シンガー・ソングライターChageの初となるドキュメンタリー映画『シネマティックコンサートツアー:Chageのずっと細道~東西南北~』。この作品はライブ映像だけにとどまらない Chage の「今」が詰まった内容である。今回、ライターの兼田達矢氏による先行試写レビューが公開された。

映画は1月18日(土)に109シネマズ大阪エキスポシティで上映を開始し 、名古屋・富山・広島・神戸・東京・沖縄・福岡・札幌と、全国9箇所14回上映される。さらに各上映回にはChageの舞台挨拶が予定されている。

【映画情報】
 当初は、スパリゾートハワイアンズでのライブ映像を中心に企画されていましたが、坂本あゆみ監督の熱意によって、Chageの音楽に対する情熱と、その源泉を探るドキュメンタリーへと進化。リハーサル風景から、ファンの方々が普段目にすることのない移動や街ブラの様子まで、多角的にChageの姿を追います。Chage自身が「ここ十数年で今が最も音楽活動を楽しんでいる」と語るように、彼の音楽に対する情熱と、その源泉が、この作品の中で垣間見えるかもしれません。
劇場の大画面で描かれる、情熱あふれる坂本監督の映像と、知られざるChageの姿を、是非、109シネマズでご覧ください。

●上映Schedule
[1]2025年1月18日(土)13:00開演
大阪・109シネマズ大阪エキスポシティ        https://109cinemas.net/osaka-expocity/
 
[2]2025年1月19日(日)13:00開演
名古屋・109シネマズ名古屋            https://109cinemas.net/nagoya/
 
[3]2025年2月1日(土)13:00開演 
富山・109シネマズ富谷(仙台)        https://109cinemas.net/tomiya/
 
[4]2025年2月8日(土)13:00開演
広島・109シネマズ広島            https://109cinemas.net/hiroshima/
 
[5]2025年2月9日(日)13:00開演 
神戸・109シネマズHAT神戸            https://109cinemas.net/hatkobe/
 
[6]2025年2月21日(金)~23(日)15:00/18:00開演の2回公演 
東京・109シネマズプレミアム新宿        https://109cinemas.net/premiumshinjuku/
 
[7]2025年3月2日(日)15:00開演
沖縄・桜坂劇場 ホールB            https://sakura-zaka.com

[8]2025年3月9日(日)15:00開演
福岡・小倉昭和館                https://kokura-showakan.co.jp

[9]2025年3月21日(金)18:30開演
北海道・サツゲキ(札幌)            https://www.cinemasunshine.co.jp

※大阪エキスポシティ、名古屋は109シネマズオリジナル規格のプレミアムサウンドシステム「SAION」シアターでの上映、109シネマズプレミアム新宿は「SAION」の良さをそのままに、坂本龍一氏監修の下で設計したより極限までリアルな音を追求した音響システム「SAION SR EDITION」での上映となります。

●チケット料金
詳細はhttps://chage.jp/information/news/detail-687.php

・109シネマズプレミアム新宿 CLASS S 7,000円、CLASS A 6,000円(均一料金)
※各種割引、シネマチケット、招待券等利用不可
 ※1時間前からメインラウンジ利用可能
※チケット料金にWELCOME CONCESSION(ソフトドリンク・ポップコーン)サービス料を含む
※プレミアムラウンジ「OVERTURE」利用不可
・109シネマズ エグゼクティブ シート 6,000円、一般 5,000円均一料金)
※各種割引、シネマチケット、招待券等利用不可
※15分前開場予定

【音楽ライター 兼田達矢氏 先行試写レビュー】
Chage初のドキュメンタリー映画「シネマティックコンサートツアー:Chageのずっと細道〜東西南北〜」の公開が迫ってきました。
昨年、彼が行ったバンド・ツアーのタイトルは“ちゃげっていうひと”でしたが、この映画はアコースティック・ツアー“Chageのずっと細道”を通じて“Chageってどういう人?”と問い続けるChageの現在をリアルに伝える2時間です。
Chageの熱烈なファンであることを自認する坂本あゆみ監督は、あるインタビューに答えて、「自分が浴びているChageという光とその熱量をみんなにも感じ取ってもらいたい」と語っています。確かに彼女のカメラは、もしその場にファンが居合わせたら、絶対耳をそば立てて聴いてしまうだろうサポート・メンバーとの会話や、思わず手持ちの携帯で写真に収めたくなるような表情を丹念に追いかけ、文字通りChageの素顔に迫っていきます。結果、例えば彼女がカメラを向けていることを承知で本番前の発声練習を続けるChageのその声は“素の声”と言っていいでしょうし、ある場面でChageが20,000年を2,000年と間違えるのは“素のうっかり”でしょう。つまり、一人の熱烈なファンが感じた驚きやおかしみ、そしてもちろん大きな感動を追体験することになります。
その上で、この映画作品を見通した後に浮かび上がってくることの一つは、光を発する存在、いわば太陽のような存在であるChageが内包している、太陽の光を受けて優しく輝く月に対する愛着です。細道のステージはもちろん、年末年始に行われたビルボード・ライブのステージでもセット・リストの柱となった最新曲のタイトルは「横顔の月」であり、細道のステージで披露したカバー曲が、その名も「月のあかり」という、月にまつわる曲であることも決して偶然ではないような気がしてきます。その思いは、自分が発したものを受け取ってそれ以上の光を返してくれるファンへの感謝を暗示しているのかもしれないし、Chage自身はじつは自分のことをファンの光を受けて輝く月のような存在だと感じているのかもしれません。
45年間、シーンの最前線で歌い続けてきたことをChageは「夢のようなこと」と言うかもしれませんが、彼自身がこの映画の中で語っている通り、「いいことばかりじゃなかった」現実に向き合い、それを乗り越えてきた45年でもあったことは間違いありません。その一方で、ファンにしてみれば、彼のライブに出かけて夢の時間を体験し、そこでエネルギーをもらってそれぞれの現実にまた立ち返っていくことを繰り返してきた45年だったはずです。その夢と現実を行き来しながらChageとファンがともに積み重ねてきた時間は、おそらくはこれからもずっと続く「永いまどろみの時」であるように思います。だって、Chage自身が「ずっと」と言ってるのだから。
そして、ハイクオリティのサウンドと映画館ならではの濃密な暗闇の中でこの映画を体験することは、今Chageとともに「まどろみの時」を過ごすことの幸福を再確認する、ときめきの2時間となるでしょう。

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