──龍宮城のアルバム『SHIBAI(Deluxe)』がついに完成となりました。改めて聴いてみてどんなことを感じましたか?
冨田侑暉「僕たちの第二章が始まってからの曲だけが収録されているからこそ、より龍宮城の可能性を秘めたアルバムになったと思いました。それに、改めて聴き直すことで、自分自身で“こんな歌い方が出来ていたんだ”と思ったり、メンバーに対しても“こんな歌い方ができるんだ”など、常に一緒にいる中でも、新たな一面に出会える曲が並んでいるので、みなさんの反応が楽しみです。さらに、今までの龍宮城だったら想像できないような曲が収録されているので、僕たちならではの声質や、出来る表現を最大限に詰め込んだアルバムになっています」
ITARU──冨田さんがおふたりに関して感じたことはどんなことでしたか?
冨田「ITARUに関しては、これまでバラードがとても合うイメージがありました。でも、ラップ調の「SAIGI」や「ギラり」を堂々と歌いこなしている姿を見て、より引き出しの多さを感じたんです」
KENT「わかる! ITARUは音楽面だけでなく、人間としても成長というか…変化を感じます。もともと、ものすごく考えている人だと言うことはわかるんですが、最近は場を盛り上げてくれるというか、普通に楽しんでいるように感じていて。この前、この3人で龍TUBE(メンバープロデュースYouTubeチャンネル)でトークをする撮影があったんです。その時に、どう盛り上げるか?をすごく考えて挑んだんですが、それでちょっとスベってしまって。だから、“次はちゃんと話そうね”と話していたのに、ずっとITARUがボケようとしていて!」
ITARU「あはは! 撮影が終わった時に、KENTにずっと“そわそわしすぎ!”って怒られました(笑)」
KENT「そうそう! 侑暉くんと僕で頑張ってマジメに進行しようとしているのに、ITARUがどうにかふざけようとしていて! 最年長なのに!(笑)」
一同「あはは!」
KENT「でも、ITARUはこのビジュアルなので、普段からどうしてもクールに見られる存在でもあって。だからこそ、2026年はキャラクターをちょっと破壊していくのかもしれないです」
ITARU「頑張ります(笑)」
KENT──では、KENTさんはお二人からみて、アルバム『SHIBAI(Deluxe)』でどんな成長がありましたか?
冨田「KENTは、これまでずっと一緒にいたからこそ、少し子供らしさがある声だと感じていたんです。でも、最近になって変声期も落ち着いて、セリフパートもしっかりと自分の必殺技のように決めるようになって、大きな成長を感じました」
──人間的にも落ちつきましたか?
冨田「落ち着きましたね。これまでめっちゃ子どもだったので!」
KENT「はぁ!? そんなことないから!(大声)」
冨田「こういうところです(笑)。もちろん、可愛らしい部分も残っていますが、インタビューを受けたり、龍宮城のこれからを話し合った時に、龍宮城が本当に大事で好きなことが伝わってきます。私生活でも筋トレをずっと続けていたりと、大人になった証拠が少しずつ見えて勝手に親のような気持ちでいます(笑)。反抗期を抜けた感覚だよね?」
ITARU「顔も大人になって、身長も抜かされて、メンタルもたくましいんです。僕よりも5才年下なんですが、“大人だな”って感じることも多いです」
KENT「(噛みしめて)う…嬉しい…!」
冨田侑暉──冨田さんにはどんな変化があったと思いますか?
KENT「「あっかんべ」の<戦わなきゃ負けな>というフレーズを侑暉くんが歌った時に、ものすごく堂々としていて、自信が声に出ていました。曲もたくさん聴いていて、知識も増えて、より良く歌声に反映されている気がしています。表現力も本当に多彩ですし、なによりもいろんな表現をすることに怯えていないんです。だからこそ、中途半端なことはひとつもないですし、躊躇しないところが魅力的だと思いました」
──吹っ切れたきっかけは何だったのでしょうか?
冨田「う~ん…。これまでは、なかなか自分を全部出せなかったんです。でも、演技のお仕事もさせていただいて、表現の仕方がわかって、すごく楽しくなってきたように思います」
──すごくいい経験だったんですね。

──ITARUさんは、ラップでも魅力を発揮していると言われていましたが、自覚はありますか?
ITARU「僕自身、龍宮城の曲は常に挑戦に満ちているので、曲を頂く度に“どう適応できるのか?”、“どう自分を活かした表現が出来るのか?”を考えています。特に「夜泣き」は、ユニット曲で人数が少ない分、自分が伝えなくてはいけない範囲が多いのでかなり“自分らしさ”を意識して歌いました。あと、「あっかんべ」も、聴いたときに耳に残りやすい曲だからこそ、どれだけ声でインパクトを与えていくかを考えて臨みました」
──「夜泣き」はとても素敵な曲ですよね。
KENT「僕、「夜泣き」が大好きな曲なんです! 龍宮城って、常に強さを表現しているんですが、内側に秘めたものをしっかりと表現できるのはこういったバラードだと思っています。僕はこの曲を歌っていないのですごく羨ましいです!」
ITARU「ユニット曲だしね」
KENT「うん。それに、“龍宮城はバラードも強いんだぞ”ということを証明できる曲で、ITARUが歌い出しでしっかりと引っ張っていて、侑暉くんとRayの表現力がものすごいんです。初めて聴いた時に、KEIGOがグループLINEに“めっちゃいい!”って送ってきたくらい感動する曲なので、ぜひ聴いてほしいです!」
──お互いの曲をしっかりLINEで褒めるんですね。
一同「たまに…」
KENT「今のところ「夜泣き」だけじゃない? あとは、“音をもっとこうしたほうが…”と言ったりすることもあります。でも、“ちゃんといいと思ったら言い合うほうがいいよね”って話し合っています」
冨田「大事だよね。ちゃんと思ったことは伝えていこう!」
KENT「ITARUは本当に褒めてくれないんですよ!笑」
ITARU「あはは! 仲良くなればなるほど、いじりたいし、いじられたくて! でも今日のふたりの服、とってもカッコいいよ!」
KENT&冨田「はいはい(笑)」
──リード曲の『あっかんべ』は、シャ乱Qの「ズルい女」をサンプリングしていますね。
KENT「「あっかんべ」というタイトルだけで、すごくキャッチーだと思いました。そこから歌詞を書くときに、“あっかんべ”という言葉に対しての意味づけを深く考えました。そこで思いついたことが、自分を奮い立たせるものにしようということでした。結果的にちゃんと“あっかんべ”の文字に負けないくらいインパクトのある、意味の強い曲になったと思います。すごく大切な歌詞になったので、たくさん聴いてほしいです。とはいえ、僕が書いた歌詞で採用されていないのもあって…!」
──コンペ制なんですね。
KENT「そうなんです。曲を聴いて、みんなが歌詞を書いて、それが採用されたり、されなかったりします」
──一度曲としっかり向き合って、作詞をしているのであれば、より気持ちが入りますね。
KENT「そうなんです。自分が書いていた歌詞がいい悪いというよりも、合う合わないだけなので、他のメンバーが書いた歌詞を読んで“こういう解釈があるのか”と驚き、改めて尊敬することも多いです。歌詞を読むことでみんながいろいろ考えていることが伝わってくるので、作詞は採用されようがされまいがすごく楽しいです」
──本当に職業作家のようなコンペですね。
KENT「はい。ガチです(笑)。みんな、少しずつ言葉が採用されていたりしていて、それもまたモチベーションになります」
──歌詞を書くようになってどんな変化がありましたか?
冨田「日常生活の自分をより客観視できるようになりました。自分がどう見られているかを意識するだけでなく、普通の風景をどう感じるか?というふうに、哲学のように考えるようになりました。気持ちが落ち込んだり、嬉しい時に、そういった感情も絶対に活きると思って、すべてをポジティブに考えるようになりました。あと、以前は初対面の人からはツンとしたイメージを持たれがちだったのを、よりマイルドでいようと思うようにもなりました」
KENT「龍宮城はどうしてもコンセプトが強いので、そうみられがちなんです。でも、侑暉くんは本当に人がよくて、温かいです。ただ大きいから圧があるだけなんです(笑)」
ITARU「なので、“そのままでいいよ”と言いたいです(笑)」
冨田「ありがとう(笑)。あと、「あっかんべ」でユニゾンの振り付けを見たときに、グループ感がより強くなったと感じました。サビの揃えるダンスも、揃っているけどちゃんとメンバーの個性が出ていて、スキルはまだまだ足りないですが、より実力が伴ってきていると思いました。それによって、パフォーマンス中の余裕が生まれてきましたし、隣のメンバーを見て表情を変えることもできるようになってきたので、すごく成長したように感じています」
ITARU「僕自身も、音楽を楽しむことの大切さをより感じています。この曲で周りを見たり、自分が楽しむことで曲がより良くなることに気づいたんです。さらに歌詞では<あっかんべ>という言葉の強さ、説得力を出したかったので、<あっかんべ>という言葉だけが独り歩きしないように考えていました」
──たしかに“あっかんべ”って、子どものケンカでしか聞かないですしね。
冨田「そうなんですよ。挑発したり、煽ったり…その言葉をどう料理しようかと考えたときに、キャッチーでありながら、龍宮城のいい意味でのヤバさを織り交ぜた曲になった気がします。ライブでもすごくいい盛り上がりになる曲だと思いました」
──インタビューの途中ですが、ここで冨田さんは次のお仕事のために退席となります。
冨田「あとはふたりに任せます!」
ITARU & KENT「まかせて!」
──では、おふたりのアルバム『SHIBAI(Deluxe)』でオススメの新曲を教えて下さい。
ITARU「「OMAJINAI」は、海外の方が作曲をしてくれたので、自分たちでも驚きましたし、歌詞にも自分たちらしさを入れることができたのですごく良かったです。この曲の作詞は基本的にRayがやっているんですが、彼らしさがすごく出ています」
KENT「アルバム『SHIBAI(Deluxe)』では、Rayの歌詞の採用率が本当に高いんです」
ITARU「Rayは引っかかりのある言葉や、おもしろさをみつけるのがすごく得意で。それは僕たち自身も勉強になります」
KENT「小さなころから海外にいたりしていたからか視野も広くて、映画もよく観ているんです。そこで育った感受性があるからこそ、自分たちが知らない世界を見ているように感じるので、いろいろアイディアが浮かぶんだと思います。ITARUもよく映画を観ているよね?」
ITARU「うん。『ひゃくえむ。』、マジでよかった!」
KENT「観たかったやつ~!」
ITARU「この映画もRayに“『チ。』の原作者の方の作品だよ”と教えてもらって、そういった情報もしっかりと入れている上で観ているので“すごいな”って思いました。本当にたくさんの刺激をもらっています」
──そして、「熾火」もすごく素敵な曲ですね。
KENT「すごくいい曲ですよね! 歌詞で<どうやって/どうしたって/どうだっけ>と繰り返しているんですが、そこでどう感情を爆発させられるかが課題でした。本当に無垢で純粋な気持ちを落とし込んだ曲なので、ライブで歌った時に、どう映えるのかが楽しみです。聴いてくださるお客さんのエネルギーになれば嬉しいです」
ITARU「僕もこの曲、すごく好きです。みんなの心からの願い、人のキレイで尊い部分を声から感じることができるんです。シンプルな歌詞をそれぞれの個性を出して伝えることがすごく素敵だと感じています」
KENT「この曲は最近振り入れがあって、“歌う所以外はフリーで、自分がやりたいようにやっていい”と言われているので、よりコレオやクリエイティブに参加していきたいと思っています」
ITARU「パフォーマンスも、自分たちがやることで価値をさらに生み出せることを意識し続けています。ありきたりな言葉になってしまいますが、“自分たちだからこそできる表現”を考え続けていきたいです」
──そして、ついに龍宮城史上最大キャパのTOYOTA ARENA TOKYO公演『龍宮城 ARENA LIVE 2026 -SHIBAI-』が控えています。どんなライブになりそうですか?
ITARU「お正月に『逃走中』でTOYOTA ARENA TOKYOを見て広さを感じました!」
──珍しい感じ方ですね!
ITARU「本当にそう思います(笑)。これまでの距離感とはまた違うライブになるので、どうやってみなさんとの距離を詰めていけるかを考えながら作っています」
KENT「僕たちはコレオや表情を生のものを見て欲しいので、普段、ライブでビジョンをつけていないんです。モニターの映像と全体の映像を見ると、やっぱり印象がまったく違うので。でも今回はさすがに遠い席はビジョンがないと見られないので、2日間来てくださる方は、初日はビジョンを、2日目は全体像を見てもらうのが理想です(笑)」
ITARU「2日間とも来てくださる方はぜひ!(笑)」
KENT「あと、アリーナであっても変わらないライブを大事にして行きたいですし、曲の持つ想いをしっかりと届けたいです」
──では最後に、2026年はどんな1年にしたいですか?
ITARU「2025年は、アニメ『黒執事 -緑の魔女編-』のエンディングテーマを担当させていただいたり、侑暉がドラマ『セラピーゲーム』にW主演し、その主題歌にも挑戦させていただきました。そのおかげで、新しい幅をお見せすることができたので、今年もいろんな挑戦をしていきたいです」
KENT「あとは…バラエティはどう!? Rayはクイズに強いし、バラエティは…俺っすね!笑」
一同「あはは!」
KENT「この前、プライベートで大食いしたんです! 並盛4杯分のキング牛丼、1.2kgを食べて新たな扉が開きました! ぜひ、オファーをお待ちしています!」
ITARU「あとは、メンバーのキャラクターがしっかりと見られるのが龍TUBE(龍宮城メンバーによるセルフプロデュースYouTubeチャンネル)なので、ぜひ見てもらいたいです。とくにKENTは動けるし、話せるし、食べられるし…」
KENT「俺、オールラウンダーです!」
ITARU「オラウータン?」
KENT「オールラウンダーです!(笑)」
(おわり)
取材・文/吉田可奈
写真/中村功
hair & make:磯野亜加梨、出町莉里 stylist:中瀬拓外
【衣装クレジット】
KENT
ブルゾン 104,500円(クルニ ダックス ロンドン/クルニ フラッグシップ ストア)、ニット 6,300円、パンツ 6,600円(リメール/リメール ストア)
その他・スタイリスト私物
ITARU
カーディガン 37,400円(コウズリッククロ)
その他・スタイリスト私物
冨田侑暉
全てスタイリスト私物
【お問い合せ先】
・クルニ フラッグシップ ストア:03−6416−1056
・リメール ストア:03−6276−7644
・コウズリッククロ:03−6427−1405
RELEASE INFORMATION

龍宮城『SHIBAI(Deluxe)』
2026年2月4日(水) Digital Release
2026年2月25日(水) CD Release
CD全10形態
・完全生産限定盤LIVE BD+メイキング
・FC盤タオル+キーホルダー+アクスタ
・通常盤
・メンバーソロジャケット盤(ITARU)
・メンバーソロジャケット盤(KENT)
・メンバーソロジャケット盤(Ray)
・メンバーソロジャケット盤(KEIGO)
・メンバーソロジャケット盤(S)
・メンバーソロジャケット盤(冨田侑暉)
・メンバーソロジャケット盤(齋木春空)
LIVE INFORMATION

龍宮城 ARENA LIVE 2026 -SHIBAI-
2026年2月28日(土) OPEN 17:30 / START 18:30
2026年3月1日(日) OPEN 17:30 / START 18:30
会場:TOYOTA ARENA TOKYO
















