アップアップガールズ(2)(以下、にきちゃん)が、3月3日(日)に東京・日比谷野外大音楽堂でワンマンライブ『アップアップガールズ(2) 輝く☆にきちゃん魂!~未来へ繋ぐ日比谷野音~』を開催した。
今年2月25日に結成7周年を迎えたにきちゃん。彼女たちは、昨年12月5日にZepp DiverCityでのワンマンライブ『アップアップガールズ(2)さわげ!さけべ!にきちゃん☆はいじゃんぷ☆』を行い、さらなるステップアップを目指して、グループ最大級の会場である日比谷野音ワンマンに挑むこととなった。
日比谷野音は、様々なアーティスト、バンド、アイドルが伝説のライブを繰り広げてきた音楽の殿堂。にきちゃんの先輩である旧メンバー時代のアップアップガールズ(仮)(以下、アプガ(仮))が、強烈なライブを展開した会場でもある。
リーダーの高萩千夏、鍛治島彩、佐々木ほのか、島崎友莉亜、新倉愛海のメンバー5人は、思いの詰まった数々の楽曲を歌唱し、さらに新曲「Dear your heart」を初披露するなど野外の会場で寒さを吹き飛ばす熱いライブを見せた。
またライブ中には、4月からメンバーの地元と東名阪を廻るライブツアー『アップアップガールズ(2)ツアー2024 ? 可能性は無限大!にきちゃんと笑顔満開春ツアー ?』の開催が発表された。
オープニングアクトでは、姉妹グループのアップアップガールズ(仮)が登場。アプガ(仮)は、昨年12月に結成当初からのメンバーであった関根梓が卒業し、今年1月から、古谷柚里花、鈴木芽生菜、小山星流、青柳佑芽、住田悠華による5人体制で活動中。
彼女たちは、「一歩目のYES!」「アップアップタイフーン」「アッパーカット!」で熱いパフォーマンスを披露し、現メンバー的には先輩となるにきちゃんの晴れ舞台に花を添えた。
またアプガ(仮)は、結成記念日の5月3日にGOTANDA G4でワンマンライブ『アップアップガールズ(仮)13th Anniversary LIVE?あいどる道中Be Dash!!?』を開催することを発表した。
新衣装の彼女たちは、大勢の観客が声援を上げる中、デビュー曲の「二の足Dancing」でライブの幕を開ける。普段はライブの後半に歌われることが多いグループの代表曲を、まさかの1曲目に持ってくるという展開に観客は早くも大熱狂。曲中に鍛治島は特技の鼻リコーダーの音色を日比谷に響かせた。続けて歌われたのは、同じくデビューシングル曲の「Sun!×3」。明るく元気な楽曲で、にきちゃんは観客を沸かせまくる。ライブ早々に、会場は強烈な盛り上がりとなった。
MCタイムに入ると、高萩が「ずっと目標にしてきた日比谷野音。今日やっとここでライブができます。にきちゃんは、常に最高を更新したいと言い続けてますが、今日が一番輝くにきちゃんの熱いライブをお届けしますので、みなさん、最後まで楽しんでってください!」とニキちゃんとしてのライブに挑む思いを語った。
メンバーはそのまま自己紹介を行なっていく。鍛治島は「今日はライバルがいっぱいいるなと思ってます。東京マラソンより盛り上がってますか! ひな祭りより盛り上がってますか! 私は、みなさんが雛人形だったらすごく豪華だなと思ってます!」と、野音をまさかのひな壇に例え、さらに鼻リコーダーで『情熱大陸』のテーマを吹くという気合の入り具合。
島崎は「今日は私の人生に刻まれる日です。今日のゆりの目標は、みなさんの人生に刻まれる瞬間を作ることです。覚悟できてますか! 今日は魂でぶつかっていきます!」と、野音で魂こがして行くことを誓った。
3月11日発売の『ヤングマガジン』表紙&巻頭グラビアが大決定した佐々木は「今日、みんなが来てくれるって知ってました。なので、ほのもみんなをめちゃくちゃ楽しませるって誓います!」と声を上げると、空手黒帯の彼女は「ヤー!」の声とともに鋭い正拳突きを見せた。
高萩は「私の名前には夏が入ってるじゃないですか。まだ春もちょっと先ですけど、今日はこの会場を夏のように、熱く熱く盛り上げていきたいです!」と語る。
そして新倉は「今日のあみたのオレンジは、ただの超ハッピーオレンジじゃありません。今日は、私がみんなの太陽オレンジになって、この会場をキラキラと照らしていきたいので、私の思いを受け取ってください!」と声を上げた。
ライブに戻ると、にきちゃんは「ポップコーン」「正解ですっ!」とかわいく弾ける楽曲で観客を楽しませる。「らびっちゅ?」ではメンバー5人が萌えゼリフを入れる特別バージョンで歌唱した。
気がつけば陽も落ち、野音は徐々に夜へと向かっていく。にきちゃんの持ち味は、明るさだけでなく様々な表現ができること。彼女たちは、クールな「強がりライライライ」で大人っぽくかっこいい姿を見せ、「シーユーだけ。」ではドラマチックなエモさを歌とダンスを届ける。さらににきちゃんは、カラフルなミラーボールの光が輝く中、ディスコチューン「ぱーれぇ?」をドロップ。野音をノリノリのダンスフロアに変え、そして「ナツメグ」で季節を飛び越え、夏の熱気と爽快さを観客に届けた。
ブレイクタイムを挟んだあと、会場に初期バージョンの「OVERTURE」が流れるとファンが大歓声。白をベースとした新衣装を着たにきちゃんがステージに戻り、「U (2) Zone LINE」をハードにタフにパフォーマンス。彼女たちは圧倒的なステージングで、会場を完全にロックした。
ライブ中盤戦は、にきちゃんの歴史を詰め込んだ特別メドレーが歌われる。彼女たちは、にきちゃんの初期メンバーがオーディション時に歌ったアプガ(仮)の「バレバレI LOVE YOU」をキュートに歌唱。グループにとって最初のメンバー卒業時のシングルに収められていたナンバー「OVER DRIVE」を届ける。
さて、3月3日は島崎と新倉の3期メンバーが加入した記念日でもある。彼女たちが加わったタイミングで発表された「スターティングオーバー」を、メンバー5人は弾けるようにパフォーマンス。さらににきちゃんは、現在進行形の楽曲として「2回目の青春」を披露し、思いを爆発させるように歌唱した。
完全に夜となった野音で、メンバー5人はスタンドマイクを使いバラード「しあわせの半径」を歌唱。彼女たちは、幸せのあり方を優しい歌声で伝える。続いて、つんく♂が手がけた「We are Winner!」を披露。未来への希望を美しいメロディで日比谷に響かせ、感動的な空間を作り上げた。
にきちゃんの楽曲の攻勢は止まらない。「starry wink*」でエモーショナルなサウンドを届けると、続けざまにつんく♂作の「Be lonely together」でダイナミックなステージを展開する。メンバー5人の歌とダンスが、圧巻のライティングと一体化し、観客のボルテージをさらに高めた。