2024年の3月のMonthly Exclusive Mix selected by roph recordingsは、2月のUyama Hirotoに続き、roph recordingsの立ち上げメンバーでもあるSegawa TatsuyaによるExclusive Mixを放送中。

長年に渡りnujabesのライヴ・サポートとしてDJを行い、roph recordingsでもDJ、プロデューサーとして活動を続けているSegawa Tatsuya。今年で26周年を迎える老舗イベント「Clean Up」のレギュラーDJを務めるなど、長いキャリアと豊富な知識を持っている。そんな彼の今回のミックスはJAZZ〜レア・グルーヴを中心とした内容に仕上がっている。

Nujabesのサンプリング・ソースとしても有名なKrzysztof Zgrajaによる「fin de siecle」を冒頭に、Segawa Tatsuyaにとっても思い出深い、75年の名作Jothan Callinsによる「Prayer for Love and Peace」など序盤はしっとりとしたJAZZでスタート。中盤にかけて22年に惜しまれながらこの世をさった伝説のサックス奏者Pharoah Sandersによる「Mansion Worlds」や、デトロイトの鍵盤奏者Lyman Woodard率いるグループによる名門Strataからの傑作「Cheeba」などテンポ感のあるレア・グルーヴへと変化していく。後半にかけてはFela Anikulapo Kutiによる「Army Arrangement」やMilton Nascimento「Rio Vermelho」などアフロ・ビート、ブラジルなど、エキゾチックな雰囲気を漂わせながら軽快な内容でミックスは幕を閉じる。

全体的に聴きやすいJAZZを中心にSegawa Tatsuyaらしいレア・グルーヴ、アフロ・ビートまで、たっぷり楽しめる2時間ミックス。ぜひ堪能してみてほしい。

ここではその中から象徴的な5曲を紹介する。

Oluko Imo - Oduduwa
ナイジェリアのアフロ・ビートと、JAZZが見事に融合した88年の作品。
Tamalla - Vieux Farka Tourè et Khruangbin
KhruangbinとマリのギタリストVieux Farka Toureによるコラボレーション作品。Vieuxの亡き父、でアフリカの伝説的ギタリストAli Farka Toureへのオマージュ作品でもある。
Water Children - Roy Haynes
Michael Whiteのカバーソング。79年の作品。
I'm a Believer - Idris Muhammad
ドラマーIdris Muhammadが妻であるSakinah Muhammadを迎えた71年の作品。
Save Our Children - live - Pharoah Sanders
ミックスに収録はBill Laswellによるremix。こちらの映像は98年のPolandでのライヴ映像。

Segawa TatsuyaのMIXプレイリストはこちら

Segawa Tatsuya

湘南の海とサーフィン、音楽への並々ならぬ愛情を注ぎ続けるSegawa Tatsuya。
生前nujabesのツアー・ライヴDJを勤め、音楽以外にもサーフィン等の時間を共有するなど公私ともに気心の知れた間柄であった。
2013年には同じくnujabesのツアー・メンバーであり、盟友でもあるUyama Hiroto、Koizumi Takumiと共にroph recordingsを立ち上げ、2014年には自身初となる楽曲「HugeWave」と「Silent Of SEMINYAK」を同レーベルよりリリース。DJ、ビート・メイク以外にも自身の世界観を広げる為にトランペットをシングルで披露し、2015年にはフランスのビート・メイカー、Lex (de Kalhex)の楽曲でも同じくトランペットで参加するなど可能性の幅を広げ続けている。
その他にもUyama Hirotoのライヴ・サポートとしてDJ・トランペットを担当し、横浜で開催されている老舗レギュラーパーティー”Clean Up”でのレギュラーDJをはじめ、DJとしても様々なイベントでも活動を行なっている。湘南の波によって育まれた独特の感性を活かし、現在アルバムを制作中。

一覧へ戻る