11月24日、この日の日本武道館公演「アンジュルム コンサートツアー 2023秋 11人のアンジュルム ~ BEST ELEVEN ~」は、今年5月に新メンバーとして下井谷幸穂と後藤 花がグループに加入し、6月には2代目リーダーの竹内朱莉が卒業、新たに上國料萌衣がリーダーに就任し、新体制となったアンジュルム初の日本武道館公演となった。

しかしながら、新メンバーの後藤は突発性難聴で本公演を欠席。後藤は自身のブログで「お休みを頂いて、少しでも早くみなさんの所に、大好きなアンジュルムに、ハロプロに戻れるように自分と向き合いながら頑張りたいと思っています」とコメントしている。

本公演は9月16日からスタートし、8日間16公演で開催された秋のコンサートツアー「アンジュルム コンサートツアー 2023秋 11人のアンジュルム」 のファイナル。会場には約8000人のファンが訪れ、全国50以上の映画館と、台湾、香港でもライブビューイングが実施された。

ライブでは12月13日にリリースされるニューシングル「RED LINE」「ライフ イズ ビューティフル!」の2曲を初披露。2曲ともにミュージックビデオは公開されているが、新体制後初の日本武道館公演という記念すべきライブに自ら華を添える形となった。

本編は強い女性像を歌った「アイノケダモノ」でスタート。佐々木莉佳子を中心とした獣のような振り付けのダンスで、1曲目から自分たちの世界へ引きこんでいく。その後も「乙女の逆襲」「泳げないMermaid」「マナーモード」と立て続けにパフォーマンス。ミステリアスなダンスナンバーから、切ないミディアムナンバー、そしてアップチューンな楽曲と、ファーストターンから多彩な楽曲バリエーションを披露。グループとしての楽曲の引き出しの多さに、序盤から圧倒されてしまう。

最初のMCで、リーダーの上國料が「やってきました。ツアーファイナル。全国各地を11人で回って来たんですが、今日はその集大成。卒業なしで日本武道館に立てることが嬉しい。11人の気持ちを一つに頑張っていきたい」と挨拶。

上國料は後藤の欠席にも触れて「後藤 花ちゃんはお休みになるんですけど、ここに“はなな”を連れてきました」と、後藤のメンバーカラーであるシーブルー色のブレスレットをつけてライブに臨んでいることをアピール。「はななの分まで、皆さん全力で盛り上がっていきましょうね」と語り、気持ちは11人で躍動することを誓っていた。

この流れで「新曲、ライブ初披露です!」と佐々木が語ると、会場からは大きな歓声が。「ムーブな曲調と、ひとりひとりの歌声を楽しんでください!」と、新曲「RED LINE」の聴きどころをPR。パフォーマンス後は、会場から大きな拍手が起こっていた。

その後は「ミラー・ミラー」「Uraha=Lover」「もう一歩」「Piece of Peace~しあわせのパズル~」と立て続けに披露。そして、アンジュルムの日本武道館公演ではお馴染みとなったVTR映像がスクリーンに映し出される。

過去の日本武道館公演ではメンバーがひたすら走る映像や、スタッキングに挑戦する映像が流れるなど、毎回話題になるVTRだが、今回は「宇宙に3つ持っていけるとしたら、何を持っていく?」や「あなたにとってアンジュルムは?」など、いろいろな質問を投げかけ、それにメンバーが答えるという内容。メンバーのユニークな回答の数々に、ファンからは笑いや拍手、歓声が起こっていた。

メンバーカラーをイメージした衣装にチェンジした10人がステージに再び登場。ここからは、アンジュルムが持っている力強さを発揮できる楽曲のターンに。「赤いイヤホン」に始まり、その後も「ぶっ壊したい」「次々続々」といった重厚なサウンドが印象的な楽曲を披露。会場をさらに盛り上げていく。

ここで会場の一体感を高めるため、川名 凜がファンとメンバーとでコール&レスポンスを提案する。「今日休みの“はなな”の分まで盛り上がっていける人!」「アンジュルムのこと愛してますか?」など、メンバー一人ひとりが思い思いのワードを順番にテンポ良く続け、ファンがリアクションしていく。

この勢いのまま後半戦に突入。「愛されルート A or B?」「ハデにやっちゃいな!」「限りあるMoment」とたたみかけ、ラストは「愛すべきべき Human Life」。同曲のラストには「And you?And you?」とメンバーとファンが一緒になって歌い、アンジュルム愛に満ちた本編は終了となった。

アンコールは、もうひとつの新曲「ライフ イズ ビューティフル!」でスタート。アンジュルムの持つ“陽”のパワーが表現されたような歌詞と疾走感とハッピー感満載のサウンドが、会場をポジティブなオーラで包み込んでいく。まさに「人生絶賛謳歌中」という歌詞のような世界観が日本武道館で再現されていた。

その幸せな雰囲気のまま「ドンデンガエシ」「46億年LOVE」という、これぞアンジュルムのライブという楽曲を歌い上げ、メンバーがファンへ向けた感謝の気持ちと、ツアーおよび本公演の感想を述べていく。

初の日本武道館公演を終えた下井谷は「小さい時から日本武道館に立ちたい、アイドルになりたいと思って夢を見てきたステージ。今、そこに立てていることが信じられなくて、とっても幸せです」と涙を交えながらコメント。初めて先輩という立場でのツアーを終えた平山遊季は「こんな大切なメンバー、仲間もできて幸せ者です」と感謝の言葉を口にする。

ステージの演出にテンションが上がっていたという松本わかなは「メンバーみんなとスタッフさんで作り上げたライブが、皆さんの胸に響いていたらいいなと思います」とコメント。為永幸音は初披露となった新曲に触れ「初披露でドキドキでした。この2曲をたくさん歌って、皆さんに愛してもらえるような曲にしていきたいです」と笑顔をみせる。

川名は「アンジュルムは、メンバーも形も色もどんどん変わっていく。その様子を、今回のツアーを通じてお見せできていたらいいなと思いました」と秋ツアーに対しての思いを振り返り、橋迫鈴は「私は今日、頭にお花を2つ咲かせてきました! ベストイレブンです!」と休養中の後藤の思いをヘアアレンジに込めていたことを告白する。

前日の11月23日が加入から5周年を迎えた伊勢鈴蘭は、公演前にファンがサプライズで伊勢に対してエールを送ったことに触れ「お祝いありがとうございます」と感謝。「今日のライブは本当にすごく楽しくて、みなさんのペンライトが温かった」とコメントし、サブリーダーの川村文乃も「今日見てくださった皆さんで、このライブを楽しめたことが幸せ」と続けた。

ライブの途中のVTRで「あなたにとってアンジュルムは?」という質問をされたリーダーの上國料は、改めてグループに対する思いを告白。「私にとってアンジュルムは宝物。いつの時代もアンジュルムが大好き。今のアンジュを作っているのは私たちで、今のアンジュを支えてくれるのは皆さん。本当にいろんなことに感謝がいっぱいです!」。

佐々木は「みなさん、それぞれの人生を歩んでいる中で、アンジュルムに出会って、愛をたくさんくれた。そのタイミングってほんの一握りで、それを逃していたら出会っていないかもしれない。でも、皆さんはそのタイミングをちゃんと掴んで私たちを好きでいてくれるから、私たちも皆さんを愛そう。幸せにしたいと心から思う。アイドルという人生を選択できて本当に良かったです」とファンへの感謝で締めくくった。

フィナーレは、アンジュルムとしての最初のシングル「大器晩成」を披露。ラストナンバーにも関わらず、メンバー10人が日本武道館に力強い歌声を響かせていた。

今回の秋ツアーではメンバーがソロでアンジュルムの楽曲を披露する演出もあったが、ラストの日本武道館公演では、すべて10人全員によるパフォーマンスで展開されたのも印象的。ソロのパフォーマンスを通じ、それぞれがレベルを上げて臨んだ日本武道館。まさに“11人のアンジュルム”というタイトルにふさわしい公演となった。

また、今回のライブはすべてがアンジュルムの楽曲で構成されていたのも特徴。佐々木莉佳子はスマイレージに加入したが、デビューの楽曲はアンジュルム名義だったため、竹内朱莉の卒業により、現在の11人は全てアンジュルムのメンバーとしてデビューしたことになる。新体制の幕開けにふさわしいセットリストと言えるのかもしれない。

アンジュルムは12月29日に「rockin’on presents COUNTDOWN JAPAN 23/24」への出演が予定されているほか、12月30日、31日にはハロー!プロジェクトの年末コンサートに出演。2023年1月3日からはハロー!プロジェクト新春コンサートへの出演で新春を盛り上げていく。

「アンジュルム コンサートツアー 2023秋 11人のアンジュルム ~ BEST ELEVEN ~」2023年11月24日(金)@日本武道館SET LIST

M1. アイノケダモノ
M2. 乙女の逆襲
M3. 泳げないMermaid
M4. マナーモード
M5. RED LINE  ※12月13日発売NEWシングル
M6. ミラー・ミラー
M7. Uraha=Lover
M8. もう一歩
M9. Piece of Peace~しあわせのパズル~
M10. 赤いイヤホン
M11. ぶっ壊したい
M12. 次々続々
M13. 明晩、ギャラクシー劇場で
M14. 愛されルート A or B?
M15. ハデにやっちゃいな!
M16. 限りあるMoment
M17. 愛すべきべき Human Life
M18. ライフ イズ ビューティフル!
M19. ドンデンガエシ
M20. 46億年LOVE
M21. 大器晩成

LIVE INFO

■rockin’on presents COUNTDOWN JAPAN 23/24
12月29日(金)幕張メッセ国際展示場1~8ホール イベントホール

■Hello! Project Year-End Party 2023 ~GOOD BYE & HELLO ! ~ ACT1
12月30日(土)J:COMホール八王子(東京)

■Hello! Project Year-End Party 2023 ~GOOD BYE & HELLO ! ~ ACT3
12月31日(日)オリックス劇場(大阪)

■Hello! Project 2024 Winter ~THREE OF US~
出演/チームB(アンジュルム、Juice=Juice、OCHA NORMA)
2024年1月3日(水)TACHIKAWA STAGE GARDEN(東京)
1月4日(木)TACHIKAWA STAGE GARDEN(東京)
1月6日(土)TACHIKAWA STAGE GARDEN(東京)
1月7日(日)TACHIKAWA STAGE GARDEN(東京)
1月20日(土)オリックス劇場(大阪)
1月21日(日)オリックス劇場(大阪)
1月27日(土)広島文化学園HBGホール
1月28日(日)アイプラザ豊橋 講堂
2月3日(土)仙台サンプラザホール (宮城)
2月10日(土)TACHIKAWA STAGE GARDEN(東京)
2月11日(日)TACHIKAWA STAGE GARDEN(東京)
2月17日(土)神戸国際会館こくさいホール
2月18日(日)名古屋国際会議場 センチュリーホール
2月23日(金)札幌文化芸術劇場 hitaru

アンジュルム「RED LINE/ライフ イズ ビューティフル!」DISC INFO

2023年12月13日(水)発売
初回生産限定盤A(CD+Blu-ray)/HKCN-50785/2,090円(税込)
hachama

ハロー!プロジェクト

アンジュルム「RED LINE/ライフ イズ ビューティフル!」

2023年12月13日(水)発売
初回生産限定盤B(CD+Blu-ray)/HKCN-50787/2,090円(税込)
hachama

アンジュルム「RED LINE/ライフ イズ ビューティフル!」

2023年12月13日(水)発売
初回生産限定盤SP(CD+Blu-ray)/HKCN-50789/3,850円(税込)
hachama

アンジュルム「RED LINE/ライフ イズ ビューティフル!」

2023年12月13日(水)発売
通常盤A(CD)/HKCN-50791/1,200円(税込)
hachama

アンジュルム「RED LINE/ライフ イズ ビューティフル!」

2023年12月13日(水)発売
通常盤B(CD)/HKCN-50792/1,200円(税込)
hachama

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