──昨年10月リリースの2nd MINI ALBUM『Corner of my heart』以来、約半年ぶりのリリースになります。最初に8th Digital Single『7秒のレジスタンス』の表題曲を受け取った時の感想から聞かせてください。歌い出し順でACEさんからお願いします。
ACE「まず、聴いた時に、イントロで♪ポコポコポンポンポンっていうホワスピの楽曲では聴いたことがないような音が鳴って、驚きました(笑)。あと、「7秒のレジスタンス」は頭サビの楽曲なんですけど、これまでのホワスピで頭サビがある曲は「コヨーテが鳴いている」と「動く唇」でした。どちらも私的にすごく好きな曲で、神曲だと思っているので、“頭サビの曲はすごくいい曲だ”と決まっているんです。だから、頭サビの曲がきたことが嬉しかったですし、“すごく難しそうな楽曲…”って率直に思いました」
HANNA「私は“可愛い系”か“かっこいい系”か、どっちが来るんだろう?ってワクワクしていたんですけど、WHITE SCORPIONらしい“かっこいい系”の曲でした。3年目の1曲目にふさわしい曲だと思いますし、ライブの演出も想像できるような疾走感ある曲で…私たちの声が乗ると、もっとカッコよくなる曲だと感じたので、レコーディングがすごく楽しみでした」
ALLY「疾走感や力強さもありつつ、今までのホワスピの曲の中で一番ダークさも強い楽曲だと思いました。ダークな雰囲気の曲が好きなので、個人的にすごく嬉しかったです。あと、サビに入るところとか、Bメロに入る部分とか、曲の緩急があって。ステージでみんなでパフォーマンスして表現するとすごくカッコいい曲だろうなって感じていました」
AOI「タイトルを見た時に「レジスタンス」が入っていて。私たちは以前に「Satisfaction Graffiti」という楽曲をリリースさせていただているんですけど、歌詞に<レジスタンス>っていう言葉があったんです。だから、タイトルを見た時に既視感がありました。私たちは何かに対して抵抗したりする楽曲が多い中で、今回も新しい何かに抵抗する歌なのかな?って感じていて。でも、イントロは少し優しい感じから入って、頭サビが終わった後で鳴り響くビートにすごい引き込まれましたし、“やっぱりWHITE SCORPIONってカッコいい楽曲が多いな”と感じました。しかも、今回はカッコいいだけではなくて、どこか切なさを感じるようなメロディで、また新しい表現の幅が広がると思いました」
──歌詞はどう捉えましたか? 何に対するレジスタンス=抵抗なんでしょうか?
AOI「この曲を聴いた時に、歌詞もすごく読み込んだんですけど、人は何かしら本音を隠しながら生きているじゃないですか。本心を隠して、上辺面だけでうまくやりがち…昔の私がそうでした。自分が本当に思っていることを隠しながら、周りに合わせて生きていくタイプだったので、私には「7秒のレジスタンス」の歌詞がすごく刺さりました。でも、この曲を聴いていると、“自分の本心を隠す必要がないんだよ”、“自分をさらけ出していいんだよ”という勇気をもらえるような気がして…そんなメッセージが込められた曲だと思いました」
──「Satisfaction Graffiti」には<光のその中/浮かび上がるよ レジスタンス>というフレーズがありましたが、「7秒のレジスタンス」とは何か繋がりはあるのでしょうか?
ALLY「反抗的なメッセージ性が強いという部分では共通していると思います」
AOI「イメージ的には、「Satisfaction Graffiti」は“若者の抵抗”で、「7秒のレジスタンス」は“大人の抵抗”というふうに感じました」
ALLY「そうだよね、成長過程が表れているのかもしれないです。1Aの<聞きわけのいい/私だと思っていた>のHANNAの振りはお辞儀みたいなになっていて。<聞きわけのいい>というのを表現しているんです。そこが、さっきAOIさんも言ってくれたように、自分の本心を隠して、言われるがままというか…周りに合わせていく人生が表現されていると思います。でも、Dメロでは<本能 剥き出しにして/思うままに自分らしく 生きるだけ>になっています。“自分の直感や決断を信じて、自分をさらけ出してもいいんだよ”というメッセージが込められていると思いました」
──HANNAさんは“何に抵抗している”というふうに捉えましたか?
HANNA「自分自身との戦いのような感じだと思っていて…最初は殻をまだ破っていない段階の自分だったのに、だんだんと気づき始めて。いろいろと葛藤しながらも、7秒間という少しの時間でも勇気を出せば、自分らしく自分のままに動けるんだよって。そういう自分との戦い、自分へのレジスタンスを感じた歌詞でした」
ALLY「私、“どうして7秒なんだろう?”と思って調べたんです。そしたら、“アンガーマネージメント”が出てきました。でも、“アンガーマネージメント”は、“怒りを6秒耐えれば鎮まる”ということでした。だから、“7秒”のこのプラス1秒が何なのか…“6秒間は抵抗したけど、7秒目で解放”という意味もあるのかな?」
ACE「最初、この“7秒”というのはファンの方とのミーグリの時間かな?と思いました(笑)。ただ、歌詞に関しては、私はこの楽曲を恋愛ソングだと思っていて…」
──えー! そうですか?
AOI「それは新しい視点です(笑)。でも、そう言わると、“7秒間、目を見つめ合うと恋に落ちる”とも言いますし…いろんな意味が含まれてそうですね」
ACE「私はそう感じています。私もどちらかというと自分に自信がなくて、取り繕ってしまったり、自分を作ってしまうタイプなので、すごく刺さるフレーズが多くて。例えば、<理屈だったらもう出てる>とか、<解き放たれたい>とか、自分的にも共感できる歌詞が多かったので、刺さる方が多いんじゃないかな?って思いました」
──この曲がラブソングだとすると、恋愛感情としてはどんな心境なんでしょうか?
AOI「最初の頭サビが<止められないよ 愛しさを…>だから、もしかすると、愛情の何かなのかな?って私も思いました」
ACE「禁断の恋…みたいな? 踏み入れてはいけない恋だけど、理性を捨てて暴れようっていう。その感情を解き放つという意味で恋愛ソングなのかな?とも思いました。少数派かもしれないですけど…」
──(笑)。
──最初にACEさんが“難しい曲”とも言ってましたが、レコーディングはどんなアプローチで挑みましたか?
ALLY「この曲は自分の声のトーンや声質が合っているのかな?って最初は思っていました。サビまではソロだったり、二人や三人で歌うパートが多いですけど、サビで全員のユニゾンになって、みんなで<7秒のレジスタンス>って歌います。そこでグッと力強さが増す感じがして、すごくカッコいいと思いました」
AOI「WHITE SCORPIONはカッコいい曲が多い中で、私はどちらかというとホワホワしてる声質なので、レコーディングの時は“いかにして強さを出せるか”を意識しています。自分の声質を生かしつつ、楽曲として聴いた時に、自分の声がその世界観に合うかどうかをちゃんと意識しながら溶け込めるように考えていて。カッコよく歌ってみるとか、アクセントをつけてみるとか、そういうことをすごく意識していました」
ACE「私は“この曲、難しいな”と思ったんですけど、3年目だからこそ、スキルが必要な楽曲をいただけたんだと感じていて。私たちが今まで培ってきたもの全てを出せる曲…特にこの1年は、メンバーみんながボイトレをやってきたので、その成果を出すときだと思いました。個人的には、頭サビもそうなんですけど、DメロのALLYからHANNA、ACEとつながるパートが大事だと感じていて。感情的な部分と、落ちサビのしっとりした雰囲気というコントラストが好きで、そこが使われたらいいなという気持ちでレコーディングしました」
──実際にその歌割りが採用されていますよね。
ACE「はい。マスタリングを聴いた時はすごく嬉しくて…“よっしゃ!”ってガッツポーズをしました」
──(笑)HANNAさんはどうでしたか?
HANNA「今、ACEが言ったように、最近、ボイトレも頑張っていて。いつものレコーディングはデモ音源に近いように歌っていたんですけど、今回は歌詞に<考えたって 時間の無駄>とある通り、デモ音源に近づけるよりかは、しゃくりを入れてみたりとか、私なりのアレンジもしてみました。マスタリングを聴いた時に、自分なりにやったことが使われていたので、すごく嬉しかったです。あと、力強さだけではなくて、ちょっとした切なさもある曲だと思うので、そういう声色を乗せることも頑張りました」
──歌声だけではなく、衣装もかなり大人っぽくなっていますが、MVはどんな映像になっているのでしょうか?
ACE「今回のMVはドラマ仕立てになっていて、初めてちゃんと演技をしました。11人1役で、主人公の女の子を11人で演じています。感情を引き継ぎながらの演技も頑張りましたし、全体的に大人っぽい雰囲気に仕上がっていると思います。演技をしている時の冷静さと、踊っている時の感情的なパフォーマンスがどうやって1曲の MV になるのか…ファンの方も楽しみにしていてほしいです」
HANNA「MVで雨に打たれながらフリーでダンスをするシーンがあって。全員がやったので、どこが使われるのかわからないですけど、雨に打たれながら、傘もさしながらダンスをするのは初めての経験でした。まだ完成した映像を見ていないので、どういう映像になっているかワクワクしていますし、本当にびしょびしょだったので、必ず使ってほしいと思っています(笑)」
ALLY「ダンスパートは風に吹かれながら背景はいろんな色が混ざったような布が舞っている幻想的な映像になっています。ダンスの力強さも感じますし、現場で映像を見ていたら、すごく綺麗だったんです。振りの力強さと繊細さ、しなやかさにもすごくマッチしていて。イントロからカッコいい映像になっているだろうなっていう期待がとてもあります」
AOI「今回はダンスシーンとお芝居シーンの2つに分かれていて、ダンスシーンではいつものWHITE SCORPIONらしいカッコよさや力強さを表現しつつ、お芝居パートではいち女の子としての繊細な等身大の姿が見られます。そのギャップを感じていただけたら嬉しいです」

──少し駆け足になりますが、8th Digital Single『7秒のレジスタンス』にはカップリング曲が4曲収録されています。このインタビューには4人がいらっしゃるので、1人1曲ずつおすすめポイントを紹介していただけますか?
ACE「では、私から! 「アイ マイ ライフ」はWHITE SCORPIONとしては初めての曲調で、チルい楽曲です。歌詞には自分を肯定してくれる言葉が多いので、すごく勇気がもらえますし、元気が出る曲だと思っています。個人的には、 2AのNICOとNAVIのラップパートをぜひ聴いて欲しいです。2人のキャラクターに合っていて好きなんです! 少しけだるげなニュアンスのR&B っぽい楽曲なので、今までホワスピの楽曲を聴いたことがない人にも刺さる楽曲だと思います。まだ私たちのことを知らない人にも広がるといいな…」
──ローファイヒップホップ系のメロウなR&Bナンバーになっていて新鮮でした。ちなみに、Dメロの最後のハイトーンからファルセットの<Ahh>は?
ACE「私とNAVIがつないで歌っています。NAVIの高音はとても綺麗なので、そこも注目ポイントです」
──続く「タラレバ」は?
ALLY「ライブでみんなと一緒に盛り上がっているのがもう想像つくくらい強いビート感のある楽曲です。“タラレバ”って、元々は“〜しておけばよかった”とか、“〜だったらよかった”という後悔の意味があると思うんですけど、この曲は、“今の選んだ道が最高じゃん!”ってポジティブに背中を押してくれるような楽曲になっていて。曲もすごく好きですし、早くライブで披露して、みんなで一緒に盛り上がりたいです」
──ポップロックナンバー「ポラリス(北極)」も最後の<ラララ…>をみんなで合唱したくなる楽曲ですね。
HANNA「アニメソングっぽいというか…青春感が強くて、駆け出していく感じの曲調です。私は最初聴いた時に“ポラリス”は北極星で1つの星だと感じだんですけど、全員の声が入った曲を聴いた時に“星空になった!”と思いました。それくらい、最初に聴いたイメージと、みんなの声が合わさった時とで、曲の印象が変わったんです。あと、大阪のBASE Live 定期公演で7秒間だけお披露目したら、スコピスト(ホワスピファンの名称)の方も好きな方が多くて。この曲は、「I do love you!」みたいな可愛ソングになりそうだと思いますし、<チョコミントが砂の味になって>とか、<バスタブにため息溜まっていく>とか、どん底まで落ち込んでいる様子がリアルに描かれていて…そこが、すごく刺さりますし、楽曲で、過去に戻ることってあまり書かないじゃないですか。でも、この曲は<小舟でさあ 引き返そう>と逆にポジティブに言っていて。“一度引き返して、また一緒に未来に進もう”という物語のようになっているのも好きです。あとはやっぱり、夜空のポラリスがスコピストにとって私たちであればなって思います」
AOI「最後の曲は「その世界線を生きいてる」です。イントロから“うわぁ、カッコいい!”ってすぐに引き込まれた曲で、“世界線”というタイトルにも惹かれました。そして、<この道でいいのかって/何度も迷ってきたんだ>という歌詞があって…私もなにか感じることがたくさんありました。“それでも間違ってないんだ”という、自分の考えを確信に変えるところだったりとか、“自分の考えてきたことは間違いじゃないんだよ”って背中を押してくれるような楽曲だと思いました」
──「7秒のレジスタンス」、「アイマイラフ」で一旦立ち止まって、「タラレバ」で<さあ行こうじゃん!>と前を向き、「ポラリス(北極星)」、「その世界線を生きている」で未来に向かっていますね。この5曲を収録した8th Digital Single『7秒のレジスタンス』をリリースした後はWHITE SCORPIONはどんな未来に向かっていきますか?
ALLY「去年の夏も“ホワスピのことを広めていこう!”と頑張った期間だったので、今年も夏はもっとたくさんの方に知っていただいて、もっとスコピストを増やしていく期間になると思っています。9月にホワスピ最大規模となるKT Zepp Yokohamaでの5th ONE MAN LIVEを控えているので、そこに向けてもっともっと加速していかないといけないと思っています。メンバーとスタッフ、みんなで力を合わせて頑張ります!」
AOI「ALLYも言っていたように、 9月にホワスピにとってこれまでで一番大きな会場でワンマンライブをやらせていただくので、あと約半年間くらいありますけど、その間でもっともっとWHITE SCORPIONのことを知っていただいて、もっと好きになっていただいて、イベントに足を運んでくださる方をもっと増やせるようにしたいです。『7 秒のレジスタンス』のリリース期間は東京を飛び出して、いろんな地方でイベントをさせていただくので、日本中にスコピストを増やして、夏の間にたくさん知名度をどんどん上げていって、9月のワンマンライブを絶対に成功で終わらせたいです!」
ACE「ここから先、石川県から福岡県まで、いろんなところに行かせていただくので、各地にスコピストをたくさん増やしていきたいです。あと、楽曲の幅も増えて、“今までホワスピの楽曲をあまり聴いてないよ”って方にも刺さったり、聴いてくださる方の幅も広がると思うので、ホワスピはもっともっとパワーアップすると思います。去年の夏に出会ったスコピストの皆さんもたくさんいるので、今年の夏も期待しています。いろんな人に出会って、9月のワンマンを超満員で迎えたいです」
──昨年は“勝負の夏”と位置付けて、TikTokキャンペーンをはじめ、様々なイベントを行いました。デビュー3年目の夏はどんな期間になりそうですか?
HANNA「今年の1月くらいから、ALLY姉さんとかACEがバズったりして、世の中にホワスピの魅力を伝えることを加速できたかと思いますし、まだまだ、たくさん魅力的なメンバーがホワスピにはいるので、SNSや楽曲を通じて発信していきたいと思います。去年の夏は御宿海岸に行ったり、オーディションで使った合宿所にファンの方と一緒に行ったりして…ホワスピらしいイベントがたくさんあったので、今年もホワスピにしかできないようなイベントをたくさんやって、ホワスピの魅力をもっとアピールして、9月のワンマンライブを満員にしたいです。一番いい景色をみんなと一緒に見たいです!」
(おわり)
取材・文/永堀アツオ
写真/中村功
RELEASE INFORMATION

WHITE SCORPION『7 秒のレジスタンス』
2026年4月15日(水)配信
LIVE INFORMATION
こちらもおすすめ!
-
WHITE SCORPION 3日間連続開催のフリーライブ初日で「7秒のレジスタンス」初パフォーマンス!! 7秒でホワスピの虜に!!
ライブ/イベント情報 -
WHITE SCORPION『Corner of my heart』インタビュー――ホワスピの"現在地"を音で刻んだEPが完成!
encoreオリジナル -
WHITE SCORPION「Beach opening」インタビュー――ホワスピ初のサマーチューンは爽やかなシティポップ
encoreオリジナル -
WHITE SCORPION「I do love you!」インタビュー――12月7日、デビュー1周年を迎えるその先の未来
encoreオリジナル













