくて、初めてもう歌えなくなるんじゃないかという恐怖も感じて。なのに温かい言葉をSNSを通じて投げ掛けてくれて、本当にみんなに生かされてるんだなと思ったし、当たり前なんてないんやなと改めて思わされました。マジでありがとうございます! 今日で5周年、楽しいこと悔しいことで言ったら、ぶっちゃけ悔しい方が多かったかなと思い返したりもしたんですけど、何が一番大きかったかと言うと、俺らってめちゃめちゃいいバンドやなと思えたんですよね。ケンカもするし、意見が合わないこともあるけど、俺がねぎくんとバンドを組んだとき、家族みたいなバンドになりたいと誓った約束はかなえられてる。俺らなら10周年も15周年も20周年も、同じことを言うと思います。気付いたことはもう一つあって。今ではもうファンとアーティストという関係性じゃなくて、同じ志を持った同志なんだなって。これからも絶対に欠かせない存在やと思うし、見えてるから、届いてるから、一緒に頑張って、一緒に泣こう。一緒に夢をかなえよう。これからもNovelbrightはずっとずっと家族みたいなバンドをやり続けて、みんなに幸せを届けるから。メジャーデビュー5周年、初めてのアリーナツアーファイナル。最高の家族と、最高の同志で、一緒に作れたことを本当に感謝してます。出会ってくれてありがとうございました! ラスト、これからも、みんなにとっても俺らにとっても、この曲がお守りになりますように」
約30分にわたり竹中が熱い思いを途切れることなく伝え続け、全身全霊で放った「カノープス」が、メモリアルな一日を締めくくるすさまじい熱量で胸に迫りくる。






抱え切れないほどの感動で放心状態のオーディエンスの声と手拍子が、少しずつ大きくなっていった正真正銘のアンコールでは、この5年間を回顧し「幸せやホンマに」と圭吾をはじめ次々と涙ぐんでいくメンバー。「どういうこと?(笑)」と竹中が遅れて現れ、「目先の夢はドームでやることなんで。ドームでやれたら打ち上げもしようぜ。みんなで泣こうぜ」と頼もしい一言。新たな始まりにささげた「スタートライン」が、壮大なスケールでアリーナに鳴り響く。加えて、神戸製鋼所(KOBELCO)の創業120周年記念オリジナルアニメーション『あしたのありか』の主題歌及びCMソングにも起用された「Call me」を、映像もろとも本邦初公開。初見ながらコール&レスポンスもバッチリ決めた同志たちと幸福な時間を作り上げる。最後の「Awesome Life」では竹中がステージを降り歩き回りながら熱唱! 約3時間のボリュームで送ったメジャーデビュー5周年とアリーナツアーのファイナルというダブルアニバーサリーで、見事に完全燃焼したNovelbrightだった。


なお、今後のNovelbrightは、各地の夏フェスに出演後、竹中の喉の不調のため延期となっていた『Novelbright ARENA TOUR 2025 〜Winding Road〜』の振替公演を9月25日(木)宮城・ゼビオアリーナ仙台で、『Novelbright ASIA TOUR 2025-2026 ~Winding Road~』を10月2日(木)山形・やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)で、『Novelbright LIVE TOUR 2025 in SEOUL』を10月11日(土)韓国・蚕室学生体育館で開催する。
Text by 奥“ボウイ”昌史
Novelbrightは、新曲「Call me」を9月1日(月)に配信リリースする。
同楽曲は、俳優の奈緒と濱田岳が声優を務める、KOBELCO創立120周年記念アニメーション『あしたのありか』に書き下ろした楽曲で、電話番号「050-6883-0001」が記載されたチラシの画像がNovelbrightのXおよびInstagram公式アカウントに投稿され、SNS上では「Call meがいち早く聴ける!」「本当に電話できる!」といった反応が広がり、注目を集めている。
このプロモーションは、記載された電話番号に実際に電話をかけると、新曲「Call me」の1番サビ部分を先行試聴できるという仕掛けで、タイトル通り“電話”をモチーフにしたNovelbrightらしいユニークな展開となっているので、ぜひチェックしてほしい。
なお、楽曲タイトルである”Call me“というタイトルに紐づけて、今後も様々な形で”電話”を起点としたプロモーションを実施していくとのことなので、ぜひ楽しみにしてほしい。
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