──2025年に入り、グループとしてどんな成長を感じていますか?
谷口太一「去年の年末にみんなで話し合ったときに、“次のシングルはこれまでの記録を越したいよね”と話していたんです。だからこそ、「Tick-Tack」をより多くの人達に聴いてもらいたいです」
大久保波留「その目標を立てたのは、今年はDXTEENという名前をより多くの人に知ってもらうことを第一に頑張ろうと決めたからです。個人の仕事はもちろんですが、僕たちが今後示していきたいアーティストとしての指針や方向性がしっかりと表現されているのがこの「Tick-Tack」です。それにDXTEENの強みはダンスなので、しっかりとそこを魅せられる曲になっています!」
──と言うことは、最初にこの曲を聴いた時に、これまで以上に“挑戦”を感じたのではないでしょうか?
田中笑太郎「そうですね。“こういう曲が欲しかった”というのはみんな同じ想いでした。それに、1月に東京ドームで開催された『LAPOSTA 2025』に出演したことで、新しいNICO(公式ファンネーム)が増えてきたことを実感している今だからこそ、より気合いが入っています」
平本健「リリースイベントなどでも“初めて来ました!”と伝えてもらえるとすごく嬉しいんです。『LAPOSTA 2025』では、先輩の曲をパフォーマンスしたり、僕たちの曲を先輩がパフォーマンスしてくれたりと、すごくいいステージを与えていただきました。それぞれ違うユニットで歌っているメンバーを見て、“このメンバーが自分たちのグループにいるんだ!”って誇りに思えました。LAPONEのグループのリーダーたちが一同に介した「GrandMaster」での太一は本当にカッコよかったよね!」
谷口「嬉しい!」
田中「本当にカッコよかった!」
大久保「あのまま戦っても強そうに見えたもん!(笑)」
──確かに、ものすごい迫力でしたね。
寺尾香信「今回の『LAPOSTA 2025』は、『1ST ONE MAN LIVE TOUR ~START OF THE QUEST~』を経験した後だからこそ、改めて自分たちの意識が変化していました。お客さんに対する姿勢、楽しませたいという想いなどがパワーアップしているので、よりいろんな人に見てもらえたと思っています」
──より自信がついたのかもしれないですね。
寺尾「そう思います。もちろん適度な緊張もありますが、『LAPOSTA 2025』ではいい意味で落ち着いていられたんです。見てくれた人、みんなを幸せにしたい、幸せになってもらいたいという気持ちでパフォーマンスしたことで、自分たちらしいカラーを出せたと思います」
福田歩汰「みんながすこしずつ大人になったことで、これまでの曲をパフォーマンスするときも、爽やかさを残しつつ、カッコよさや、大人の雰囲気が出せているように感じます。いい意味でギャップが出せるようになったと思いますし、これからはもっと大人っぽい曲と爽やかな曲とで、はっきりとした差別化が出来るようになりたいです」
──表現の幅が広がったのかもしれないですね。そんな中でリリースされる「Tick-Tack」は、どんな曲になりましたか?
谷口「3月からリリースイベントが始まって、少しずつパフォーマンスする機会が増えてきたんですが、すごく楽しいです。ずっとやりたかった曲調でもありますし、ダンスのレベルも自分たちが想像以上のものをやれています。キャッチーなところもありますし、僕たちの理想としているパフォーマンスをさせていただいていることにすごく感謝しています。メンバーそれぞれがしっかりと輝くパート割と振り付けが相まって、すごくいい見せ場が出来ているんです!」
──この曲はKAITAさんが振り付けをされていますが、どんなリクエストをしたんですか?
谷口「僕と笑太郎でKAITAさんと打ち合わせをさせていただきました。その前に、他のメンバーにやりたいことをヒアリングしていたんです。それをKAITAさんに伝えたら、KAITAさんも同じことを考えていたようでビックリして! “最高にいいものを作るので期待して待っていてください”と言っていただきました。その結果、本当に最高に良いものが届いたんです!」
田中「本当にカッコよかったです!」
──事前のヒアリングではメンバーとどんなことを話していたんですか?
谷口「曲自体の解釈のほかに、“このパートはこのメンバーでこう活かしたい”と、具体的な話し合いをしました。KAITAさんも“そう作ろうと思っていました!”と言っていただいて。全体の流れもKAITAさんと僕たちの考えがフィットしていたので、本当にスムーズに進みました」
田中「僕はずっとKAITAさんに振り付けをしてほしかったので、夢が叶いました! 実際にDXTEENとKAITAさん節が本当に気持ちよく掛け合わされていてとてもいい作品に仕上がりました。踊っている時もすごく楽しくて、練習も超楽しいんですよ。KAITAさんはとても明るい方なので、練習の時からテンションがぶちあがりました! 難しくて速い振り付けではあるんですが、ハマったら超気持ちがいいという、最高の振り付けを頂きました」
福田「振り付け自体はすごく難しさもあったんですが、KAITAさんは教え方がすごく上手なので、振り入れの時点で動きが染み込んでくるんです。だからこそ、みんなに振りが入るのも早かったですし、一度振り落としをして、合わせるときに、その時点で揃ったりしていて。これまでで一番スムーズに覚えることができました」
谷口「本当にそうだったよね」
福田「何のストレスもなくて、やっていてすごく楽しかったです!」
──きっと、そこに追いつく実力もこの2年でついていたんでしょうね。
大久保「確かに1年前にこの振り付けを頂いても、ここまで早く落とし込めていない気がする…。KAITAさんも、“こんなに早く振りが入るのは初めて!”って言ってくださったんですよ」
田中「本当に早かったよね。2時間くらいで全員入っていて」
平本「3時間巻きくらいで終わったよね」
谷口「ある程度意識を統一させたら、あとは寝かせるだけ」
一同「あははは!」
平本「“明日もあるから、今日は寝よう”ってなったよね」
谷口「寝るとちゃんと入るんですよ」
──あの現象は不思議ですよね(笑)。
田中「でも、教え方が本当に上手だったから、それが一番だと思います」
平本「教えていただくときに、メリハリをつけてくれるんです。3回踊ったら、いったん休んでというリズムを作ってくださったので、僕たちもずっと集中状態が続きました。だからこそ、早く終われたんですよね」
平本「早く終わったから、KAITAさんと何かたくさん話せるのかな?って思ったら、10分くらい高速で喋って、嵐のように去っていきました(笑)」
──想像がつきます(笑)。KAITAさんの振り付けでより魅力的だったのはどんなところでしたか?
寺尾「KAITAさんは、常に16ビートを刻んでいるんです。それに、キャッチーだし、可愛さもあるけど難しいという、振りのバランスを取るのがとても上手いんですよ。みなさんに楽しんでもらえたら嬉しいです」
──この曲の歌詞の主人公はとっても可愛らしいですよね。歌ってみていかがでしたか?
大久保「本当に可愛いですよね。歌詞に共感してくれるNICOも、すごく可愛いなって思うんです。こんなにピュアで真っ直ぐに誰かを好きという気持ちが伝わる曲ってあまりないと思います。“君と出会えたのは運命”とか、“君といるためなら僕はもう全部捧げるよ”という歌詞はたまらないですね!」
平本「ラストのサビで胸から手を伸ばす振り付けがあるんですが、僕と香信が向き合って踊るんです。その時の香信の顔が、すごく楽しそうなんです! その後に太一とハイタッチもするんですが、それもすごく楽しくて。この曲自体が、好きという気持ちを表面に出す曲でもあって、KAITAさんも、それをイメージして振り付けを作ってくださいました。気持ちをダンスで表しているからこそ、気持ちが入るのでぜひ間近で見て欲しいです」
寺尾「僕もそこはすごく楽しいですね。自然と目が合うんです!」
平本「僕も香信がどんな顔しているのかな?って感じでニヤニヤしながらみると、香信も僕をみてニヤニヤしていて(笑)」
田中「両想いだ!(笑)」
──あはは。NICOもたまらないシーンですね!
大久保「もしもケンカしていたとしても、この曲をパフォーマンスしたら仲直りだね!」
谷口「いいね!」
平本「ケンカすることないけどね(笑)」
寺尾「“昨日のプリン食べただろ!”って!?」
平本「ないない(笑)」
──やっぱり、アイコンタクトはテンションがあがりますか?
谷口「はい。これまでもアイコンタクトをする振り付けって多いんです。お客さんに向けてパフォーマンスすることも楽しいですが、ステージ上で楽しんでいるメンバーを見ると、込み上げるものがあるので僕たちならではの空気感を楽しんでもらいたいです」
福田「目が合うと、“DXTEENでよかったな”と思うんですよ。“DXTEENが好きだ!”って気持ちがすごく出てくるんです。ね?」
一同「あはは!」
谷口「なんで確認したの!?」
福田「なんか確認したくなっちゃって(笑)」
谷口「でも本当にハッピーになるよね」
大久保「「Tick-Tack」にはNICOのコールがあるので、一緒に参加して、みんなで幸せな気持ちになれたら最高です!」
──さて、先日OWVとのコラボのYouTubeも話題となりましたが、いかがでしたか?
平本「本当に“OWV先輩はさすがだな!“と思いました」
大久保「おもしろすぎる!」
田中「流れを上手く作ってくださって、僕たちが入りやすい空気を作ってくれるんです。OWVさんがずっと進行してくれるので僕たちは流れについて行くだけで楽しくしてくれるので、本当にすごいと思いました」
平本「僕たちがお笑いの振りをすると、期待以上の返しを絶対にしてくれるんです!」
福田「ずっと笑ってばかりでした。また一緒にやりたいです」
谷口「もう信頼しかなかったです。僕たちもお笑いの実力を磨いて、また次に備えたいと思います!(笑)」

(おわり)
取材・文/吉田可奈
写真/野﨑 慧嗣
RELEASE INFORMATION

DXTEEN 5TH SINGLE『Tick-Tack』初回限定盤A(CD+ タオル)
2025年5月7日(水)発売
UMCK-7269/3,900円(税込)

DXTEEN 5TH SINGLE『Tick-Tack』初回限定盤B(CD+PHOTOBOOK)
2025年5月7日(水)発売
UMCK-7270/1,900円(税込)

DXTEEN 5TH SINGLE『Tick-Tack』通常盤(CD only)
2025年5月7日(水)発売
UMCK-5779/1,400円(税込)