──35枚目のシングル「Karma」が完成しました。まずは、今作で3作連続のセンター(佐藤佳穂とWセンター)を務める熊崎さんから、聴きどころや好きなポイントを教えてください。

熊崎晴香「歌詞では重ための恋愛が描かれているんですけど、最初から最後まで物語が自分の中で想像しやすい内容で、率直に“面白いなー”って思いました。人間って、こうやって感情が変わっていくんだって。人間は誰しも心の中に悪魔がいるっていうのが描かれていて、それを表現するのを楽しみながら、レコーディングでもMVの撮影でもパフォーマンスできました」

──ドラマの『奪い愛』シリーズの世界というか…。

熊崎「みんなそう言っています(笑)。そういうドロドロの恋愛ドラマがあったら、ぜひ主題歌のオファーをお待ちしています!」

──太田さんはいかがですか?

太田彩夏「1サビと2サビの歌詞を比較してほしいんですけど、1サビではかなり自分の感情を押し殺して“人を裏切っちゃいけない。これを言ったら誰か傷ついちゃう”という感情なんです。それが2サビでは、まさかの感情爆発で、“君を奪い去りたい。この気持ちを我慢できない”というふうに変わるんです。そこにドラマがあると思いますし、歌って踊っていても感情移入しやすいというか…。もちろん、そういった経験もないですし、同じような感情になったこともないんですけど(笑)、自分の中で歌詞に描かれている想いを想像しながらパフォーマンスしました」

──ちなみに、1サビから2サビの間はどれくらいの時間が経っていると想像しますか?

太田「1週間くらい…私だったら、1週間が限界だと思うんです。私は自分の意志を貫きたいタイプなので、1週間で耐えられなくなると思います。“好き”ってなったら耐えられないと思うので(笑)、自分に照らし合わせると、そのぐらいかなって思います!」

浅井裕華「私はもっと短くて1日くらいです。見てられないと思うんですよ、好きな人と相手の関係を。だから知った瞬間はまだ1サビくらいの気持ちで、でもその日の夜は眠れなくて、次の日にはいてもたってもいられない(笑)」

井上瑠夏「私は1ヶ月ぐらいかな?って思いました。好きになった人の彼がもともとは大親友で、なんでも言い合える仲だからこそ、2番の歌詞にある<地獄の底に堕ちたっていいさ>って気持ちになるってことは、そのくらいの期間が必要なんじゃないかな?」

熊崎「私は半年。好きになった人は親友の彼女だから、最初は“幸せに過ごしていてほしい”と思っているはずなんです。だから、自分の気持ちをずっと抑えて。でも、親友だからその彼女に会う機会が徐々に徐々に増えて、最終的に我慢できなくなる…そうなるまでには、半年くらいかかるんじゃないかな? でも、こんな経験はしたことないですけどね(笑)。この歌詞で討論できるのは面白いです!」

──「Karma」の歌詞に紐付けた質問ですが、今の自分にないものを手に入れたい、欲しいと思うことはありますか?

浅井「“一人ひとりのメンバーカラーが欲しい“と思うことがあります」

──もっと少人数のアイドルグループだと、一人ずつありますよね。

浅井「私たちにもサイリウムカラーはあるんです。でも、メンバーカラーがあったら覚えてもらいやすいですし、メンバーカラーがあるグループを見ると、“うらやましいな”って思うことがあります」

──もしメンバーカラーを自分で決められるなら?

浅井「緑がいいです! 以前、“SKE48 プリマステラ”というユニット(2021年に結成されたSKE48内のティーンズユニット。今年5月に解散)に所属していたときはメンバーカラーがあって、それが緑(ステラエメラルド)だったので。当時はそのメンバーカラーで衣装を作っていただいたりして、その色が好きになりました!」

熊崎「私は、今だからこそ“かわいい曲”が欲しいです! 以前は、“私はそういう曲の方が魅力的だ”ってかっこいい曲をやりたがっていたんです(笑)。でも、そろそろ思いきり笑顔でパフォーマンスするかわいい曲が欲しくなっています」

井上「確かに、今回の「Karma」も含めて3作連続でかっこいい系のシングルで攻めているから、そろそろかわいいシングル曲も欲しいです!」

太田「私は、熊崎さんの体力がうらやましいです。パフォーマンスから“ザ・SKE48”が伝わってきますし、松井珠理奈さんや松井玲奈さんがいた時代のSKE48を知っていて、その歴史を背中で教えてくれていて。その背中から学んでいる後輩は私も含めてたくさんいると思いますし、28歳という年齢を感じさせないパフォーマンスと体力は見習いたいです!」

井上「メンバーでは、裕華さんのパフォーマンスが私は欲しいです。くしゃっと笑って楽しそうに踊っている姿が本当に好きで、裕華さんみたいなアイドルになりたいんです。あまり言うと信じてもらえないかもしれないけど(笑)」

浅井「るー(井上)は“今日もかわいい!”とか、常に全肯定してくれるんですよ。後輩から言われるのはうれしいですけど、全然そんなことないですし(笑)。でも、るーの言葉をそのまましっかり受け止められるように、もっと自信を持って頑張ります!」

──「Karma」のMVは既に公開されていますが、見どころを教えてください。

熊崎「SKE48劇場があるサンシャインサカエのビルをバックにパフォーマンスしています。原点を背負いながら劇場デビュー17周年を迎えて、“ここからさらに前に進んでいくんだ!“という強くて熱い想いを、MVの映像から受け取ってもらえたらうれしいです!」

太田「イントロでピアノのメロディが流れたあと、左右からメンバーが走り込んできて円になるシーンです! 動きながら円になるので、きれいに見せるために苦戦した部分もあったんですが、ぎゅっとまとまる一体感がSKE48らしさを表現していると思います」

井上「そのシーン以外にも、とにかく走り回るシーンが多くて…つまずいたら終わりみたいな(笑)。その中で一つひとつの振りにもこだわっているので、細部まで注目して見てほしいです」

浅井「一人ひとりのソロカットもあります。推しがいるファンの方はそういうシーンが見たかったと思いますし、今のSKE48のことを知らない方にとっては一人ひとりを知るきっかけにもなると思うので、今回のMVで現在のメンバーをチェックして、推しを見つけて欲しいです!」

──10月11、12日には、「SKE48 17th Anniversary Festival 2025」が愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホールで開催されます。

熊崎「まず、17周年の記念コンサートをさせていただくことに改めて感謝しています。ファンの方もメンバーもみんなが楽しめるものにしたいですし、17周年以降に向けたSKE48の勢いも感じてもらえるコンサートにしたいと思っているので、来ていただける方は楽しみにしていてください!」

(おわり)

取材・文/大久保和則
撮影/中村功

RELEASE INFORMATION

SKE48「Karma」【Type-A】<初回盤>(CD+DVD)

2025年9⽉24⽇(水)発売
AVCD-61579/2,000円(税込)

SKE48「Karma」

SKE48「Karma」【Type-A】<通常盤>(CD+DVD)

2025年9⽉24⽇(水)発売
AVCD-61582/2,000円(税込)

SKE48「Karma」

SKE48「Karma」【Type-B】<初回盤>(CD+DVD)

2025年9⽉24⽇(水)発売
AVCD-61580/2,000円(税込)

SKE48「Karma」

SKE48「Karma」【Type-B】<通常盤>(CD+DVD)

2025年9⽉24⽇(水)発売
AVCD-61583/2,000円(税込)

SKE48「Karma」

SKE48「Karma」【Type-C】<初回盤>(CD+DVD)

2025年9⽉24⽇(水)発売
AVCD-61581/2,000円(税込)

SKE48「Karma」

SKE48「Karma」【Type-C】<通常盤>(CD+DVD)

2025年9⽉24⽇(水)発売
AVCD-61584/2,000円(税込)

SKE48「Karma」

SKE48「Karma」【劇場盤】(CD)

2025年9⽉24⽇(水)発売
AVC1-61585/1,200円(税込)

SKE48「Karma」

LIVE INFORMATION

SKE48 17th Anniversary Festival 2025

2025年10月11日(土)、12日(日) 両日とも 開場 16:00 / 開演 17:00
会場 Niterra 日本特殊陶業市民会館フォレストホール

SKE48 17th Anniversary Festival 2025

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