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「ジュルナルクボッチのファッショントークサロン」 by SMART USEN



お客様にとって無くてはならない存在になるため、販売スタッフの地位向上を目指し、10年ほど前から独自の時短勤務期間の設定や子どもの保育料の補助などを行ってきたアダストリア。制度改革とITCを駆使して規模の大きさをカバー。10,000人以上もの従業員の働き方改革は、一足早くスタートし、更に進化していた。

「社会と社内での改革の時期がたまたま一致しただけです」という株式会社アダストリア 人事部長の田中良興氏。世の中が働き方改革を声高に叫ぶようになる前から改革を行い、2018年には支店制度も導入している。従来、東京の本部でブランドごとに管理していた店舗運営を、全国各地の支店で、ブランドの枠を超え、人材採用や商業施設などの取引窓口を集約し、地域に密着した活動を行うようにしたのだ。ブランドごとではなく、地域軸で労働環境を整えることで、効率的な運営が可能になった。それにより、別ブランドを掛け持ちするスタッフも増えたが、商品について覚えることは苦にならないというスタッフがほとんどだという。一方、地域限定正社員は、キャリアのトップラインが店長までだったが、2019年3月から初級管理職、いわゆるマネジャーまで昇格可能になった。子どもの転校などを心配することもないため、子育て世代にもうれしい改革だ。

また、国内外で約1400店舗のスタッフのコミュニケーションをどう図るかという課題に対しては、独自にSNSアプリ「ADJUST」を開発し、昨年の夏から運用している。テーマや部署ごとにチャンネルが設けられ、業務の報告から、プライベートなことまで投稿、コメントできるようになっている。「ADJUST」には社内報の役割もあり、社内のコミュニケーションツールとして、アルバイトから経営陣まで2019年4月現在、約7200人が使用している。新たなコミュニティーも申請でき、スタッフたちがコミュニケーションをとれる。直接会えなくても一体感が生まれそうだ。今後は商品などの教育ツールとしての活用も計画しているとのこと。



独自開発したコミュニケーションツール「ADJUST」



さらに、社内のコミュニケーションを深めるために、年に1回、“オフ会”ならぬ、従業員とその家族が参加するスポーツイベントも開催。今年のゴールデンウイークには、従業員同士のコミュニケーション活性化と仕事へのモチベーションアップを目的に「ADASTRIA WELLNESS DAY 2019」が開催された。従業員数が多いからこそ、一体感が出るようにデジタルツールとイベントをうまく組み合わせて活用している。仕事だけでなく人生もファッションも楽しめるよう工夫されている。



従業員の家族も参加した「ADASTRIA WELLNESS DAY 2019」



また、アダストリアでは、販売員のモチベーションとスキルを向上し、店舗の運営力を高めることを目的とした取り組みも行っており、その代表的な施策が販売スキルの認定制度だ。各地域で日頃の接客を基準に審査し、上位者は接客ロールプレイングで競う全国大会に出場。認定されたスキルに応じてプラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズのバッジと認定証が授与される。



販売スキルを競い合う「SERVICE SKILL CERTIFICATION」の表彰式

公式ウェブストア「ドットエスティ(dot st)」



では、顧客と販売スタッフの接点強化の取り組みはどうか?公式ウェブストア「ドットエスティ(dot st)」でスタッフがコーディネートを紹介する「スタッフボード」も開設され、現在ブランドごとに認められている約700人のスタッフが、ブランドの枠を超え、着こなしの提案を行っている。ドットエスティは、実店舗に足を運べない顧客にも好評で、ファンがついている人気スタッフもいるのだとか。販売員がウェブコンテンツを活用して提案、発信することによって顧客のエンゲージメントも高まり、販売スタッフのモチベーションもアップしているようだ。

「店舗の働き方改革」特集の第3弾はロンハーマン編をお届けする。

(つづく)

取材・文/林ゆり(Y’s company)
構成/久保雅裕(encoremodeコントリビューティングエディター)



[  Vol. 1 シップス編  ]|[  Vol. 2 アダストリア編  ]|[  Vol. 3 ロンハーマン編  ]







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