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「タヒチの夕焼け」なるSEをバックに、ZEPP DIVER CITYのステージにトレードマークの白い衣装に身を包んだ佐藤千明(Vo)、津野米咲(Gt)、藤本ひかり(Ba)、歌川菜穂(Dr)が登場。オープニングは、最新作からの「東京」でツアーファイナルの“ただいま”感を漂わせつつ、「サイダー」で軽やかにペースアップ。

この日最初のMCで津野と佐藤が発した「ただいまー」という言葉は、自身最大規模のツアーをやり切って、ホームである東京へ戻ってきた満足感を噛みしめているようにも聞こえたし、藤本は、立川~お台場間の微妙なアウェイ感を「でもお台場は外国みたいなもんだよね」と言って笑いを誘う。

ここからは『純情ランドセル』からの楽曲を中心に、「のぞき穴」、「ひつじ屋さん」、「絶対的な関係」などおなじみのナンバーで一気に畳み掛ける。「喧嘩」のトリッキーな演奏と軽妙な小芝居(?)で盛り上げ、「ハンバーグ」、「あなたのあのこ、いけないわたし」と続く。

全16公演のファイナルだというのに、佐藤のヴォーカルはとても伸びやかで、一度も音が飛んだり、掠れたりしないし、歌川のドラムは、ときに淡々と、ときに重々しくビートを刻む。白装束のせいで上手く見えるわけじゃない。彼女たちは本当にライヴが上手なんだ。

ここで再びMC。旭山動物園で買ったおみやげや、ツアーバスでの会話といったツアー中のエピソードを紹介しつつ、「このアルバムを作って、こうなりたいなっていう私たちの姿に、ちょっとだけ近づいてきたなって思う」と語った津野の言葉が印象的だった。

赤い公園のライヴアンセム「ふやける」から「KOIKI」、「NOW ON AIR」、「黄色い花」と続くラスト4曲の高揚感をどう表現したらよいのだろうか?裸足で子供のようにくるくると回る佐藤がとても居心地よさそうに見えた。

アンコールは、ここお台場から見てほぼ反対側に位置する立川からやって来た赤い公園の、新たなアンセムになりそうな「西東京」。客席も“青く照らしている”のリフレインで応え、ツアーファイナルに相応しいエンディングになった。

派手な演出はなし、シンプルなステージと照明、ニューアルバムにこれまでの代表曲を加えたセットリストは、この日、客席にいたみんなが聴きたかったものだろうし、何より彼女たちが演奏したかった曲でもあったはずだ。ZEPP DIVER CITYは決して小さな会場ではないのだが、この日は、もっとステージと客席の距離が近いライブハウスのような、親密な雰囲気を醸していた。

取材・文/encore編集部

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akai

Photo by 福本和洋(MAETTICO)

■「赤い公園ワンマンツアー2016~咲き乱れNight?~」ZEPP DIVER CITYセットリスト
1. 東京
2. サイダー
3. 今更
4. 14
5. ショートホープ
6. TOKYO HARBOR
7. ボール
8. ひつじ屋さん
9. のぞき穴
10. 絶対的な関係
11. 喧嘩
12. ナンバーシックス
13. ハンバーグ!
14. あなたのあのこ、いけないわたし
15. Canvas
16. ナルコレプシー
17. おやすみ
18. デイドリーム
19. ふやける
20. KOIKI
21. NOW ON AIR
22. 黄色い花
アンコール. 西東京





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