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2020.09.18

miwa「DAITAN!」インタビュー――どこにいても音楽で繋がれる

miwa久々のニューシングル「DAITAN!」は、歌詞も!メロも!展開も!いまの世の中を元気にするエッセンスが溢れている。10周年イヤーの今年、miwaが思うファンとの繋がりかた、音楽との向き合いかたって?

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――miwaさんは今年3月3日でデビュー10周年を迎えましたが、10周年と聞いてどんな気持ちですか?

「10周年らしいイベントは特にできていないんですけど、でも、10年間続けてこられたのはファンの方のおかげだと思っています。この10年でいろんな曲を作り、いろんな場所でライブをして、たくさんの出会いに支えられてきたなっていうのを、じっくりと感じることができました」

――10年を振り返って、特に印象に残っている出来事や出会いは?

「私はソロのアーティストですけど、チームとしてやってきたなっていう想いもあるので、10年いっしょにやってきているスタッフさんやバンドメンバーの存在は大きいです。10年前は20代だったメンバーも30代になって、当時は若手ミュージシャンだったけど今ではいろんなお仕事を受けていたり、バンマスもやったりしていて。そういったお互いの成長や、チームとしての成長も感じられる10年だなと思っています」

――きっと、そうした出会いがmiwaさんの曲作りにも影響していたりするのではないかと思うのですが、自分自身がいちばん変化したと思うのはどんなところですか?

「デビュー前はピアノとギターだけで曲を作っていたんですけど、気付けば10年の間にアコースティックな曲からダンスっぽい曲、ロックまで、いろんな振り幅の楽曲を作るようになりました。もともと私自身には“このジャンルが好き!”みたいな決まりはなくて、デビュー当時から今でもいっしょに曲を作っているNAOKI-Tさんとドキドキワクワクしながら新しい楽曲を作ったり、ドラマや映画に合わせて書き下ろす楽曲だったりと、そのときに自分がやってみたいと思うことを純粋に楽しみながら作ってきたんです。なので、この10年でいろんなジャンルにチャレンジできたし、楽曲の広がりっていうのがいちばんの変化かな」

――確かにmiwaさんはリリースのたびに驚かせてくれる印象がありますが、一方で、まったく新しいテイストの楽曲を出す場合、受け入れてもらえるのかな?と不安になることはありませんでしたか?

「そういうのもありましたね。例えば、前回の曲が好きって言ってくれた人に、今回の全然違う楽曲はどう思われるのかな?とか。でも、エレキギターを弾いてるmiwaが好きっていう人もいれば、アコースティックギターを弾いてるmiwaが好きっていう人もいるし、ピアノ曲が好きって思ってる人もいて……それぞれ届き方が違うだろうなと思うので、そのときに出すテイストじゃないものを好きと言ってくれている人たちがどんな受け止め方をするんだろうって、楽しみでもあり、不安でもあります。でも、我ながら発表する楽曲が毎回違うので(笑)。ある意味、自分でもこの曲はそのとき限りと思っていて、次はまた違う楽曲で、ずっと同じジャンルが続くことはないので、また次回を楽しみにしてもらえればいいかなって気持ちはあります」

――まさに今miwaさんがお話しされていたことと繋がるように思いますが、今回の「DAITAN!」。すごい楽曲を作りましたね(笑)。

「はい(笑)。面白い楽曲ですよね」

――この曲はテレビ朝日系土曜ナイトドラマ「妖怪シェアハウス」の主題歌になっていますね。

「ドラマ主題歌のお話をいただいたのがきっかけで生まれた曲ですが、物語のイメージに合うものをということで、まずはメロディを先に作って、後から歌詞をのせていったんですけど、冒頭の<臨!兵!闘!者!皆!陣!烈!在!前!>の九字は最初からあったんです。その部分とメロディを気に入っていただけて、主題歌に決まりました」

――そうだったんですね。かなりインパクトのある出だしですけど、このアイデアはどこから?

「ドラマ制作サイドからのリクエストに、歌始まりというのがあったんです。歌始まりというと、いちばんオーソドックスなのはサビで始まって、Aメロ、Bメロで、またサビがくる形だと思うんですけど、私たちは、“必ずしもサビ始まりとは限らないよね”っていう話をしていて……なので、最初に提出するものは、敢えてサビ始まりじゃないものにしようと思いました。じゃあ何がいいんだろう?って考えてるときに、「妖怪シェアハウス」の中に陰陽師の末裔が登場することを知って。それで陰陽師についていろいろ調べてるうちに、九字を最初に言うのは面白いかもねって話になったんです。当初は2行目にきてる“成敗”とか、あとは“うらめしや”からにしようかって案も出ていたんですけど」

――うらめしや……って(笑)。かなりぶっ飛んでますね!

「そうなんです(笑)。何のワードがいいかなみたいなところからいろいろ話して、最終的に今の形に落ち着きました」

――冒頭もさることながら、“ソーシャルディスタンス”や“密”、“ロックダウン”といった、今の世の中を象徴するようなワードも印象的です。

「この楽曲の制作をしていたのがちょうど緊急事態宣言が発令されていた時期で、打ち合わせもリモートで行うような状況だったんです。歌詞のテーマとかもそこで話し合っていたんですけど、今年生まれたワードがたくさんあるねって話になって。でも、その中には、例えばソーシャルディスタンスみたいに今後も普通に使っていく言葉もあると思うんです。だったら、それをマイナスな言葉としてではなく、言葉自体を楽しいと思えるような雰囲気にしたいし、そうなってほしいという願いも込めて、今を反映するようなワードを入れたいなと思いました。その上で、ただ楽しいだけじゃなく、楽曲を聴いて元気になれるような、コロナに負けないぞって気持ちになれるような、力強い楽曲にしたいという気持ちもありました」

――聴いていると元気をもらえます。歌詞もそうですが、1曲の中でどんどん変わっていく曲調も楽しめます。この曲のモチーフで何曲も作れるのでは?と思うほどのアイデアが詰まっていますよね。

「Bメロの展開は何種類かあったんですけど、どれも結構普通ではない展開でしたね(笑)。その中で、今の形がちょっとロックっぽくってかっこいいなと思って選びました。けど、歌詞を乗せたら結構面白くなってしまったというのはあります。これ、シングルに収録されているインストゥルメンタルで聴いていただくと、意外とかっこいいオケなんですよ。結構かっこいい曲なのに、冒頭で台無しにしているという(笑)」

――そんなことないですよ!(笑)

「本当ですか?なんか、臨!兵!……って始まった時点で、かっこいいはどこかに飛んでいったみたいな気持ちです」

――10年来のmiwaファンでも驚いている人は多いんじゃないですか?

「作っているときはそこまで意識してなかったんですけどね。でも、この間久しぶりにテレビに出てこの曲を歌ったときの反応を見ると、みなさん結構びっくりしていて……久しぶりにmiwaを観てこの曲を歌っていたら、そりゃそうかって(笑)」

――MVも新鮮で。miwaさんがこんなに踊っているのも珍しいな、と。

「踊っているイメージはないですよね(笑)。今回に関してはダンスの部分がいちばん新しいかなと思っていて。MVを観ながら家でいっしょに踊ってもらえたらうれしいですね。MVの中でいろんなマスクを試したのが面白かったですし。<KEEP! KEEP! KEEP!>のときはKEEPの文字が入ったマスク、<KISS! KISS! KISS!>のときはキスマークが描かれたマスクとか……今はこんなにいろんな種類のマスクがあるんですね!」

――あるんですよ(笑)。そしてカップリングですが、「Look At Me Now」と「Who I Am」が収録されています。なかでも「Who I Am」は、「DAITAN!」とはまた違った意味で今の状況にフィットするメッセージになっていると思います。

「実は、今まさにアルバムを制作中なんですけど、「Who I Am」はその課程で作った楽曲です。なので、作った時期としては昨年なんですが、今の空気感に合ってますよね。3月に配信リリースした当時は想定していなかったんですけど……でも、日が経つにつれて、歌詞が今を象徴しているというか。会いたい人に会えないときにふさぎ込んだり、ひとりぼっちになっている状況は、きっとみんなそうだったと思いますし、そのときに寄り添える歌詞になっているなとは思いました」

――励まされたという声も多かったのでは?

「ありがたいことに、そういう声をたくさんいただきました。それから、この曲は弾き語りの動画を自宅で撮って発信したんですけど、それが自宅からのテレビ出演や配信ライブへのオファーをいただくきっかけにもなって。そういう意味では、その先に繋がった1曲だと思います」

――9月12日には初めての無観客配信ライブ「miwa live at 下北沢LOFT ~Remote acoguissimo~」が開催されました。

「楽しかったです!ライブを観てくださってる方からのコメントも読めましたし。みなさんの反応を見ながらやっていければいいなとは思っていましたけど……弾き語りライブなので、リラックスした雰囲気になりました。あとは、久しぶりに下北沢LOFTさんに行けたのがうれしくて!デビュー前からお世話になっている老舗ライブハウスですし、自粛期間中もずーっと気になっていたんです。何か応援できることはないかというのもずっと考えていたので、今回は無観客ですけど、少しでもお役に立てたならうれしいです」

――今回のコロナ禍を経て、音楽への向き合いかたは変化しましたか?

「今までの私だったら、自宅からの配信なんて絶対考えられなかったんですけど、何かできることがあるんだったらやるべきなんじゃないかというふうに考え方にシフトしていきましたね。過去のライブ映像やミュージックビデオを観ていただくのはもちろん、何か新しいもので勇気や元気を届けることも必要なんじゃないかなって。もちろん、配信を始めた頃は戸惑いを感じたり、やっぱり直接会ったほうがいいんじゃないかなとか、いろいろ思うこともありました。でも、どこにいても音楽で繋がれることができて、どこにいても仕事ができるということも、私自身はすごくプラスに考えています」

――では最後に、10周年を迎えたmiwaさんが、この先に目指す場所、追い求める自分の姿について教えてください。

「これから先、ライブやエンタメの形態がどうなっていくのかなとは思いつつ、みなさんとリアルタイムで繋がることができたり、それを感じられる場が持てたりしたらいいなと思っています。直接みなさんの顔を見て、言葉を交わすライブがしばらくできないとしても、それに替わる体験を作っていきたいですね」

(おわり)

取材・文/片貝久美子





miwa
miwa「DAITAN!」
2020年9月9日(水)発売
初回生産限定盤(CD+DVD)/SRCL-11544/11545/1,545円(税別)
ソニーミュージック
miwa
miwa「DAITAN!」
2020年9月9日(水)発売
通常盤(CD)/SRCL-11546/1,091円(税別)
ソニーミュージック






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