──33枚目のシングル「ビーストロリポップ」が完成しました。シングルには表題曲の「ビーストロリポップ」に加え、「little-big-love」、「My own funk session」と、まったく異なるタイプの3曲が収録されています。まずは「ビーストロリポップ」から、その魅力を大いに語ってもらえれば!
胡桃沢鼓太郎「いいところは、語りきれないぐらいありますから!」
柚希関汰「好きなところは、歌っていて純粋に楽しいこと。かわいいもかっこいいも1曲の中に詰まっていて、あっという間に2番になる感覚があります。ファンの方にも、絶対に楽しんでもらえる楽曲になっているんじゃないかな」
葉崎アラン「〈野獣みたいに デンジャー〉という歌詞から始まる曲で、主人公がけっこう強そうだと思うじゃないですか。でも、ふたを開けたらというか、歌が進んでいくうちにキュルリン(ハート)みたいな(笑)」
英城凛空「歌詞にも〈ペロリンキャンディ〉という歌詞があるけど、本当にふたを開けて中身を見たらペロリンキャンディだった(笑)」
アラン「それが面白いなと思って。ちょっと草食男子っぽいけど実は肉食系の“ロールキャベツ男子”を歌った曲は、けっこうある気がするんです。でも、その逆パターンの男子が主人公の歌って珍しいなと思いました」
鼓太郎「ロールキャベツ男子と反対の“逆ロールキャベツ男子”!」
アラン「それが、“ビーストロリポップ男子”(笑)」
凛空「“チーズインハンバーグ男子”とかね(笑)」
赤星良宗「なるほど!」
鳳紫丈源「面白すぎる(笑)」
関汰「最高のネーミングだと思う!」
──全員が大爆笑していますが(笑)……「ビーストロリポップ」について話を続けていきたいと思います!
天堂太陽「風男塾の中でも、こういったタイプのポップさの曲はあまりないと思うんですけど、そういう今までになかった曲をこの7人で表現できるのが、すごくうれしいです!」
丈源「俺たち風男塾にはバチバチに決めたかっこいい曲も多いんですけど、かわいいもかっこいいもある「ビーストロリポップ」はみんなに喜んでもらえると思います。リリースイベントでは毎回1曲できるんですけど、1曲でいろんな表情を収めてもらえるし、それをTikTokとかにアップできるから楽しいし、楽しみ方がたくさんある曲だと思いますね」
良宗「 “好きな人に勇気を振り絞って思いを伝える”がテーマの曲ですけど、一見すると野獣っぽいけど中身はちょっと小心者な主人公は、俺に似ているなとも思います。自分たちの配信番組のゲストに占い師のデンジャーDさんが来てくださったとき、俺がどういう性格かって話になったんですよ。そしたら、“オラオラっとしたキャラに見えるけど、彼はすごく自信がない”って言われて、“わっ!バレてる~”って(笑)。だから、「ビーストロリポップ」の主人公には共感するし、自分とリンクするところがあって面白いなって感じています。ていうか、そのまんま俺です!これは(笑)」
鼓太郎「僕が歌うパートは、ビースト側じゃなくてロリポップ側が多いんですよ。〈口に含むと甘いかも〉とか〈ペロリンキャンディ〉とか。それもあってロリポップ担当っぽくなってるんですけど、それは違うぞと! 歌っているパートはそうかもしれないけど、それ以外のパートのパフォーマンスでは誰よりもビーストになるように心がけているので!そういうギャップを見せられる部分が、「ビーストロリポップ」の好きなところですね」
──ファンの方たちも、そのギャップを喜んでくれているんですよね。
鼓太郎「こたファンの方たちとは、“ビーストでロリポップな関係”を築けていると思います!“こたちゃん!今日もビーストだったよ!ダンディーだったよ!”って言ってもらっているので!」
凛空「“チョロいなー、あいつ”って思われてたりして(笑)」
関汰「結局、ファンの方に転がされてるっていう?(笑)」
鼓太郎「だって、僕、ビーストだもん!」
凛空「こたはビーストっぽい部分を出すことを意識してるみたいですけど、僕もそこは意識しつつ、この曲って歌詞の語尾がかわいいんですよね。〈くっついちゃおうか〉とか〈溶けちゃうぞ〉とか〈僕は君の獲物なの?〉とか。僕はそういう歌詞でロリポップな感じを全力で出そうと頑張ってます! あと、すごくキャッチーで1回聴いたら覚えられるような曲で、繰り返すパートも多いので、ファンの方にも一緒に歌って踊ってもらいたいなと思っています。この曲をたくさんの方に知っていただいて、たくさんの方たちと一緒に歌って踊れるようになっていければいいなと思っている曲です」
──MVも制作されて、CDの初回限定盤Aに同梱されるDVDには、そのMVとメイキング映像が収録されています。
関汰「制服衣装ということもあって、学校で撮影させていただきました。俺たちの学校生活をイメージできるシーンもありますし、1人ひとりにフォーカスしたショットも多いです。体育館ではダンスを披露しているので、そのシーンも楽しめるんじゃないかと思います」
良宗「群馬で撮影したんですけど、雪が積もっている時期ですごく寒かったんです。そんなときにケータリングで群馬名物のもつ煮を出していただいたんですよ!もう、作っている方が神様に見えました(笑)。あのもつ煮は、本当においしかったです!あと、MVでは個人的にすごく盛り上がるシーンがあって……」
太陽「寮でもずっと言ってるシーンだよね(笑)」
良宗「そう!関汰くんと凛空くんの2人のシーンで、凛空くんが関汰くんにキャンディを食べさせるカットがあって……キャーーーー♡」
──ど、どうした?(笑)
吉宗「なんか……見ていいのか !?っていう(笑)」
凛空「やりきりましたよ(笑)。キャンディを差し出すという、初めての行為(笑)。いかにポケットから早く取り出して、包みを取ってナチュラルに差し出せるだろうって。でも、意外とうまくいって(笑)」
──「ビーストロリポップ」の主人公はギャップがあってそれが魅力の男子ですが、7人の中でギャップがあるメンバーは?
鼓太郎「これは言っていいのかわかんないけど、すごくギャップがあったのは太陽!」
太陽「それ、前から言ってるよね(笑)」
鼓太郎「太陽は元気で笑顔が素敵で、すごくエネルギッシュなパフォーマンスをするんですけど、中身を知っていくと部屋で天井のシミを数えてるぐらいの(笑)」
太陽「休みの日は、部屋に引きこもっているので(笑)」
関汰「確かに太陽くん、休みの日は太陽を浴びてないって言ってた(笑)」
太陽「休みの日は、お布団が友だちです。はっはっは!」
鼓太郎「でも、そのギャップも彼の魅力だし、深く掘り下げれば掘り下げるほど面白い人だなーって思いますね」
良宗「俺がギャップがあるなと思ったのは、鼓太郎。こんなに小柄なのに和太鼓が叩けて、ステージですっごい大きい和太鼓をうわーって叩いてる姿は、本当にかっこいい。生で見て聴いたとき、鳥肌が立った!」
──「「little-big-love」と「My own funk session」についても、それぞれの魅力を語ってもらえればと思います。
丈源「最初に聴いたとき、“なんてさわやかな王道ラブソング!”って思いました。ラブソングですけど、ストレートに思いを伝えていく歌詞とか、聴いていて励まされる部分がある曲でもあると思います。あと、〈商店街ではモテる方です 明るいだけが取り柄だけど〉という歌詞のパートは、“ぜひ丈源くんに歌ってほしい”と制作スタッフさんに言われて、歌わせていただいた形です」
──どうしてそのパートを歌ってほしいと?
丈源「“君には、商店街の八百屋でさわやかに働いているイメージがある”って言われたんです。最初は、“ど、どういうことでしょうか?”ってなったんですけど(笑)」
──そうなりますよね(笑)。
丈源「そしたら、“親近感。親しみやすさがある!”って。それはうれしいなという気持ちになって、“全力で歌わせていただきます!”と」
良宗「「little-big-love」には、本当にキュンキュンするポイントがいっぱいあるんですよ。俺は恋愛系のドラマや映画がすごく好きなんですけど、そういう作品のキュンとするシーンのBGMにも合いそうだなって思います。この1曲でひとつのドラマが作れるそうなぐらい、物語がある曲です」
鼓太郎「僕、こういうラブソングが本当に好きで。恋をして大切な人ができると、世界が素敵に輝いて見えることってあると思うんですけど、そういう歌です。すごくまっすぐに1人の人を思って、この曲の主人公の世界に色がついて、相手にありがとうって気持ちを持って、これからは僕が君にその感謝を伝えるために幸せにしていくよって。その一連の流れが、本当に素敵だなと思います。そんな「little-big-love」は、やっぱり僕たちとしたらファンの方たちのことを思うというか。そう思わざるを得ないぐらい、「little-big-love」で歌われている気持ちは、僕たちのファンの方への思いにすごく似ているなと思っています。素敵な景色を見させてくれているファンの方に、これからも僕たちがもっと素敵な景色が見える場所に連れていってあげます。そういう気持ちを込めて歌いたいです」
凛空「聴くと、好きな人にちゃんと気持ちを伝えたくなるような、今すぐ駆け出して会いに行きたくなるような曲だなと思います。なので、俺たちもイベントの前とかに聴いて、同じような気持ちでファンの方たちに会いに行けたらいいなと思っていますね。ファンの方たちも、この曲を聴いて同じような気持ちになってくれたらうれしいです!」
──「My own funk session」は、ラップがインパクトを放つ楽曲です。
関汰「ラップがめちゃくちゃむずかしくて、新たな挑戦という感じでした。ここまでラップしている曲はないので、今までにないかっこいい俺たちを見せられるんじゃないかなと思っています!」
アラン「こんなに仮歌を何回も聴いたのは、初めてな気がします。それぐらいむずかしかったけど、完成した音源でみんなのラップを聴いたときは感動しました。“みんな、ちゃんとラップしてる!”って(笑)」
太陽「レコーディング前に、“太陽くんはハキハキしてるから大丈夫!”って言われてたんですけど……いやいや(笑)。早口言葉を言っている感じというか。ただ、曲調的にもスピード感がかっこいいからこそ、しっかり決めてラップしたいという気持ちがあったし、自分の中でも新しい挑戦だと思って臨みました。先日、振り入れもしたんですけど、ファンの方も自然に乗っちゃう曲なんじゃないかなって」
凛空「音源としては完成してるんですけど、これをライブでしっかりパフォーマンスできるかは、まだわかりません! そのぐらいむずかしい曲だし、もっと練習しないと!」
──いずれにせよ、風男塾の新しい一面が感じられる1曲になったと思います。それでは最後に、新宿 DHNoAを会場にスタートしているマンスリーライブ「月刊 風男塾 2024」について、ぜひリーダーの関汰さんからお願いします。
関汰「新しいチャレンジや生誕祭などの企画ライブと、季節感を取り入れたライブの2部構成になっています。昨年は15周年イヤーで、今年は16年目。7人で一致団結してやっていこうという今、定期ライブがあるのは大きいことだと思っています。毎月の定期ライブがあるということは、いろんなことに挑戦できるし、成長できるし、その姿をみなさんに見ていただく場所があるということ。まだまだ今の7人で歌っていない曲もありますし、必ず月イチで俺たちに会える機会があるということで、ファンの方はもちろん、encore読者のみなさんにもぜひ足を運んでみてもらいたいなと思います!」
(おわり)
取材・文/大久保和則
写真/平野哲郎
風男塾「ビーストロリポップ」DISC INFO
2024年3月13日(水)発売
初回限定盤A(CD+DVD)/TECI-949/1,700円(税込)
imperial Records
風男塾「ビーストロリポップ」
2024年3月13日(水)発売
初回限定盤B(CD+DVD)/TECI-950/1,700円(税込)
imperial Records
風男塾「ビーストロリポップ」
2024年3月13日(水)発売
通常盤(CD)/TECI-951/1,300円(税込)
imperial Records