──Protea*は新メンバーオーディションを実施し、7月19日に開催された5th Oneman Live『晴れ!ハレ‼︎Halley‼︎!』から鈴木博貴さんと朝日奈侑史さんという2人の新メンバーを迎えた8人体制となりました。そもそも新メンバーオーディションを行ったのはどうしてだったのでしょうか?
出村香月「メジャーアーティストになるために、もっともっと大きくなっていくにはどうしていくべきか?を考えていました。しかも誰かが舞台など他の仕事をしているときは7人でステージに立てないこともあった。僕たちProtea*は変幻自在がコンセプトなので、だったら新たなメンバーを迎えて、新たな個性と共にもっと大きなグループになっていくのが良いんじゃないか?と思ってオーディションを行うことにしました」
──では、鈴木さんはどうしてProtea*は新メンバーオーディションを受けたのでしょうか?
鈴木博貴「僕はこれまでもいろいろなオーディションを受けてきていたんですが、なかなかうまくいかなくて…。そんなときにProtea*のオーディション情報をSNSで見かけました。もともとProtea*のことは知っていましたが、オーディション情報を見てさらに深く調べてみると、すごく素敵なグループで、“このグループの一員になりたい!”と思って受けることを決めました」
──では、鈴木さんはどうしてProtea*は新メンバーオーディションを受けたのでしょうか?
鈴木博貴「僕はこれまでもいろいろなオーディションを受けてきていたんですが、なかなかうまくいかなくて…。そんなときにProtea*のオーディション情報をSNSで見かけました。もともとProtea*のことは知っていましたが、オーディション情報を見てさらに深く調べてみると、すごく素敵なグループで、“このグループの一員になりたい!”と思って受けることを決めました」
──鈴木さんは、これまでモデルやインフルエンサーとして活動されていたと思うのですが、ダンス&ボーカルグループのオーディションを受けたのはどうしてなのでしょうか?
鈴木「お母さんの影響もあって、ずっと歌やダンスは好きだったんです。だけど学生時代から12年くらい、プロを目指してサッカーをやっていました。コロナ禍の影響もあってサッカーができなくなったときに、“ずっと好きだった音楽の道に進んでみたい“と思うようになりました。そこから、モデルやインフルエンサーとしての活動はできるようになったんですけど、音楽への道に進むチャンスはなかなか掴めなくて。年齢的にももう若くないですし、”どこで諦めるか?”という終わりどきも考えていたときに、このオーディションと出会い、“これが最後のチャンスだ”という想いで受けました」
──新メンバーに決まったと発表されたときはどんな気持ちでしたか?
鈴木「とにかく信じられなかったです。もちろんどこかに自信はあったんですけど、本当に自分の名前が呼ばれるとは考えていなくて。YouTubeの撮影が入っていたんですが、その撮影が終わった瞬間に、香月くんが最初に“お疲れ!”って抱きついてきてくれたんです。その瞬間、号泣しました」
──新メンバー発表時の様子に追ったYouTubeでは、既存メンバーも涙しているのが印象的でした。
出村「オーディションを開催する段階では決まっていなかったんですが、6月にメンバーが一人脱退してしまって、僕たちも不安でした。そんな中でのオーディションだったので、2人をはじめとする参加してくれた皆さんの熱意や真剣さを目の当たりにして“これからはこの2人の人生も背負っていかないといけないんだ”と新たな覚悟が決まって、思わず涙が出てしまいました」
──参加者のがむしゃらな姿を見て、ご自身の初心を思い出したりも?
出村「はい。実は僕、Protea*に入るときに“これを最後の挑戦にしよう”、“自分にとって最後のグループにしよう”と思って加入したんです。博貴を見ていると、当時の自分のことを思い出します。博貴は参加者の中で年齢は上のほうで、“これを最後の挑戦だと思っている”ということを言ってくれていて…。僕も、Protea*に入るまでの道のりは決して楽なものではなかったですし、なかなか前に進むことができませんでした。だからこそProtea*というグループを大切にしたいという気持ちもすごく強くて。だから…本人の前で言うのは恥ずかしいんですが、同じ気持ちで入ってくれてすごくうれしかったです」
鈴木「うわぁ、うれしいです。泣きそうです…」
──そして7月19日のライブで新メンバーがお披露目されました。ライブの手応えはいかがでしたか?
出村「この日のライブは、『Protea* 2nd Anniversary Tour』のツアーファイナルで、とにかくいろいろ詰まっていたので、“必死だった…”というのが率直な感想です。6月の頭にメンバーが1人辞めて、サポートメンバーを迎えた形で1ヶ月ライブをやっていました。だから7月19日のライブは、既存メンバーのみの6人体制、サポートを入れた7人体制、そして新メンバーを迎えた8人体制と、3パターンあって。でもライブが進むにつれて、Astar*(Protea*のファンネーム)たちが受け入れてくださっているのを感じました。その熱量に僕たちも“負けてられない!”と思っているうちに、気づけばとても楽しく1日を終えられました」
──“受け入れてくれているのを感じた”ということは、やはり新体制を受け入れてもらえないかもしれないという不安も?
出村「ありました。7人で活動を初めて約1年半。その間、僕たちはいろいろな壁を乗り越えてきましたし、ファンの皆さんはその姿を見てくれていました。だから今までの活動を愛してくれていたファンの方が、新しい形を受け入れられない可能性はもちろんあったと思います。だけど、7月19日のライブではファンの人たちが“これからも一緒に楽しんでいきたい”という気持ちで声を出してくれて、ライブに参加してくれたので、すごく安心しました。本当に温かいファンばかりでうれしいです」
──鈴木さんは、その日が人生初ライブだったわけですよね? いかがでしたか?
鈴木「“楽しかった!”という気持ちが一番ですけど、ステージに立つ難しさも痛感しました。初めてのライブでしたけど、“自分ならできる”と自信を持って本番を迎えたんですけど、いざステージに立ってみると、たくさんのファンの方が見ていて、歌も歌わなきゃいけないしダンスもしなくちゃいけなくて…。緊張と不安で、後で映像で見ると、全然口角が上がっていなくて表情がすごく固くて…悔しかったです」
──緊張の元にもなったかもしれませんが、ステージから見た光景はどのようなものでしたか?
鈴木「ファンの皆さんがすごくキラキラした目で僕たちを見てくださっていて、“Protea*ってすごく愛されているんだな”と感じました」
出村「一緒にパフォーマンスしていて感じたのは、“すごく堂々としていた”ということです。もちろんミスもあって、改善すべきところもありますけど、楽しんでステージに立っていることを感じられたので、“これからもっと一緒にいろんな景色を見ていきたい”と思いました」

──新体制のProtea*にはどのような可能性を感じましたか?
出村「7人から8人ということで、構成やフォーメーションもこれまでとは違うものが作れるということが一つ。あと、新メンバーの2人にはそれぞれ違うよさがあります。侑史はダンスがとても得意で、博貴は透き通るような歌声がすごく魅力的です。そういう新しい武器がProtea*に加わったんだということを、お披露目のライブで改めて感じて、“この8人で、Protea*はもっと上にいけるぞ”と感じられてうれしかったです」
鈴木「僕は、お披露目ライブでは自分のことでいっぱいいっぱいだったんですけど、そこから1ヶ月の間にいろいろなライブをやって感じたことがあって。僕たちが加入する前のProtea*さんも素敵で絶対に売れると思っていたんですけど、僕たちが加入した今は“売れなきゃおかしい”と思っています。楽曲も素敵ですし、メンバーも素敵ですし、ファンの方も温かくて。だからこそ、本当に頑張らなきゃいけないなという気持ちです」
──新メンバー加入後、初のSingle「Halley」が8月6日にリリースされました。初めてこの曲を聴いたときの印象を教えてください。
出村「率直に“すごくいい曲きた!”って思いました。それでいて、ラップパートがあったり、落ちサビでメロウになったりProtea*らしさもしっかり出せそうだと思いましたし、ライブ映えしそうだとも思いました」
──鈴木さんにとっては、Protea*の新体制最初の楽曲であると同時に、初めての“自分の曲”でもあります。
鈴木「はい。“これからこんなにいい曲歌えるの!?”って思いました。これまで頑張ってきた自分へのプレゼントをもらった気持ちです。グループの曲ですけど、勝手に自分の曲だと思っています。しかもありがたいことに最後の締めもパートを担当させていただいているので、“自分がこの曲の顔だ”という気持ちでいます」
出村「実際、歌声やパフォーマンスからもその気持ちがひしひしと伝わってきます。すごくうれしいです」
──レコーディングで意識したことや大切にしたことを教えてください。
出村「曲の頭から疾走感を出したいと思っていたので、冒頭のテンション感にはこだわりました。あとは落ちサビが好きです。“この夏が終わってほしくない”とか“この楽しかった思い出をこれからも大切にして、さらに次につないでいきたいんだ”という想いが込められていると感じたので、MVのような夏の夕焼けを想像して歌いました」
鈴木「僕はまずちゃんとレコーディングブースに入って録るレコーディングが初めてだったので緊張しました。だけど、すごく素敵なパートを任せてもらっているので、しっかり“あなた”を想像して歌えたと思います。自分で“うまく歌えた”と思いながらも、“本当に大丈夫かな?”と不安になって、みんなに確認しました(笑)」
出村「ブースから出てくると、すぐみんなに“本当に大丈夫だった?”って聞いていました(笑)。でも、すごく堂々と歌っていたんですよ」
鈴木「レコーディングが、Protea*に加入して1週間後くらいのタイミングだったんです。だからまだメンバーともあまりお話ししたことがない中で。移動中の車でも緊張していたことを今でも思い出します」
──メンバーで夏を楽しんでいる「Halley」のMVですが、撮影はいかがでしたか?
出村「新メンバーの2人はMV撮影も初めての経験でしたけど、絵コンテの段階から“今回はとにかく楽しもう!”という共通認識をみんなで持って撮影をしました。歌やダンスももちろんですけど、MVではまずはProtea*の温かさを感じてもらえるとうれしいです」
──鈴木さんも撮影は楽しめましたか?
鈴木「はい。“なんとか撮影できた…”という感じですが、“楽しもう!”と思って挑んだので楽しめました」
──新メンバーを迎えにいくというストーリーも良いですよね。
出村「実はあれ、新メンバーの2人だけでなく、既存メンバーも加入した順なんです。オリジナルメンバーに関しては、オーディションで名前を呼ばれた順で…」
鈴木「そうだったの!?」
出村「一番に呼ばれた僕から始まって。大塚琉司はオーディション合宿のあとからの参加だったので、MVでもオリジナルメンバーが全員登場したあとに出てきます。そして最後に侑史と博貴が入ってくるという。昔から知ってくれているファンにとってはエモいストーリーになっています」
鈴木「…そこまでは気づかなかった!」
──海や花火のシーンは本当に遊んでいるんですか?
出村「はい。“カメラを回してるから遊んで〜”って言われたので、ひたすら遊びました!」
鈴木「浜辺でかけっこしたり。楽しかったです!」
──本当に皆さんで夏の思い出を作ったんですね。「Halley」は『週間 USEN HIT SNSランキング』の注目曲にも選ばれましたが、お二人はこの曲をどんなときに聴きたいですか? もしくはおすすめのシチュエーションを教えてください。
鈴木「僕は、起きるとまず音楽を流すんですけど、まさにそこでこの曲をかけたいです。明るい曲なので、テンション上がりますし、“今日もやるぞ!”って気持ちになります」
出村「夏のおでかけで聴いてほしいのはもちろんなんですけど、一年を通して聴ける曲だと思っていて。テンションが下がってしまったりして、少しでも元気を出したいときや笑顔になりたいときに、この曲を聴いてモチベーションを上げてもらえたらうれしいです!」
──Protea*は、来年の7月20日に東京・Zepp Shinjukuで自身最大規模の『6th Oneman Live』が控えています。一年後ですが、現在はどのような心境ですか?
出村「まず、1年後に最大規模のライブの開催が決まっていることに対して感謝の気持ちでいっぱいです。でも今の僕たちの実力では会場を満員にすることができないというのはわかっているので、1年間しっかり活動していきたいと思っています。そもそもZepp Shinjukuという場所は、僕たちにとって初めてのZepp会場でした。だけどそのときは音響トラブルがあって悔しい思いをして…そのときに“絶対にまたZepp Shinjukuに戻ってきます!”とファンの皆さんに約束をした場所なので、そこでライブが、しかもワンマンでできるのはすごくうれしいです。発表されたときには泣いてしまいました」
鈴木「僕も発表されたとき、香月くんと同じくらい泣いてしまって。ただ、ファンの皆さんからしたら、既存メンバーが泣いているのは理解できるけど、新メンバーとして活動を始めたばかりの僕がZepp Shinjuku公演を知って泣いているってちょっと意味わからないじゃないですか。だから泣いていることが失礼にならないかな?って心配でした」
──鈴木さんの涙はどんな想いからくる涙だったのでしょうか?
鈴木「自分がZeppに立てることが信じられなくて。うれしさと…“ここまで頑張ってきてよかったな”って」
──ご自身のこれまでの道のりを振り返って、ですか?
鈴木「はい。最初に自分のこれまでが思い返されてグッときてしまいました。冷静になってからは“僕が泣いちゃって、すみません…”って思いました」
──まだ先ではありますが、どんなライブにしたいか、現時点で考えているアイデアはありますか?
出村「今まで一番大きな会場なので、音はもちろんですが、演出にもこだわりたいです。スクリーンも大きいですし、映像やセットをうまく使った演出にできれば、Astar*も喜んでくれるかな?と考えています」
鈴木「この1年間をどういう活動や成長するかによって、ライブが成功するか、悔しい想いをするのかが変わってくると思っています。新メンバーとして加入した以上、グループとしてパワーアップさせられる存在になっていかなきゃいけないと思うので、さらに自分に厳しく、“このグループには博貴が必要だったんだ”と思ってもらえるようなライブにしたいです」
──頼もしいですね。
出村「“ついていかなきゃ!”ではなくて、“僕が引っ張らないといけない”と思ってくれるのってすごくありがたくて。新メンバーがそういう気持ちでいてくれるから、僕たちも“負けられない”と思いますし、そうやってみんなで切磋琢磨してZeppに向けていきたいです」
鈴木「よろしくお願いします!」
──Protea*としてはこの先、どんなグループになっていきたいと思っていますか?
出村「結成したときからずっと“日本武道館に立つ”という目標を掲げています。その目標に向かって、僕たちが夢を追いかける姿が、応援してくださる方の生活に彩りを与えられているとらいいなと思っています。そういう姿も含めて、ファンの皆さんに“Protea*って、いいグループだよね!”と思ってもらえるような活動を、これからも続けていきたいです。それと同時に…もちろん大きな会場のステージに立つということが目標ではありますが、それぞれのメンバーが演技の仕事など、いろいろな表現をしているので、アーティストとして音楽も追求していきたいです」
──Protea*にはさまざまな楽曲がありますが、Protea*の音楽はファンの人にとってどんな存在になってほしいと思っていますか?
出村「とにかく身近な音楽であり続けてほしいです。ライブを一緒に楽しんでほしいのはもちろんですが、ライブに行きたくても行けない方もいるでしょうし、遠くから応援してくれている方もいらっしゃると思うので、僕たちがいろんな楽曲を生み出すことによって、普段の日常で気分を上げるきっかけになったり、僕たちに想いを馳せる時間にしたりと、曲を聴くことでも推し活を楽しんでもらえるとうれしいです」
──今回は、このお二人とのインタビューなので、最後にお二人の関係性についても聞かせてください。まずはお互いの第一印象と、一緒に活動してみて知った一面は?
出村「博貴の第一印象は真面目。一緒に活動をしてからもそこは変わらず、すごく真面目に取り組んでくれています。でも最近はそんな中でもちょっとポンコツな部分も見えてきて(笑)。可愛らしいです」
鈴木「僕がProtea*に入りたいと思ったのは、センターに立つ香月くんがすごく輝いていると感じたからです。だから第一印象は“めっちゃ輝いているな、この人!”です。一緒に活動してから知ったのは、厳しい一面があるということ。もちろんいい意味で、ですよ!」
出村「厳しくしてすみません(笑)」
鈴木「厳しくしてくれるのは愛だと思って、うれしく受け取っています!」

──では、今後2人でやってみたいことはありますか? お仕事でもプライベートでも。
出村「僕は今まで、ありがたいことにセンターという位置で活動させていただくことが多かったんですが、博貴を見て、背中を預けるということもしていきたいと思うようになってきました。今はまだわからないことが多いと思うのでサポートしていきつつ、いつかは背中を預けたり、頼られる存在になってほしいと思っています」
──お二人でダブルセンターとかも?
出村「できるといいなって…」
鈴木「いいんですか!?」
出村(優しく微笑む)
──鈴木さんは、二人でやりたいことは何かありますか?
鈴木「まだ加入してから1ヶ月しか経っていないので、もっと仲を深めていきたいです。プライベートでも遊んだことがないので…」
──プライベートで遊ぶなら何をしたいですか?
鈴木「お泊まり会したいです」
出村「いいね! 他のメンバーが博貴の家にお泊りをしているのを見て“楽しそうだな…”と思っていたから」
──ではまずはお泊まり会からよりいっそう絆を深めていただいて。
2人「はい!」
──最後にお互いに言いたいことや聞きたいことがあればどうぞ。
鈴木「これからも本当によろしくお願いします!」
出村「はい。一緒にもっと頑張っていきましょう!」
鈴木「ほら、やっぱりストイックなんですよ(笑)」

(おわり)
取材・文/小林千絵
写真/野﨑 慧嗣
RELEASE INFORMATION
LIVE INFORMATION

Protea* 年末スペシャルライブ
2025年12月20日(土) 横浜ReNY β
6th Oneman Live
2026年7月20日(月・祝) ZeppShinjuku (TOKYO)