――円神からENJINへと表記が変わり、新リーダーとしてTOYさんが命名されました。新しいリーダーはいかがですか?
TOY「素晴らしいと思います!(大声)」
KYO「自分で言うな!(笑)」
TOY「あはは。でも、僕が何かを言うことなく、みんなが同じ方向を向いて頑張ってくれているので、すごくいい状態です」
SOL「もともとTOYはリーダーの素質がありましたしね」
A.rik「聞いてください! 僕は最初のリーダー投票も、TOYに入れていたんですよ」
――その頃から、素質があったんですね。TOYさんは新たにリーダーを務めるということにプレッシャーは感じることはありませんでしたか?
TOY「なかったですね。もともとみんながリーダーの気持ちでやろうという言葉があったので、気負うことなく、やらせてもらっています」
KYO「全然気負ってないっすね!」
TOY「それは自分が言うことだから!(笑) でも本当に気負うことなく、みんなに頼りまくるという精神でやっています」
RYONO「もともとTOYは視野が広いので、みんなのことをまとめてくれますし、すごく助かっています。メンバーの誰かが落ち込んでいたり、元気がないなと思ったらすぐに話しかけてくれるんですよ」
KYO「昨日も、TSUBASAがちょっと元気がなかったので、TOYがご飯に誘っていて。みんながメンバーひとつひとつの悩みに寄り添うことができているので、より絆が深まっています」
A.rik「実は新体制になる前に、ダンスやラップなどの強化期間が合ったんです。そこで壁を乗り越えることができずに落ち込んでいたんですが、TOYはその都度話しかけてくれて。お互い士気を高められるいい時間を過ごせました」
――その強化期間はどんなことをしていたんですか?
KYO「3~4ヶ月の間、しっかりと練習をしたよね」
A.rik「うん。練習生のように月末評価もあったんです」
TAIGA「僕はほかの仕事が入っていたのであまりそのレッスンを受けられなかったんです。だからこそ、申し訳ない思いでいっぱいだったんですが、みんなは“他で頑張ってくれているから”というスタンスで待っていてくれたんです。さらに、僕が受けられなかった分を補填する“TAIGAレッスン”という時間があって…そこにみんなは来なくてもいいのに、全員が来てくれたんです。こうやってみんなが一緒にいてくれるだけですごく心強いですし、仲間意識がより強くなる、すごくいい時間を過ごせました。純粋に嬉しかったです」
HYUGA「僕はその強化期間、すごく悩みましたし、正直しんどいことも多くて…これまでダンスのことが大好きだったんですが、この期間に自分の実力不足のせいで、ダンスのことを嫌いになりかけたんです。あまりに向き合いすぎて、正解がなにかわからなくなってしまって…。そんな時に、A.rikやSOLが話を聞いてくれたおかげで、立ち直ることができました」
――メンバーの絆を感じることができたんですね。
A.rik「はい。この期間に表情管理のレッスンを初めてやったんですが、その時にHYUGAが突然泣き出してしまったんです」
HYUGA「自分の感情がわからなくなって涙が自然と出てきたんです」
TOY「大変なのはわかるんですが、その表情があまりにもかわいくて、みんなで“かわいい~!”って言ってたよね(笑)」
HYUGA「あはは。でも、今までそれほどに自分と向き合うことがなかったので、すごくいい経験になりました」
――そんな期間を経て制作されたアルバムとなると、思い入れも違いますよね。
RYONO「そうですね。今作は、ENJINを新しく作り替えた作品になっています。もちろん、以前までの円神の曲も収録されているのでその色はありますが、さらにENJINの色を付けることができた、革新的なアルバムになりました。今回からENJIN表記となり、メンバーの名前もローマ字表記になり、グローバルに活躍していけたらいいなと思っています」
A.rik「強化期間に、よりグローバルに活動する未来を見据えて、英語のレッスンもあったんですよ」
――みなさん英語は話せるんですか?
一同(ざわざわ…)
KYO「ア、リトル!」
TOY「喋れないこと丸出しやん(笑)」
――あはは。でも、これから学んでいけばいいですからね。
――そして、今回のアルバム『Inception』の表題曲である「Major」は、これまでのENJINの曲とは全く違うタイプの楽曲となりましたね。
TOY「はい。この曲はまさに今の僕たちの想いを表現しているんです。“俺たちがメジャー級だ”、“これからいろんなことを飛び越えてやるから見ておけよ”というかなり強気なメッセージが込められているんです。僕たちもまさにそういった気持ちでこの期間を過ごしてきたので、今の僕たちの決意表明として受け取ってもらえるんじゃないかな?と思っています」
――すごく素敵なリリックですよね。共感する歌詞も多かったのではないでしょうか?
SOL「まさに“こういう楽曲をやりたかった”と思う、ドストライクの曲になっているんです。そのほかの新曲も、素晴らしいものになっているので、今は幸せでいっぱいです」
――確かにこれまでの曲もキャッチーですごく素敵でしたが、よりクールに、カッコいい曲になっていますね。レコーディングもかなり楽しかったのではないでしょうか?
SOL「めちゃくちゃ楽しかったです。僕のレコーディングにKYOちゃんが入ってきてくれて、ディレクションをしてくれたり、“すごくいいね!”って話し合いながら歌ったら最高のテイクがレコーディング出来たり、すごくいい雰囲気でレコーディングをすることができました」
KYO「僕は新曲の「killa」の振り付けをさせてもらいました。初めてひとりで振り付けを担当したのでプレッシャーもあったんですが、これを乗り越えたらもっと成長ができるんじゃないか?って思ったんです。振り付け自体は歌詞を意識して、ライバルを押しのけて上に行くという意識で作りました。本当に新たなスタート、挑戦が詰まっているので見てもらいたいですね」
SOL「KYOは、リリースイベントで地方に行った時も、朝の6時までスタジオにこもって振りを作っていたりしていて…それでも疲れを一切見せることなく、メンバーには笑顔で接していて、プロだなと感じました」
KYO「いいこと言う!」
一同「あはは!」
TOY「そういえば、RYONOがKYOの振り付けを見ていいことを言っていて…」
KYO「え! 聞いてないんだけど!」
TOY「うん。いないところで言ってた(笑)」
RYONO「もともとすごくいい曲だと思っていたんですが、この振り付けが入ることでよりカッコいい曲になって、大好きになったんです。構成もいいですし、全体的に躍動感があって、ものすごくいいんですよ!」
KYO「珍しくRYONOが振り入れの時に“いいね!”って言ってくれたけど、そんなに思ってくれていたんだね」
RYONO「実際に振り付けをみんなでやってみたら本当に揃っているし、すごくカッコよくて!」
KYO「俺、天才だからな~!」
一同「あはは!」
KYO「でも、この曲はどう力強く見せるか、どう歌詞に沿った振り付けができるかということをめちゃくちゃ考えて作ったんです」
――みんなが期待以上にその振り付けを表現できたのは、その練習期間があったからこそですね。
SOL「そう思います。すごくいい曲になりました」
HYUGA「そのほかの曲も、全部セクシーでカッコいいんです。それぞれ違った良さがあるんですよ。なかでも「Danger」は、よりセクシーな曲だと思っていて。メロディと歌詞、リズムの取り方がすごく好きなんです。僕たちらしいセクシーさが表現できたように思います」
TOY「この曲はTSUBASAが振りを作ってくれたんですが、ENJIN史上よりセクシーな曲だからこそ、どう表現していくかと言うことを長時間悩んでいて。きっと、今までで見たことのないセクシーさを出せているんじゃないかなと思っています」
――これから年齢や経験を重ねていくうちによりセクシーさが増していきそうな曲ですね。
KYO「そうですね。僕たちって、毎回インタビューで“今までにない”って言っているんですが、今回はガチっす!」
SOL「もしかしたら、次も“今までにない”って言うかもしれないですけど、それはご愛敬で!(笑)」
――進化し続けると言うことですからね!
A.rik「はい、さらに、今までの爽やかな曲もありつつ、ガラッと変わったENJINがまるまる詰まっているので、今の良さを感じてもらえると思います」
――A.rikさんは強化期間でどんなところが成長したと思いますか?
A.rik「僕はラップレッスンを経たおかげで、よりカッコいい曲ができたと思っています」
TOY「A.rikの英語の発音がすごくいいんですよ。すっと耳に入ってくるんですよね。新たな一面を見ることができました」
RYONO「A.rikって普段はほにゃほにゃしているんですが、魅せるときは魅せるんです。とくに表情管理がすごく良くて! A.rikがアップでカメラに抜かれたときに一番いい表情をしてくれるんです。改めて“すごいな!”と思いました」
A.rik「今回MVを撮影している時に、モニターをマネージャーさんに撮ってもらっていたんですが、そこにRYONOの褒めてくれる声がめっちゃ入っていたんですよ。それがすごく嬉しくて!」
RYONO「見ていてすごく感動したんです。ずっと見ていられるなって思ったので、早くみなさんに見てもらいたいです」
KYO「僕はTAIGAとペアになって撮影をしたんですがすっごいエロいです!(大声)」
TAIGA「入り込みすぎたのか、カットがかかったあと、10秒くらいチューされました(笑)」
KYO「あのシーンはTAIGAとだからこそできたからね!」
TAIGA「あはは。KYOちゃんは、いい意味で王道じゃない、アーティスティックなビジュアルじゃないですか。その個性的な世界観がすごく羨ましくて。僕はどちらかというと王道だからこそ、その対の関係として2人でシーンを撮れることがすごく嬉しかったんです」
A.rik「いい対比だったよね」
TAIGA「うん。イメージが違うからこそ得られるものが合ってすごく良かったです」
KYO「めっちゃ楽しかったです!」
HYUGA「僕はこのアルバムが本当に気に入っていて、本当に正直な話、この曲たちでデビューしたかったと思ったんです!」
一同「わかる~!」
HYUGA「新曲たちをデモ音源で聞いたときに、“これがやりたかったアーティスト像だ!”と思ったんです。デビューから4年が経ちましたが、新たなスタートとして、生まれ変わったENJINを見てもらいたいです」
――その姿で魅せるライブは、さらにすごいことになりそうですね!
TOY「今回は、いかに変わったのか?をどう見せるかがテーマになっているので、セットリストもしっかりと考えて作っています。今までの軌跡を楽しみながら、“こんなこともあったよね”と思ってもらえるようなライブにしたいです」
TAIGA「僕たちは周年ライブをすごく大事にしているんです。今回の会場となるSpotify O-EASTは、2周年の時と同じ会場なんです。その時に来てくれたMU3Eのみなさんはエモい気持ちになってもらえると思いますし、よりENJINの可能性を感じるライブになると思うので、楽しみにして来てもらえたら嬉しいです!」
(おわり)
取材・文/吉田可奈
写真/中村功
RELEASE INFORMATION
LIVE INFORMATION
ENJIN 4th Anniversary LIVE ~Inception~
公演日程:2024年6月13日(木) 開場 17:30 / 開演 18:30
公演場所:Spotify O-EAST
チケット:8,000円(税込)※ドリンク代別