12月は自身のソロ7枚目となるアルバムを12/1にリリースしたフランスのビートメイカー、Lex (de Kalhex)によるエクスクルーシヴ・ミックスを放送中＿＿＿USEN JAZZ HIP HOP

2023年12月のMonthly Exclusive Mix selected by roph recordingsは、自身のソロ7枚目となるアルバムを12/1にリリースしたフランスのビートメイカー、Lex (de Kalhex)によるエクスクルーシヴ・ミックスを放送中！

フランスを拠点にKalhexというグループでMC、プロデューサーとして活動を行いながら、2011年からソロでインストのプロデューサーとして活動を開始。現在までに７枚のアルバムの他、Mathematik（Down Ta Erf）等のプロデュースも行なっている。

日本でもSurburbiaの橋本徹によるコンピ『Urban-Mellow FM77.4』へ収録され、10年以上に渡り定期的なパフォーマンスを行なっている。

そんな彼のミックスは気持ちの良いピースフルなメロウ・チューンGene Harrisの「Peace Of Mind」からスタート。Pharoah Sandersのバンド・メンバーでもあったNorman Connorsやジャス・フュージョンのキーボーディストGeorge Duke、70年代前半にStrata-Eastからリリースを行なっているアフロファンク・ジャズ・バンドのOneness of Jujuなど前半はジャズを中心とした選曲となっている。

後半はLex自身の最新シングル「Distant See」を皮切りに、Pete Rockの「Round Midnight」やDe La Soulの「Church」、MEDの「Classic」など、90年代に活躍した往年のアーティストによる2000年、2010年代の比較的新しいHip Hopを収録。ミックスの終盤はDonald Byrdの名曲「Think Twice」やTheo Parrish屈指の名曲で、ジャンルを超越しブレイク・ビーツとスピリチュアル・ジャズが融合した「Summertime is here」、スピリチュアル・ジャズの傑作、Creative Arts Ensembleの「New Horizons」など、ドープな世界が拡がっている。

ミックスの締めくくりには、KalhexでもフィーチャーしたPete Rockの実弟であるGrab Luvaの貴重なunreleased demoを収録。ジャズ～ヒップ・ホップそしてスピリチュアル・ジャズと、Lexの世界観が存分につまったドープなミックスに必聴。是非アルバムとミックスの両方を楽しんでほしい。

ここではその中から象徴的な5曲を紹介する。

Revelation/Norman Connors

1973年の作品。Norman Connersがsoulに移行する以前のスピリチュアル・ジャズの傑作。

Barbara Ann/The Piano Choir

スピリチュアル・ジャズの名門Strata-Eastからの75年のリリース作品。Stanley Cowellをはじめとした鍵盤奏者7名が参加した作品。

Distant See/Lex (de Kalhex)

最新アルバム『When We Will Return』からの2nd single

Classic (feat. Talib Kweli)/MED

Stones Throwから2010年にリリース。プロデュースにはドラマーのKarriem Rigginsが参加。

Summertime Is Here/Theo Parrish

デトロイトを代表するハウス界のカリスマTheo Parrishによる99年の傑作。