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――まずはご自身のバックグラウンドから教えてください。

「歌を歌いはじめたのは4歳くらいから。ぬいぐるみについてや、好きな子についてよく歌っていたの。両親がそんな私の恥ずかしい動画をしっかり撮影していたみたい(笑)。初めてきちんとした作曲の授業を受けたのは9歳のとき。なので、ずっと幼い頃から音楽に夢中だったという感じ。両親がよく聴いていたザ・ビートルズやデヴィッド・ボウイからもすごく影響を受けているの」

――本格的に音楽の道を目指すようになったのは?

「ボストンにあるバークリー音楽院に2年通って、作詞、作曲やパフォーマンス、プロデュースなどについて勉強したわ。その後、プロを目指してロサンゼルスへと移住。それ以前にもEPはリリースしていたけれど、「Mad at Disney」はロサンゼルスに来てから初めて書いた曲。それがこんなにヒットするなんてクレイジー!」

――「Mad at Disney」はTikTokをきっかけに大ブレイクしましたが、この現状をどう見ていますか?

「それこそひと晩で拡散したって感じだった。ある朝、目覚めたら何千人もの人たちが、TikTokでこの曲の動画を使っていた。“うわ、やった!”と思ったわ。これまでの私の人生で最高にクールな体験だと思う。何千人もの人たちが私の曲をシェアしてくれて、それがどんどん広まっている。ワクワクしちゃうわ」

――「Mad at Disney」で歌われているのは、現実と理想とのギャップ。多くのリスナーが共感を覚えています。

「私が歌っている“ディズニーに怒ってる”というのは、子どもの頃からずっと観てきたディズニー映画に登場するプリンセスの人物像に対してなの。どの映画を観てもプリンセスはいつも困った状況にいるのだけれど、それを王子様が助け出してくれるのを待っているわよね。それに最後は毎回ハッピーエンドで幕が降りるの。でも現実世界というのはそうじゃない。女性だからって助けてもらうのをじっと待ってる必要なんてないのだから」

――どのような人たちにこの曲を聴いて、メッセージを受け取ってもらいたいですか?

「特に若い女の子たち。この曲を聴いて自身の中のパワーを感じてほしいの。たとえ自分が完璧なプリンセス像に当てはまらなかったとしても、全然大丈夫、プリンセスになれるってこと。それを知ってほしいの。それに王子様に助け出してもらう必要なんてないってことも。自分らしさを失わなければ、それで誰もが100点満点だと思うの」

――ディズニーファンから“夢を壊さないで!”という声も聞こえてきそうですが。

「私も幼い頃からディズニーの大ファンよ。いろんなディズニー作品を観て育ってきたもの。だからこそ振り返ってみたとき、映画の中で教えられてきたことって、少し現実的ではなかったと思うの。実際には、愛にはもっといろんな形があるわ。それを、もっと早くから知っていればと思うわけ。だからディズニーにはちょっぴり怒っているの(笑)。でもこの曲のおかげで、こうしてみんなと繋がれるのだからディズニーには感謝よね(笑)」

――「Mad at Disney」の楽曲のファンの中ではディズニープリンセスのコスプレが大人気です。セイレムのお気に入りのディズニープリンセスは? 

「私のお気に入りは『メリダとおそろしの森』のメリダ。力強くて逞しいヒロインだから大好きなの。あの作品自体もすごく新鮮だし、これまでになかった破天荒なプリンセスだと思うの。私も子どものころに観たかったなあ、と思うわ。若い女の子たちにとっては、とってもためになる映画じゃないかしら」

――ハロウィンでディズニープリンセスに仮装したことは?

「そうね、すっごく幼い頃の話になるけど、3年連続ハロウィンでティンカーベルに仮装してたわ(笑)」

――曲作りはどのようなプロセスで行っていますか?

「作詞、作曲をするときは、まずはコンセプトやタイトルから考えるの。歌詞を考えるのも大好きよ。書き始める前に、どんな曲にしたいか大体の構想を頭の中で練っておく。しっかり構想ができれば、あとは歌詞が勝手に生まれてくる感じなの。友人や他のアーティストたちとコラボするのも得策だわ。曲作りは、毎日欠かさず続けるようにしている。自粛期間中は寝室で曲を作ったり、クローゼットでレコーディングしていたわ。自分の声はやはり自分で録りたいの。けっこう拘りが強い方なのよね。だから自分でやる方が上手くいくようなの」

――影響を受けてきたアーティストは?

「まずロード(Lorde)が大好き。最高だわ。それからアレクサンダー・トゥエンティースリー(Alexander 23)。彼の音楽をまだ聴いたことなかったら、いますぐチェックしたほうがいいわ。あとさっきも言ったザ・ビートルズやデヴィッド・ボウイは幼い頃から聴いていたから大好き。ロックバンドならザ・キラーズね。彼らの「ミスター・ブライトサイド」は私がこれまでに聴いた中でもっとも好きな曲。カバーもしたいと考えている。そのうち聴いてもらえると思うわ。あとノラ・ジョーンズも好きだし、サーシャ・スローン(Sasha Sloan)に、アレック・ベンジャミン(Alec Benjamin)…挙げていくとキリないわ」

――アーティストとしての今後の目標を教えてください。

「元々プロのソングライターを目指していたから、長いキャリアを築いていけたらと考えている。一発屋では終わりたくないの。でも、きっと今がピークかも?……なんて考えちゃったりも(笑)。年内にはあと数枚のシングルと、来年にはもっと大きなプロジェクトを計画している。早く日本にも行きたいわ。私の音楽を通してみんなに刺激を与えたい。ポジティブなフィーリングをみんなに伝えて広めたいの」

――日本を訪れたことは?

「日本にはまだ行ったことがないの。でも行きたい国リストのトップにあるのは間違いないわ。コロナ禍が落ち着いたら、まず最初に飛んで行きたい国よ。とにかく日本っておもしろそう。子どもの頃は、すごく「セーラームーン」にはまっていたわ。いとこからセーラームーンってニックネームを付けられていたほど。ハロウィンでもセーラームーンの仮装は何度もしている。アニメのキャラに仮装するなら、絶対に彼女って決めていた。日本って、とってもクールな印象よね。音楽シーンもファッションもユニークだし、食べ物も大好き。日本に行ったら伝統的な和食にも挑戦したいし、もちろんショッピングも楽しみたい。それから応援してくれてるファンのみんなと直接会って、思いきりハグしたい。そうね、早く安全にハグできる日が来ることを祈っているわ」

――日本のファンにメッセージをお願いできますか。

「ええ、日本のファンのみなさん、「Mad at Disney」を応援してくれて、どうもありがとう。とても嬉しく思っています。あの曲を使ってみんなが動画を作ってくれて、すごく嬉しかったし、温かいメッセージにも感動しています。いまはこんな状態だけど、いっしょに乗り切りましょうね。みんなも健康に気をつけて、安全でいてください。直接会える日が楽しみ。それまでみんな元気でね!」

(おわり)

取材・文/村上ひさし



セイレム・イリース

■salem ilese(セイレム・イリース)
サンフランシスコをちょっと外れ、カリフォルニアのMill Valley生まれ。21歳のシンガー・ソングライター。言葉が話せるようになるやいなや、ぬいぐるみや、幼稚園で好きな男の子のことについて歌っていたという。12歳の頃、作詞作曲の先生がsalemの才能に気づき、その後ボストンへ引っ越して、あのバークリー音楽学校を通って音楽を学んだが、途中退学、現在はロサンゼルス在住。「LAに来ても、仕事が無くて困ってしまう状態に陥るのが怖かったの」と週末も惜しまず働くうちに、少しずつ自分の作った楽曲に反応を見るようになり……そして、ついに「Mad at Disney」がTikTokで大ブレイク!




mad at disney
セイレム・イリース「Mad at Disney」
2020年7月24日(金)配信
ユニバーサルミュージック




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