会場が暗転し、スクリーンにはモノトーンの世界の中でステージへの身支度を整える宮野が映し出される。彼が触れるもの1つ1つがカラフルに色づき始め、ステージへ歩みを進めるとライブロゴ『SINGING!』のネオンが登場。“Hey! Let’s sing! ”の文字と共に『Sing a song together』のメロディが流れ、ファンによる大合唱に包まれながらミントブルーの衣装を身にまとった宮野がステージに登場。歌詞で歌われる言葉1つ1つが彼とファンの想いを表すように呼応し、ステージが多幸感に包まれる。ファンによる大合唱を煽る『SHOUT!』、ポップなアレンジが施された『THE ENTERTAINMENT (HIRO REMIX)』とジャンルを問わない色とりどりなナンバーが続いていく。
『Sing a song together』の楽曲を使ったダンスブリッジを挟んだ後に、ビビッドなシャツにガラリと装いを変えた宮野は『FANTASISTA 2023』をパフォーマンスし、曲の終盤にはかけていたサングラスをセンターステージから客席に投げるサプライズも。
歌謡曲をテーマにした『行こう!』、バンドサウンドが映えるロックナンバー『Greed』と、多彩な楽曲でファンを更に魅了していく。バンドメンバー・ダンサーのソロプレイによる紹介パートを挟み、ダークなジャケットスタイルに着替え『Invincible Love』をしっとりと歌い上げる。
「MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2023 ~SINGING!~ supported by JOY SOUND 始まったぞ!」と声高らかにアナウンス。「約4年ぶりの念願の声援ありのライブツアー、みなさん楽しんでますか!? やっとこの時が来ました。大いに声を出してください!今日は最後まで盛り上げていくんでよろしく!」とオーディエンスへ投げかける。「今回は『SINGING!』ということで冒頭からみなさんに声を出してもらいましたが、このバラードコーナーでも声を出して一緒に歌ってもらいたいと思います」と切り出し、「とても久しぶりに歌うのでもしかしたら知らないなという人もいるかもしれませんが、わかりやすい曲なのできっと大丈夫」という紹介で始まったのは1st Album『BREAK』に収録されている『ぼくのキセキ』。曲中に出てくるコーラスをレクチャーし、「もっと(声を)大きく」「ものすごく小さく…」と声のボリュームのディレクションを行っていく。その内容に宮野のライブならではの笑いの絶えないコーラスが会場中に響き渡る。曲明けにはバンドメンバーとのトークコーナーへ。これまでの宮野との出会いや、各々のツアーファイナルに向ける想いなどが語られた。「バラードコーナー最後の曲です」と始まったのは『EVERLASTING』。
その後、宮野のライブで恒例となっている幕間映像へ。
『ノンフィクショニング』と名付けられた映像では、今年アーティストデビュー15周年を迎える宮野が15周年記念ソングを制作する舞台の裏側がコント風に描かれる。バンドメンバーや構成作家、スタッフなど宮野ゆかりの人物が出演し、ドキュメンタリー調で映像は進んでいく。紆余曲折のなか宮野がたどり着いたのは、“15周年”の『1』と『5』を“苺”で表した楽曲『ICHIGO〜甘くてChu♡ぱいぜ〜』。苺の被り物をした宮野がコミカルに歌う映像が流れた後、ステージに真っ赤なジャケットに苺のアップリケを付けた衣装に着替えた宮野がステージに登場。「この曲でみんなと一緒に踊りたいと思います!」とファンにキュートな振り付けをレクチャーし、会場が1つになったところでドラムの心地よいリズムとともに『愛の詩〜Ulyssesの宴〜』へ。
コミカルな雰囲気から一転、椅子を使ったセクシーなパフォーマンスで会場から黄色い声援が飛び交う。「FIRE」の声と共にダンスメドレーブロックへ。これまでのライブの様々な場面を彩ってきた曲の数々が小気味よく披露されていく。まだまだステージの熱は冷めず、『カノン』『Quiet explosion』へ続き、宮野のアグレッシブなパフォーマンスが繰り出させる。
会場の熱が上がりきったところでダンサーが再び登場。『Sing a song together』のコーラスを使ったコール&レスポンスパートへつなぎ、『Kiss×Kiss』ではトロッコに乗り、投げキッスを会場の隅々までファンの元へ届けた。
「ライブって楽しいね!みんなの輝く笑顔を間近で見ることができました。こんな幸せな空間、本当にないよ。みなさんのおかげです、ありがとうございます!」と会場をトロッコで練り歩いた感想をこぼす。「各地をまわっていろんな人の笑顔を見て、ライブってすごい力をもっているな、なんてかけがえのないものなんだと噛み締められたツアーでした」と話し、このツアーの感想に。「この4年間、エンタメは苦しい状況を迎えて、何をしてよいかわからなかった頃から少しずつ前に向かって、そのときの最高を、制限されたときにできる最善は何かを目指して進んできました。なによりも嬉しかったのはそれをみなさんが受け止めてくれたことです。僕が発することをみんなが受け止めて理解してくれて、宮野真守のエンタメを一緒に盛り上げてきてくれたからこそ、今の景色があるんだと思います。だから、その景色に全力で応えていこうって決めました。今日はツアーファイナルだけど、絶対にこれが最後じゃない。また、みんなと一緒にくだらないことをやって笑って楽しんで、涙を流すほど幸せな時間を作りたいと思うし、そのときはみんなの弾ける笑顔を見たいな。また最高の笑顔を見せてください。よろしくお願いします」とファンへの感謝を口にした。昨年開催されたライブツアー『ENTERTAINING!』が無発声ライブであったことに触れ、「去年、『TEAM』という合唱曲を作って、歌えなかったみんなを見て思いました。歌いたかったよね? 今日は思いっきり声を出してみんなで歌いませんか!僕らはチームです!チームマモ全員で歌いましょう」と、チームへの想いが綴られた『TEAM』を会場中で響かせた。
会場の「マモ」コールに促され、バラードナンバー『透明』と共に宮野が再びステージに登場。「また1つここで僕の夢が叶いました。この曲を作ってもらったときから夢見ていた光景です。みんなの声に呼ばれて、みんなが僕の名前を呼んでくれて、包まれて、満たされてこの曲を歌うことができました。名前を呼んでくれてありがとう!」と喜びの笑みを浮かべた。「ここでお知らせがあるみたいです」と宮野が切り出し、『2024年 宮野真守×富士急ハイランドコラボ』、『CS放送TBSチャンネル1にて今回のライブの様子が放送されること』、『来年6月に初のシンフォニックコンサートが開催されること』が発表された。大歓声に包まれる会場の中、来年6月までのアーティストデビュー15周年イヤーを共に楽しむことをファンと誓い、ラストの楽曲『EXCITING!』へ。宮野は満面の笑みでステージを後にした。
ツアーファイナルの名残を惜しむファンの声に宮野が三度ステージに舞い戻る。「呼ばれて飛び出ました!最後まで声を出してくれてありがとう!最後の曲いきますか!」と再び感謝の言葉を口にし、ダブルアンコール曲『J☆S』を披露。4都市全8公演ライブツアーは大盛況のなか幕を閉じた。
MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2023 〜SINGING!〜
2023年10月22日(日)OPEN15:00 START16:00
東京都 国立代々木競技場 第一体育館
M1.Sing a song together
M2.SHOUT!
M3. THE ENTERTAINMENT (HIRO REMIX)
〜Sing a song together Emotional House mix〜
M4. FANTASISTA 2023
M5.行こう!
M6.Greed
〜Theme of SINGING!〜
M7.Invincible Love
MC
M8. ぼくのキセキ
MC
M9.EVERLASTING
幕間映像
M10.愛の詩〜Ulyssesの宴〜
M11. Dirty Orange 2023 REMIX(FIRE〜Now and Forever〜Butterfly〜Space Travellers〜EGOISTIC)
M12.カノン
M13.Quiet explosion
〜Sing a song together Disco mix〜
M14.Kiss×Kiss
MC
M15.TEAM
【アンコール】
M16.透明
MC
M17. EXCITING!
【Wアンコール】
M18.J☆S