──昨年8月27日にデビューシングル「僕らの瞬き」をリリースしてから1年が経ちました。皆さんにとってどんな1年でしたか?
MAYA「これまでみんなと一緒にたくさんのレッスンやステージを重ねてきました。家族よりも長い時間いるんじゃない?ってくらい、嬉しいことも悲しいことも全部を分かち合えてきたので、メンバーみんなの仲がすごく深まった1年でした。個人的には、1年前は自分のことで精一杯で、右も左もわからない状態でしたけど、1年経って、自分のことも周りのことも見れるようになったと思います」
REI「私はステージに立つ度に、自分にしかわからない感覚かもしれないんですけど成長を日々感じています。“たくさん練習してよかったな”と思うことが多くなっていて…例えば、裏声が綺麗に出せるようになったとか。少しずつ進歩しているので、2年目もどんどん成長していきたいと感じた1年でした」
LILI「今年の夏はTIFに初出演させていただいたり、関ケ原唄姫合戦への出演、関西にもライブで行かせていただいたりしました。デビュー1年目にして、いろんな経験をさせていただいたので、その分、成長できているかな?と思います。遠征に行くとメンバーと過ごす時間が本当に長いので、素の状態のメンバーも知れました(笑)」
LISA「この1年でたくさんのライブやリリースイベントをしてきて、BNSIのことを知らなかった人たちにも少しずつ知っていただけたと思っています!」
AI「本当にあっという間だったというのが大きくて。みんなも言っているように、いろんな初めてのことをみんなとたくさん経験できた1年で、歌やダンス、パフォーマンスはもちろん、ライブへの向き合い方が1年で大きく変わったと思います。最初の頃はみんなで練習した成果を“見てもらうライブ”だったのが、今は“魅せるライブ”になってきたと思いますし、“ファンの方と一緒に作るライブをしたい”という気持ちが大きくなりました」
YUI「グループ全体としては、1年前よりもコミュ障組の素の部分が見えてきて…」
──コミュ障組のメンバーは誰ですか?
YUI「LILI、LISA、MAYA(笑)。AIがコミュ障組の明るい部分を引き出してくれて、グループの全体の雰囲気も1年前と比べたらとても明るくなりました。そのおかげで、私も含めて、今まで自分の気持ちを心の中に閉じ込めていたメンバーも意見をしっかりとぶつけ合う時間も多くなりましたし、お互いに受け止められるいい関係になってきました」
──そして、6月から4ヶ月連続で配信リリースしてきた楽曲をまとめた1st Mini Album『旬景』が9月15日にリリースされます。今年3月リリースの「春に願いを」を含む5曲をパッケージしたMini Albumとなりますが、それぞれのお気に入りの曲を1曲ずつ挙げていただけますか?
MAYA「私の推し曲は「揺らめきの果てへ」です。初めて聴いた時に、まず、曲の雰囲気が爽やかなロックサウンドで“好きだな”と思って。“簡単に進める道ではないけれど、たくさんの壁があって、乗り越えてきた”という歌詞も素敵だと思います。どの曲も好きですけど、1番は「揺らめきの果て」です」
──<証>というウィスパーパートをAIさんが担当していますね。
AI「BNSIの曲の中でも、スケールが大きな言葉がたくさんある歌詞の曲なので、最初、歌う時は“どうすればうまく想いをこの大きな言葉に乗せて届けられるかな?”って悩みました…。でも、ライブですごく盛り上がってくれる曲になっていて。同じ星、同じ時代に生まれて出会えたメンバーもそうですし、支えてくださるスタッフさんやライブに足を運んでくれるファンの方、そして、これから出会うたくさんの人たちと、出会うことができた奇跡を歌っていきたいという想いがあって。出会えた人たちとこれから先も共に生きていきたいという想いも込めて歌っています」
──続いて、LILIさんの推し曲をお願いします。
LILI「私は「三千世界の片隅で」なんですけど、まず、空谷泉身さんの歌詞を歌えるのが嬉しくて! もともとアニメ『アイカツ!』が大好きで、空谷さんは『アイカツ!』の曲を書かれている方なので、歌詞カードでお名前を見てとても嬉しくなりました。「三千世界の片隅で」は、BNSIの曲のでは、どちらかといえばアイドルソングっぽさがある曲だと思うんですけど…」
──歌声にも明るさがありますね。
LILI「メンバーみんながちょっと口角を上げて歌っていると思います。8月に配信リリースしてから何回もライブで披露してきて、ファンの方から“他の曲では見れない笑顔が素敵だね”と言ってくれることが多い曲です。パフォーマンスをしていてもかなりアクセントになる曲だと思います」
REI「私、この曲で好きな歌詞があります。<僕たちはいつかこの時を忘れてしまうだろう/苦しさも苛立ちも 三千世界 染みこみまた花になる>という歌詞で、“今の自分たちを忘れないようにしよう、初心を忘れずにいよう”と思えたんです。“苦しさも苛立ちもあったからこそ、自分は花になれたんだ”と思えるような未来にしていきたいと思ったので、私はこの歌詞が好きです」
──そんなREIさんの推し曲はどの曲ですか?
REI「私は「春に願いを」です。ラブソングにも捉えられる曲ですけど、春の別れを経験して、一歩踏み出そうとしている、強い心を持つ主人公を歌っていると思っていて…すごく勇気づけられるんです。私は春におじいちゃんを亡くして、“忘れなきゃ、前に進まなきゃ”という自分の感情と重なる歌詞にすごく共感しました」
──MVでは3月19日に活動を休止して、6月25日にグループを卒業したSAKIさんも一緒に踊っていますね。「春に願いを」がリリースされた3月5日の時点ではBNSIを卒業すると思っていなかったので、今、改めて見ると泣ける映像になっていますね。
LISA「私も「春に願いを」が推し曲です。MVを見てもらったらわかる通り、メンバー全員一致でSAKIちゃんに向けた卒業ソングという認識があります。春は出会いと別れの季節で、儚く消えていくものがあって…。そこにはいろんな感情があって、“BNSIは 7人だったんだよ”というのをずっと思い出させてくれる曲だと思います。何度でも泣ける曲ですし、とても好きです」
AI「背負っているしね、私たち、背中に(と言いながら襟の後ろについた緑色のタグを見せる)」
MAYA「記憶色。これを見ると“SAKIちゃんがいるよ”って」
LILI「私たちライブ前に円陣を組んで、お互いに背中を叩くんです。その時にこの緑のリボンが見えて思い出しています」
──SAKIさんのメンバーカラーを6人で背負っているんですね。
──YUIさんは?
YUI「実は「夢、花、君と」は卒業したSAKIちゃんと最後の最後に一緒にパフォーマンスできた思い出のある曲でもあるんです。元々はイントロがとても好きな曲で、“ベースが効いていてカッコいい始まりだなあ”、“イントロを聴いてほしいな”というのが最初の印象でした。歌詞はポジティブで可愛らしい感じですけど、私はラブソングだと思っていて。結局、人は他人からポジティブもネガティブももらって、感情の共有をすると思っていて、“君がいて心から笑い合うんだ、生まれる気持ちがあるんだ”って、日常で改めて思うことってなかなかないですよね? でも、この曲を歌うと、目の前にいるファンの皆さんやメンバー、スタッフの皆さんにすごく感謝できる、愛を届けられる曲だと思っています。しかも、SAKIちゃんと最後に歌った曲なので、最初の頃はSAKIに向けてね、みんなもう泣きながら…」
LILI「泣いた泣いた」
MAYA「「夢、花、SAKIと」だったもん」
YUI「本当にそんな想いで歌っていましたけど、今は“ラブソングとして届けられたらいいな”と思っていますし、1つ、言いたいことがあって。<夕日にため息ついて 今日を反省して/結構悩みがちな この性分>という歌詞がLILIっぽくて!ここをLILIが歌ってくれて“解釈が一致した!”というのはありました」
──そうなんですか?
LILI「悩みがちですし、一人で考えることが多くて…。本当にコミュ障だったから、最初の頃はメンバーに相談したり、自分の本当の気持ちを言うことがなかなかできなくて。でも、この「夢、花、君と」をもらった頃から、長い時間を共有してきたからこそメンバーに言えることが増えてきました。だからこの歌詞に勇気付けられますし、<悩みがち>という最初の部分が輝くと思っています。 お気に入りです、ここのフレーズ」

──最後にAIさんの推し曲を教えてください。
AI「私の推し曲は「鼓動に包まれて」です。全曲好きなんですけど、今のお気に入りは「鼓動に包まれて」です。BNSIは自然を感じさせてくれるような歌詞が多いですけど、私はついこの間、<木陰が描く影に靡く葉が揺れ散る/佇む木々はいつも静かに吸って吐く>を感じたんです」
──どこで感じたんですか?
AI「いろんなことを悩んで考えた結果、寝れなくて朝まで起きていた日があって。“もう寝れないし、走ろう”と思って、早朝にランニングをした時にこの歌詞をリアルに感じました。すぐそばにある木々や葉が揺れ散る様子って、すごく日常に近いものだから、自分で意識して見ようとしないと気づけないなって。この「鼓動に包まれて」は、そういう身近で当たり前な日常の一瞬が素敵な言葉で切り取られて歌詞になっていて。最後、<幸福はそう>の後に<すぐ側に>ってMAYAちゃんが囁いているんですけど、自然の切り取った一瞬一瞬も、この幸せっていうものもすぐ側にあって。でも、日々の積み重ねの中で当たり前になって気づけないようになってしまっているんだということを改めて感じられる曲だと思いました。私はすごく考え過ぎている時に感じたんですけど、この曲を聴いてくれた方にも同じように、当たり前だと思ってた日常の今という一瞬の大切さに気づいてもらいたいという気持ちも込めて、「鼓動に包まれて」が今、お気に入りの推し曲です」
──<すぐ側に>担当のMAYAさんは、どう思われますか?
MAYA「勇気づけられる曲だと思っていますけど、私の<すぐ側に>はウィスパーなので、“気持ちを込めてキメてやろう!”と思っています」
──そう思っているんですね(笑)。直前のユニゾンになるパートでグッとくるからより際立ちますね。
AIそうですよね。ウィスパーはみんなキメどころです!」
MAYA「“みんな、私を見て!”というスポットライトが当たるところですし、「鼓動に包まれて」はウィスパーが最後なので、ライブでは毎回、力を込めて、見てくださっている方に届ける気持ちでパフォーマンスしています」
──AIさんから “今という一瞬”の大切さという言葉がありましたが、皆さんが日々の生活の中で、“今、この瞬間を生きている”と実感するのはどんな時でしょうか?
YUI「私はいろんなジャンルの曲を聴くんですけど、新しいジャンルの曲を見つけた時が「あ、今、生きてるな」と思います」
AI「私はライブです。ライブをしているとすごく“今、生きてる!”ってなります。最近は30分ライブとか、定期公演もMC無しでノンストップでやっているんですけど、最後の方は“もう息ができない…”ってなって。全力疾走を終えて限界に近いところまで来るんですけど、すごく楽しそうにしてくださっているお客さんの表情を見ると、さらにギアを上げたくなりますし、そうするとお客さんももっとギアが上がって。一緒にいいライブを作っていく感覚が大好きなので、ライブをしている時が“生きてるな”って感じます。“今、この瞬間だけを見て、その瞬間だけを生きて、その瞬間だけを愛している”という実感があります」
LISA「私はすぐ他人に影響されやすくて、BNSIになって、すごく植物が好きなYUIちゃんに影響されて、東京に来てから季節に合った花を見るようになりました。今年も千葉まで行って、海沿いに咲いている向日葵を見ました。これからも今しか見れない景色を見に行きたいですし、東京に来たからこそ自然界隈に触れていきたいと思います」
LILI「私が今を感じるのは、地元から東京に帰ってくる新幹線の中です。私にとって新幹線は特別なものなんです。BNSIのオーディションの時は、地元から東京に来るために何回も一人で往復していました。車内が静かなので、いろんな考え事をしていて。地元から東京への移動がBNSIのメンバーになるまでは “行く”だったのが、今は“帰る”になりました。ずっと憧れていたアイドルになれて、憧れていた東京に住んで暮らしている…新幹線の車内で実感するんですよ、“夢が一つ叶ったんだ”って。それが私にとってかなり大切な時間なんだって、思っています」
REI「私は寝て起きた瞬間です。朝起きて、“あ、今日も生きてる”って感じます。ふと、“どうして私って人間なんだろう?”、“どうしてこの地球ってあるんだろう?”とか、“どうして私が生まれたんだろう?”って、たまに考えるんですけど…。だからこそ、寝て起きて、“今日も生きてる”ってなったり、何気ない美味しいものを食べた瞬間に“生きててよかった、生まれてきてよかった”って思えます。そういう何気ない些細な日常に感じます」
MAYA「ダンスをしている時もそうですし、SNSで流れてくるダンス動画を見ている時も“やっぱり私はダンスが好きだ”と思います。ダンスをずっとやってきたから楽しくて大好きですし、みんなと踊れて楽しいです。AIちゃんが言っていたステージもすごくわかります!」
──9月23日には『BNSI FIRST ANNIVERSARY LIVE -ひととせの春秋-』が開催されますが、どんなステージになりそうですか?
YUI「まず、1年応援してくださっている皆さんに感謝を伝えたいです。“いつも本当にありがとうございます!”って。そして、私たちの周年ライブは久しぶりの2部制なので、全く違うライブをどちらも大切に届けたいというのが私たちの想いです。この1年でみんなで話し合いを重ねてきて、それぞれどんな熱量で、どんな想いで、どんなパフォーマンスを届けたいかが定まっている状態なので、それを完璧に100%で届けられたら嬉しいです。頑張ります!」
AI「昨年末も2部制でライブをやらせていただいたんですけど、その時は1部はBNSIの世界観を伝えるようなライブで、2部ではBNSIの世界観を残しつつ、熱量を上げて、皆さんを引き込んでいけるような進化したライブになっていました。その2部の雰囲気が最近のライブスタイルに近いですけど、今回も1部では9月23日までの私たちの集大成…成長した姿を感じていただきたいという想いがありますし、2部はまた新しい試みも考えています。BNSIの世界観を大切にした上で、ライブという“生もの”を会場にいる皆さんにもっともっと楽しんでいただけるような内容にしていけると思っているので、両方とも楽しみにしていただきたいです。私もランニングを頑張って体力もりもりで臨みます!」
LISA「この1年、メンバー全員で頑張ってきた集大成になるライブになると思っています。お披露目のデビューライブの時は私たちの曲も少なかったですし、自分たちの見せ方も定まっていない状態のお披露目でした。でも、この1年で伝えたい想いがそれぞれしっかり表現できるようになったので、その熱い想いがしっかり伝わるように、新しい試みを挑戦したいです。BNSIの楽曲の良さが伝わるライブにしたいと思います」
LILI「1周年ライブは、1部と2部があるので、もう今から緊張しています。自分たちの曲が増えてきて、いろんな切り口からBNSIを楽しんでいただけていることを日々感じているので、それを 1年分しっかりと気持ちを込めてお届けしたいと思っています。この1年間、メンバーと過ごして強くなった絆もあるので、この6人で1周年ライブを成功させるように頑張ります!」
REI「みんなが想いを言ってくれたので、私からはファンの方に楽しみにしてもらいたいポイントを2つ。まず、1つ目は、懐かしいものが見れるかもしれないです。もう1つは、新しい試みがあるかもしれないということで…楽しみにしていてほしいです」
MAYA「私からは“必ず素敵なライブをお届けします!”と約束します。そして、もしも周りに、“行くかどうか迷ってるんだよな”とか、“最近気になるアイドルいる?”とか、そういう人がいたらぜひ誘っていただいて、みんなで会場に来てほしいです!」
(おわり)
取材・文/永堀アツオ
写真/中村功
RELEASE INFROMATION
LIVE INFORMATION

BNSI FIRST ANNIVERSARY LIVE -ひととせの春秋-
2026年9月23日(水・祝) 東京 代官山SPACE ODD
1部 14:00開場/14:30開演
2部 17:30開場/18:00開演













