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「ジュルナルクボッチのファッショントークサロン」by SMART USEN



[section heading="ゲストスピーカー"]

福島 ティアモ 雄介
「ナノ・ユニバース」バイヤー
1986年生まれ。2009年に株式会社ナノ・ユニバースに入社。ウィメンズの販売、MDを経て2017年よりメンズドレスバイヤーに就任。また、同年から同社の公式YouTubeチャンネルにてスタートしたファッション番組「Tiamo La moda(ティアモ・ラ・モーダ)」(毎週木曜20時配信)の司会進行を担当。 “ティアモ”福島の愛称で親しまれている。

東俊秀
イセタンサローネ メンズ バイヤー
1983年生まれ。2009年に㈱伊勢丹に入社。 メンズ館に配属以降、入社から一貫して紳士を担当しており、現在はイセタンサローネ メンズ(丸の内)のバイヤー。 得意なアイテムはドレスシャツ・ネクタイ。

[section heading="モデレーター"]

久保雅裕(くぼ まさひろ)
ウェブサイト「Journal Cubocci(ジュルナル・クボッチ)」編集長。杉野服飾大学特任教授。繊研新聞社在籍時にフリーペーパー「senken h(センケン アッシュ)」を創刊。同誌編集長、パリ支局長などを歴任し、現在はフリージャーナリスト。コンサルティング、マーケティングも手掛ける。2019年、encoremodeコントリビューティングエディターに就任。



──福島さんが出演されているユーチューブのファッションチャンネル「ティアモ・ラ・モーダ」に関してですが、そもそもこの番組をはじめたきっかけを教えてください。

福島雄介(以下、福島)
「ティアモ・ラ・モーダは、ナノ・ユニバースの内部に動画コンテンツを制作するチームがいるのですが、彼らが動画で新しいコンテンツを作りたいという所から始まっているんです。社内でアプリやSNSなどを駆使して年々EC化率を上げて行く目標がありまして、もともとユーチューブのチャンネルは作っていたのですが、いわゆる商品紹介の数十秒とか1分のイメージ動画をアップしていました。当時の登録者数が200~300人で一向に数が伸びない。そこで、洋服は軸としてやりながらも、セレクトショップがやるけれどポップな感じを出しつつ、何かキャラクターを立てて動画コンテンツを作りたいという企画を固めて、僕に話が来たという感じなんです」

──白羽の矢が立ったという事ですね?

福島「そういう事です。当時、僕はバイヤーになったばかりでした。入社してから渋谷神南のお店に7年くらい居て店長まで、その後、レディスのMD部署で細々とやっていたんです。ただ店頭にいる時からドレスのスタイリングが好きだったので、それでバイヤーに移動になったのですが、そうしたら突然、動画チームからそういうオファーが来まして。それまでは動画チームの人間とは関わりが無かったので、僕がどんな人間かというのは知らずにただ見た目が強烈という、インパクトだけでオファーしたと言われました(笑)。だから、番組の始まりとバイヤーになったのがほぼ同時なんですよね」

──番組をやるに当たっての目的、ミッションの部分はどんな感じだったのでしょうか?

福島「その部分は、いきなり会社から番組の企画をオファーされて、正直プレッシャーでしたね(笑)。ただ最初に、多くの人に打っていく動画ではないとは言われました。コアなブランドや、コアなアイテムを紹介して、狭く、深く、自分のベクトルで、自分の熱量で、自分の好きなものだけを延々と語れる番組だと。1万人ではなく、むしろ1000人のコアなファンを作る。"それはバイヤー冥利に尽きるのでは?"と話された時に納得した感じです。
そもそもナノ・ユニバースのドレスカテゴリー自体が認知がなくて、歴史があるとか、イメージが崩れるとかもなく。逆に言うと可能性があるから、どちらに振れても失敗はないという感じでしたね。"ナノ・ユニバースのドレスカテゴリーを有名にする"ではなく、"ドレスというカテゴリーもあるよ"みたいな感じで、世に知らしめるような内容になれば良い。それが最初のミッションでした」

──では、東さん。今回の企画は、イセタンサローネ メンズとナノ・ユニバースさんとの協業という形になると思うのですが、やる事になったきっかけを教えてください。

東俊秀(以下、東)
「その当時は、福島さんにお会いした事はなかったのですが、もともと福島さんの番組は個人的に拝見していたんです。あるブランドの商品を発注するタイミングで、福島さんをお見かけしたときに"あ!あの動画の人だ!"って(笑)。それがきっかけなんです。 発注に関して言うと、私自身が他のバイヤーさんが何を発注されたのかが気になるタイプでして、福島さんが私とまったく違う商品をつけていらっしゃったのを見て、バイヤーによってずいぶん違うという事を実感したんですね。それがバイヤー目線以外、お客さん目線的な部分だとしても、その違いが面白いと思いました。例えば、一つのブランドの展示会の中で私が抜く商品って大体5%くらい。残りの95%の商品を普段イセタンサローネ メンズしか使っていないお客様は知らないと思うんですよね。ちょうどその時に、私の5%以外の商品をオーダーしていた福島さんがいて、一緒に協業する事によって5%以外の部分も少しでも見せられるし、それに福島さんという人として立っている方だと"福島さんならこう選ぶ"みたいなイメージがつき易いですし、分かりやすいから、一緒に何かできないかなと」

──消費者の圧倒的多くの方はバイヤーに関係なく商品として見る訳ですが、今回の企画では人ありきの目線で考えたというのは何か特別な理由があったのでしょうか?

東「私も"誰それが買い付けたから買う"というのは正直ないと思います。でも、"もしかしたら福島さんならあるのでは?"と。福島さんの雰囲気だからこそ商品がリンクしていると思うんです。だから、今回は人にフィーチャーしたという感じですね」

──つまり、今回の企画は東さんの方からラブコールしたということですね?

東「そうです。でも、面識がなかったので、品川で"RING JACKET(リングヂャケット)"の半田真さんと飲んでいた時にご紹介いただきました。確か、その場で電話してご紹介いただいたと思うんですよね(笑)」

福島「"いま飲んでます"って掛かってきましたね(笑)」

東「それで決まりました(笑)」

──大体酒の場でこういう話が生まれますが、なかなか決まる事は少ないですよね(笑)。しかし、小売業と小売業の協業だとやはり難しい部分があるのかなと思いますが、その辺りはいかがでしょうか?

東「恐らく頑張ってくださったのは福島さんの方かなと(笑)」

福島「たしかに難しい部分はありましたが、"そんな事を言っている時代でもないのかな"と。お客さんにとっては、ひとつのブランドの商品が一堂に見られる場所があってもいいと考えますし、それに僕らのセレクトショップのお客さんの層が若い方が多い事もあり、もしかしたら今回の企画で初めてイセタンサローネ メンズに行かれる方もいるのかなと。逆に僕もご年配の方向けの商品は買っているので、こちらのお店にその年代の方がいらっしゃるとか。ユーチューブの番組だと、50~60代の層に届かせる事に限界もありますし。違う年代の方々によるお店の行き来が起こるのであれば、それはお互いにとって意味がある。ちょうど幅広い年代にという部分が難しいと感じていた時に、イセタンサローネ メンズさんからのお話だったので、僕にとってはメリットしかないんですよ」

──ちなみに、イセタンサローネ メンズのものをナノ・ユニバースさんで販売するとか、逆の事は考えていないのですか?

東「機会があればやって見たいですね!」

福島「え!本当ですか!?初耳ですよ(笑)」

東「はい。僕もナノ・ユニバースさんのネームバッジを付けて、店頭に立ちたいんですよ(笑)」

福島「今、良い事を聞きました(笑)!」

──今回の企画でどんな事を期待していますか?

福島「僕自身、週に何回かは店頭予約の接客をやっているのですが、基本的にはナノ・ユニバースに来た事がある方だったり、顧客さんだったりが中心で、現状は初めての方ってほとんど居ないんですよ。今回は、僕にとって恐らく初めての方もいらっしゃるでしょうし、果たして、そういう方に自分がバイイングした商品がどのくらい刺さるのかは気になりますね。あとは、同じ区画に東さんの買い付けた物も一緒に置くのですが、もしかしたらそういう物がうちのお客さんに刺さるかもしれないですし。お客さんの知らない部分の反応は知りたいです」

東「丸の内のお店なので、商品のターゲット層が基本的にビジネスマン向けなんですよね。街的に見ても、黒とネイビー以外着ている方をほとんど見ないですから。いつものお客様がどんな反応をされるのかは気になります」

福島「うちのドレスのカテゴリーでいうと、一番売れるはずのネイビーが売れないんです。同じブランドをとっても、街によって売れ方の傾向が全く違うんですよね。今回のイベントでは、そういう部分が共有できたり、新しい発見があると思っています」

──最後に、バイヤーとして気を付けている事はありますか?

東「気持ち的には、自分の趣味に走りすぎないように注意しています。イセタンサローネ メンズって、国内外で活躍される丸の内を拠点とするビジネスマンのビジネスシーンのお助けマンのようなお店を目指しているんですね。ニーズに沿った欲しい物があるのが百貨店だと考えていまして、自分の好きな物だけを買いすぎてしまうと極端な品揃えになってしまう。そこは色々な要素、お客様やオケージョン、用途とかを想像しながら、なるべく抜け漏れなく発注をするという事はいつも意識しています」

福島「バイヤーのお手本のような回答ですよね(笑)。 僕自身は、オリジナルの商品とのバッティングを一番に構成を考えるのと、あとはあまり安パイに走りすぎずに、他の皆さんは買わないけれどお客さんに印象づけるように、ブランドの中で好きな色柄をひとつ入れるバイイングをしています。そして、それを自分なりにアレンジしてお店に出して、動画で紹介すると、それ自体は売れないかもしれないのですが、その横に置いてあるブランドの認知が広まる時があるんですよ。それが別注になるのかもしれませんが。だから、1つのブランドで1アイテムくらいは、何かしらの理由付けするようなバイイングを心掛けていますね」

[section heading="イベント情報"]

2020年9月30日~10月13日
ナノ・ユニバース×イセタンサローネ メンズ コラボイベント
『ティアモサローネ』



会場:イセタンサローネ メンズ
住所:東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル1F
営業時間:11:00~20:00
※営業時間が変更になる可能性がありますので、必ずホームページでご確認ください。
TEL 03-6206-3190



「リングヂャケット」イセタンサローネ メンズ別注ジャケット88000円(以下全て税込)

「リングヂャケット」ナノ・ユニバース別注ジャケット93500円

「リングヂャケット」イセタンサローネ メンズ×ナノ・ユニバース 共同別注ジャケット88000円



[section heading="番組情報"]


『Tiamo La moda(ティアモ・ラ・モーダ)』
ナノ・ユニバース メンズバイヤーがお送りするファッション番組!服好きの服好きによる服好きのための魅惑の時間。 毎週木曜20時配信

(おわり)

取材・文・写真/カネコヒデシ

カネコヒデシ
メディアディレクター、エディター&ライター、ジャーナリスト、DJ。編集プロダクション「BonVoyage」主宰。WEBマガジン「TYO magazine」編集長&発行人。ニッポンのいい音楽を紹介するプロジェクト「Japanese Soul」主宰。そのほか、紙&ネットをふくめるさまざまな媒体での編集やライター、音楽を中心とするイベント企画、アパレルブランドのコンサルタント&アドバイザー、モノづくり、ラジオ番組製作&司会、イベントなどの司会、選曲、クラブやバー、カフェなどでのDJなどなど、活動は多岐にわたる。さまざまなメディアを使用した楽しいモノゴトを提案中。バーチャルとリアル、あらゆるメディアを縦横無尽に掛けめぐる仕掛人。







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