ハロー!プロジェクトのJuice=Juice が19 日、東京・日本武道館で単独公演「Juice=Juice Concert Tour 2024 TRIANGROOOVE2 Special」を開催した。7500 人のファンを前に全25 曲を歌い上げ、オンライン動画配信サービス「Hulu」での独占ライブ配信も実施。竹内まりやの楽曲「今夜はHearty Party」をカバーする新曲パフォーマンスを初披露し、後輩のハロプロ新グループ・ロージークロニクルもバックダンサーとしてステージを盛り上げた。

(Juice=Juice のメンバー・入江里咲は、体調不良による活動休止のため欠席)9 月から全国6 会場で12 公演を巡ってきた秋ツアー「Juice=Juice Concert Tour 2024 TRIANGROOOVE2」の千秋楽となった本公演。オープニングBGM を受けてJuice=Juice・ロージークロニクルの総勢18 人がクールに登場すると、会場に大歓声が響いた。

白黒のヒロイックな新衣装をまとったJuice=Juice のパフォーマンスは「トウキョウ・ブラー」でスタート。「プラトニック・プラネット」に続く「今夜はHearty Party」の初披露では、シティポップ調のメロディに乗ったメンバーが会場の中央で呼吸を合わせ、軽やかなステップを刻んだ。

Juice=Juice がステージ裏へ戻ると、場内におごそかなインストゥルメンタルBGM が流れ、ロージークロニクルのメンバーがクールなダンスパフォーマンスでファンの視線を釘付けにした。

ライブ中盤では“3 テーマ”に分けたブロックで多彩なパフォーマンスを展開。2018 年10 月に行われた日本武道館の単独公演「Juice=Juice LIVE 2018 at NIPPON BUDOKAN TRIANGROOOVE」では現リーダーの段原瑠々ら、当時の8 人が“CUTE”“SEXY”“COOL”の3テーマでステージを盛り上げたが、2024 年の秋ツアーでは、現体制のメンバーが当時を“再演”するステージングでファンを魅了した。

最初のテーマ“Cute”では、Juice=Juice の9 人による「POPPIN' LOVE」「禁断少女」に続き、工藤由愛、江端妃咲、川嶋美楓の3 人が「イニミニマニモ〜恋のライバル宣言〜」、Berryz 工房のカバー「ライバル」で愛嬌を振りまいた。

次のテーマ“Active”では客席もステージに合わせて揺れ、Juice=Juice の9 人は「地団駄ダンス」でコミカルに、「ポップミュージック」でリズミカルに躍動。サブリーダーの井上玲音は特技であるボイスパーカッションの音色を轟かせ、有澤一華、石山咲良と共に歌った「あばれてっか?! ハヴァグッタイ」では有澤が特技のバイオリンを披露し、メロン記念日のカバー「This is 運命」では3 人が様々な表情を浮かべた。

続くテーマ“Passion”では、Juice=Juice が9 人で「ノクチルカ」「全部賭けてGO!!」を披露。段原、松永里愛、遠藤彩加里の3 人は「Va-Va-Voom」に続く、℃-ute のカバー「情熱エクスタシー」の曲中で「Juice!」と連呼してファンを鼓舞し、クラップで会場の一体感を高めた。

本編は終盤となり“Juice=Juice”を冠するブロックでは、9 人が7 曲連続のパフォーマンスでスパートをかける。

有澤のバイオリンが響いた「Future Smile」、井上のボイスパーカッションが冴え渡った「STAGE〜アガッてみな〜」などに続く「GIRLS BE AMBITIOUS」では、1 人ひとりをフィーチャーする歌詞に沿って、メンバーが次々と個性豊かにアピール。本編最後の「Fiesta!Fiesta!」ではステージ上で何度も炎が噴き上げ、情熱的なパフォーマンスを前に、ファンのボルテージも急上昇した、暗転したステージを前に、客席では「Juice!」「もう1 杯!」のアンコールが繰り返される。

熱意ある声援を受けて、再びステージに登場したJuice=Juice の9 人は「がんばれないよ」を披露。ここまで23 曲をめまぐるしく展開してきたグループにとって、本公演で最初で最後となったMC では、メンバーがそれぞれの感想を語った。

Juice=Juice の音楽で「心が救われている」と話した川嶋は、自分たちのパフォーマンスが「明日から頑張るきっかけになれば」と吐露。2024 年秋ツアーで慣れない煽りを任せてもらったという遠藤は、先輩メンバーから「煽りよかったね」と褒められたと伝え、石山は「入江さんも帰ってきて10 人の完全体で、もっともっと大きいステージをJuice=Juice でめざしていけるように」と決意を新たにした。

江端は本公演でも披露した「イニミニマニモ〜恋のライバル宣言〜」の振り付けで「(秋ツアー中に)コケるのがめっちゃ上手くなりました」と愛嬌あるエピソードを明かし、有澤はJuice=Juice を自身の「居場所がある場所」と表現。

松永は出身地の大阪でライブビューイングで見ていたという過去の「TRIANGROOOVE」を「まさか再演して、自分が出る側になるなんてそのときは思っていなかった」と、しみじみ振り返った。

工藤は公演中に“Cute”のブロックを担当したことから「キュートを自分の中で強みにできるコンサートだったと思ったので、得たことをいかして、またかわいい姿を研究してお届けできたら」と意気込み、井上はファンの顔を見ながら「幸せになろうね!」とアピール。
段原は「6 年越し」での「TRIANGROOOVE」再演にあたって、当時と髪型を「一緒にしていました」と明かし、2024 年秋ツアーの千秋楽として「Juice=Juice が続いているんだと実感しながらのコンサートでした」と笑顔で思いを届けた

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