2023年10月のMonthly Exclusive Mix selected by roph recordingsは、都内のビートシーンから生まれ、最近ではKID FRESINOやDaichi Yamamoto等とシングルをリリースするなど、精力的に活動を行うLinn MoriによるExclusive Mixを放送中。

都内で開催されていたビートイベント「縁TOKYO」に参加し、海外レーベルからのリリース経験などを持つLinn Mori。最近ではファッションショーの音楽なども担当するなど、活躍の場を広げている。そんな彼のミックスだが、冒頭は今年彼がさまざまなラッパーをフィーチャーしてリリースを行なっているシリーズのインスト曲からスタート。

90年代を代表するアルバムでもあるCommon Senceの「Resurrection」に収録の「Communism 」やもはや説明不要のプロデューサーPete Rockの「It's A Love Thing 」、Hip HopシーンのレジェンドJazzy Jeffによる「Ain't No Place Like Home」など、90年〜00年代の大御所たちが奥名前を連ね、ビートメイカーであるLinn Moriならではのプロデューサー目線な人選、選曲がとても興味深い。オーバーグラウンドからアンダーグラウンドまで幅広く往年の曲が詰め込まれ、当時の渋くてかっこいい曲が詰め込まれたミックスに仕上がっている。

ここではその中から象徴的な5曲を紹介する。

Lord Finnese - Hip 2 Da Game
多くの作品をリリース、プロデュースしてきたDiggin in the CratesのリーダーLord Finesseによる90年代を代表する楽曲。
A Tribe Called Quest - Electric Relaxation
こちらも90年代を代表する一曲。Ronnie Fosterの「MYSTIC BREW」のベースラインを使用したメロウHIP HOPクラシック。
Ill Al Skratch - Chill With That
90年代のHip Hop黄金期に誕生したクラシック。デビューアルバムに収録された94年の作品。
Dred Scott - Can't Hold It Back
こちらも90年代Hip Hopシーンで人気の一曲。懐かしくもあり、今聴いても色褪せないクラシックソング。
Queen Latifa - UNITY
女性の権利、平等について力強いメッセージを持つQueen Latifaの代表曲。

DJ KENTAのMIXプレイリストはこちら

Linn Mori

小学校五年生の時から不登校で引きこもりを経験、アニメ、ゲーム、ネット付けの毎日を送る。中学に上がりギターを購入したのをきっかけにバンド活動にののめり込む。高校時代にはPurefuse 73の影響などからエレクトロニカに傾倒し、Max/MSPでのジェネレーティブプログラムの制作なども行う。また同じ くPurefuse 73の影響からHip Hopにも興味を抱きMPCやSP1200等を使用したビートメイキングを始める。その後シングルやEP、EN TOKYOへの参加 やコンピレーションへの参加を経て2012年にファーストアルバム「Midnight Blue」をリリース。その後3枚のアルバムを発表し、自身3枚目のアルバム「 Invisible Vision」では国内エレクトロ・ジャンルにて1位を獲得した。そのほかRADWIMPSの「野田洋次郎」のソロ・プロジェクト「illion」へのリミックス提供や「沖野俊太郎」「寺尾紗穂」の作品にも参加、また2020年には伊勢丹新宿店のショーウィンドウの企画「POWER OF FASHION」にharuka nakamuraとの共作を提供するなど、現在も精力的に活動中である。

関連リンク

一覧へ戻る