──オーディションやLDH SCREAMとしての活動が始まってからのご自身と、オーディションを受ける前のご自身にはどのような変化がありますか?
RYU-SEI「僕はオーディションを受けた当時は社会人として働いていました。合格してからは毎日ダンスと触れ合えるようになったので、生活や技術面ももちろん、体格まで変わりました。オーディションを受けていた当時から5キロくらい痩せました」
Ryunosuke「僕はオーディション中ずっと“落ちたらどうしよう…”、“受けたことがマイナスになってしまったらどうしよう…”と、ネガティブなことばかり考えてしまっていました。だけど、メンバーに決まった今は、チームのためにどう動こうか、チームを勝たせるためにどうしたら良いかということを考えるようになって。安心していろんなことにトライできるようになりました」
LION「7月11日の『FINAL ROUND - LDH D.LEAGUER AUDITION -』でLDH SCREAMのメンバーに決まってから“これからはダンサーで活躍していくんだ”という覚悟が決まりました。それまでは、ダンスを踊ることに対して、“楽しいな”とか“気持ちいいな”という感覚だけでしたが、今は、ダンスが好きな気持ちは変わらず、さらに“人にパフォーマンスを届ける”という意識を持つようになりました。」
空「オーディションを受ける前はEXPGでダンスを習っていたんですけど、レッスンに行って、ダンス以外の時間は学校に行く…淡々と同じ日常を繰り返すことが増えていました。だけど、オーディションを通して、自分から“もっとこうしたい”、“こんなダンスを踊りたい”と思うようになって。目の前のダンスのことだけでなく、“将来はダンスを生かしてこんなことがしたい”とまで思うようなりました。今、すごく楽しいです」
航生「LDH SCREAMに所属させていただいてから2ヶ月ほど経ったんですが、人生で初めてのお給料をいただきました。一人暮らしも始めて、社会人としての自覚が芽生えました。初任給はうれしいですが、だからといってこれからの人生が豊かになるかは、今後の自分の努力と活動次第。いい方向にいくかもしれないですし、もしかしたらちょっとしたことで台無しにしてしまうかもしれない…。一社会人として、お金をいただいて仕事をしているという自覚を持ちながら、楽しさも忘れずに活動していきたいです」
──初任給で、何かご褒美を買ったりはしましたか?
航生「お母さんとおばあちゃんに化粧品をプレゼントしました。こうやって少しずつ、お世話になった方に恩返ししていけるように、まずはステージで結果を残していきたいです」
SHUNNOSUKE「僕はEXPGの育成候補生として活動をしていたんですが、LDH SCREAMのメンバーになってからは、より幅広いお仕事ができるようになってすごく楽しいです。今日のように取材を受けたり、洋服が好きなので撮影をしてもらうことも楽しくて」
──先ほどの撮影でも様々なポージングをされていましたよね。
SHUNNOSUKE「ありがとうございます。洋服が好きで、モデルもやってみたいと思っていたから…楽しかったです!」
武蔵「僕は、周りからの見られ方を意識するようになりました。当たり前のことをしっかりするというか…常に周りから見られているということを意識して行動するようになりました」
京太朗「オーディション中は、自分のダンスを見て研究することが多かったので、それを経て、前よりも一層ダンスが好きになりました。僕は愛知に住んでいたんですが、愛知にいるときは練習するときは基本1人だったので、楽しんで練習するということがあまりなかったんです。だけど今は毎日メンバーのみんなと練習ができて楽しいですし、表現の仕方もかなり変わりました」
笑大郎「僕はオーディションが始まってから、ひらがなとカタカナが書けるようになりました!」
──笑大郎さんはハワイで暮らしていて、オーディションのタイミングで日本に来たんですよね?
笑⼤郎「はい。引っ越してきたばかりの頃はひらがなが少し書けるくらいのレベルだったんです。でも、オーディション中、毎日日記を書かなくちゃいけなくて…武蔵くんとホテルの部屋が一緒だったので、“これってどうやって書くんだっけ?”と教えてもらっているうちに、ひらがなとカタカナが書けるようになりました」
來夢「すべてが変わりましたが、1番はプロとしての自覚と意識です。食生活も変わりました。体の使い方も、オーディションを受ける前は、レッスン前に少しストレッチをするくらいだったのが、今は毎朝体重を測って、レッスンやリハ前にはしっかりストレッチをしてから始めるようになりました。アクロバットやフロアなど、オーディション前はやっていなかったことにも挑戦し始めて、ダンスに対する探究心も深まりました」
──來夢さんはリーダーですが、リーダーとしての現時点での意気込みを教えてください。
來夢「上に立って仕切るというよりも、全員が対等で、全員が意見を出し合って、雰囲気良く、全員が納得した上でパフォーマンスをするというチームを目指したいです。リーダーとしては、その雰囲気作りと、俯瞰して周りを見て、チームが今どういう状況なのか?を把握できるようになりたいと思っています」
──雰囲気作りは得意ですか? それともムードメーカーは他のメンバーに託して?
來夢「LDH SCREAMは、“良くしよう”と思わなくてもいつもいい雰囲気で練習できているので、あまり何かをするということはないんです。でも、盛り上げはムードメーカーの京太朗に任せています。僕自身はEXPGでもリーダーの経験があったので、自分はリーダーが得意だと思っていたんですが、いろいろな経験を経て足りない部分も見つかったので、今は、自分がリーダーに向いているかは置いておいて、リーダーとしてできることをやっていきたいです」
──オーディション期間含めて、チームディレクターのNAOTOさんからもらった言葉やNAOTOさんの姿勢で特に印象的なものを教えてください。
Ryunosuke「オーディションの3次審査のときに、課題曲の「Popcorn feat. RIEHATA, 遠藤翼空&山本光汰 from KID PHENOMENON」を自分たちで振り付けしたんですが、僕が作ったパートをNAOTOさんが“すごくいい!”と言ってくださって。それが本当にうれしくてずっと心に残っています。ずっとNAOTOさんが好きで追いかけてきたので、憧れの方に褒めていただけて、本当にうれしかったです」
RYU-SEI「オーディションの中でいろいろな方を講師に呼んでくださったり、有明アリーナのステージに立たせてもらったり、有明アリーナのステージの前には三代目さんのライブと、EXILEのライブも見に行かせていただいて。僕たちにとって刺激になることをたくさんしてくださって、ものすごく愛を感じました」
──三代目 J Soul Brothersのライブでは、NAOTOさんが踊っている姿も見たかと思いますが、いかがでしたか?
RYU-SEI「がっつり踊るのももちろんカッコいいんですけど、抜くカッコよさがNAOTOさんにはあって。僕たちにはそれが足りないと思いました。がっつり踊るのは、練習すればある程度誰でもできるようになると思うんですけど、立っているだけでカッコいいとか、手を振っているだけでカッコいいというのがNAOTOさんにはあって…憧れました」
來夢「それこそ僕は、“抜き”がうまく出せないということを、オーディション中にNAOTOさんに相談させていただきました。そしたら、“逆に強い部分をもっと強くして、抜きの部分も意識していれば、幅で抜きが見えてくる”と教えてくださって。まだまだ課題ではあるんですが、その言葉をもらったことで頑張れています」
航生「合宿審査のときに、NAOTOさん、SHIGEさん、Deeさんと、候補生のみんなで食事会の機会をいただいて。そのときに、“普段の自分とパフォーマンスをしているときとのギャップに悩んでいる”という相談をさせていただきました。オーディション期間中だったこともあって、ネガティブな気持ちが大きくなってなかなか心の底から楽しんで踊れなくて…。だからどこか演じてしまっている自分がいて、そんな自分が受け入れられなかったんです。言い方があまり良くないですけど、本当は楽しくないのに楽しく見せないといけない場面ってあるじゃないですか? だけど、自分が楽しんでいなかったら、それが伝わってしまうんじゃないか、とNAOTOさんに相談しました。そしたら“だったら自分が現役を引退するまで演じ続ければいいんだよ”と言っていただいて。ずっと素の自分ではいる必要はなくて、ステージでパフォーマンスするときに、常に自分を演じ続けばいいと。それを、ダンスをやめるまで続ければいい。そうすれば自然とそれが自分になっていくからって。そのアドバイスで自分のなかですごく整理がついて、そこからはオーディションに対する向き合い方も変わりました。すごく助けていただいた言葉でした」
──LDHの先輩たちがボーカルを務める「SCREEEAM (feat. HONEST BOYZ®︎, RIKI, MASAHIRO, JIMMY, KOKORO)」がチーム曲です。この曲を初めて聴いたときはどのように感じましたか?
SHUNNOSUKE「初めて聴いたのは合宿中でした。「ダンバトオーディション -DANCE BATTLE × AUDITION-」番組テーマ曲の「First Step feat. Ashley」もそのときに初めて聴いたのですが、まずは自分たちの曲があるということがうれしくて。「First Step feat. Ashley 」も含めて自分たちの曲が流れているだけですごくテンションが上がりますし、誇りに思っています」
來夢「LDHの先輩方が歌ってくださった曲が自分たちのチーム曲になるとは思わなかったので、まずは感謝の気持ちでいっぱいです。曲を聴いた印象は、とにかくカッコよくて…この曲に似合うチームにならないといけないと思いました」
──“この曲に似合うチーム”というのは、具体的にはどういうチームだと思いますか?
來夢「NAOTOさん、SHIGEさん、Deeさんに言われている、“本当にカッコいいチーム”…うわべだけのカッコよさだけじゃなくて、中身からカッコいいチームです」
──「SCREEEAM (feat. HONEST BOYZ®︎, RIKI, MASAHIRO, JIMMY, KOKORO)」は、、「ダンバトオーディション -DANCE BATTLE × AUDITION-」では、皆さんの“スクリーム”(叫び)もが入ったVer.も披露されました。さらに笑大郎さんと航生さんはボーカルレコーディングの様子も放送されましたが、いかがでしたか?
笑大郎「日本語で歌う経験があまりなかったので緊張しました。でも楽しかったです。LDHの先輩が歌ってくださっているので、先輩の皆さんが応援してくれている気持ちというか…守ってくれている感じがあって。“これからD.LEAGUEを頑張らないと!“と思いました」
航生「自分たちのチームテーマ曲を、自分たちでレコーディングして、みんなの想いを込められるというのはLDHに所属させていただいているからこそ。本当に貴重な経験をさせていただきました。笑大郎くんも言ってくれたように、LDHの先輩方が僕たちのチームテーマを歌ってくださっているというのもすごいことなので。自分がレコーディングのブースに入ったときに、“先輩たちもこうやって僕たちのためにレコーディングをしてくださったんだ”と感じて、よりLDHが好きになりました。温かいスタッフの方々と先輩方のいるこのチームに所属することができて、本当にうれしいです」
──自分の歌で踊るというのはどういう感覚ですか?
航生「今はDリーガーとしてダンスを頑張っていますが、いずれ歌がダンスのレベルに追いつけるくらい上手になったら、例えばチームテーマ曲だったりラウンドの楽曲もレコーディングしてみたいです。歌やマイクの活動も絡めてLDH SCREAMとしてのスタイルが確立していくと面白いかな?って思っています」
──そしていよいよD.LEAGUEが始まります。ROUND.1の楽曲を初めて聴いた時の印象を教えてください。
LION「初めてこの曲を聴いたときの印象は“ヤバい!”としか言いようがなかったです。
京太朗「ずっとバイブスが高くて、すごくLDH SCREAMっぽい曲だと思いました。開幕戦でこんなに最高な曲で踊れるなんて楽しみですし、“めっちゃ頑張ろう!”って、気合が入りました」
──パフォーマンスはどんな感じになっていますか?
武蔵「LDH SCREAMは平均年齢が低いからこそ、パワーや力強い踊りを強みとしてやっていて、それが最初から出ています。この曲のシンクロがすごく難しいんですが、成功すればすごく強いので、ぜひそこは注目してほしいです」
──この曲を踊るD.LEAGUE 25-26 ROUND.1への意気込みを教えてください。
空「D.LEAGUEは1試合につき8人で踊ります。僕はROUND.1の8人に選ばれていないんですが、8人のサポートを全力でしつつ、自分もしっかり練習して、自分が踊る踊らないに関係なく、LDH SCREAMとして最高の状態で本番のパフォーマンスができたらいいなと思っています」
航生「僕たちがD.LEAGUEに参入させていただいて最初のラウンドです。もちろん勝敗は意識しますが、そこばかりを考えすぎるのではなく、当たって砕けろというか…まずは自分たちの色を存分に発揮したいです」
──楽しみですか? それとも不安や怖さもありますか?
航生「正直、どちらもあります。“初戦に勝てたらすごくカッコいいね”という話はみんなでしているので、そのためにも高め合って練習しています。まずは僕たちのできる限りのことを全力でぶつけたいです」
──D.LEAGUEでのチャンピオンはもちろんですが、この先、LDH SCREAMはどんなパフォーマンスを見せていきたいと考えていますか?
來夢「結成したばかりのチームということで、スキルの面ではまだまだなところも正直、あると思います。でも、キャリアや年齢に関係なく、ダンスでも、人間性でもカッコいいチームになっていきたいです。D.LEAGUEに新しい風を吹かせます!」
RYU-SEI「誰かに夢や憧れを届けられるようなチームになりたいです。最近はキッズダンサーでもみんなレベルが高くて、うまい子たちばかりです。そんな中で僕たちががっつりかまして、僕たちよりも若い世代の人達に、“LDH SCREAMでD.LEAGUEを一緒に戦いたい”と思ってもらえるようなチームを目指します!」
(おわり)
取材・文/小林千絵
写真/中村功
RELEASE INFROMATION

LDH SCREAM「SCREEEAM feat. HONEST BOYZ®, RIKI, MASAHIRO, JIMMY,KOKORO」










