アニメ「名探偵コナン」の新オープニングテーマは、TikTokで人気急上昇中、17歳の女子高生シンガー・ソングライター、あみゅりの「Poker Face」。7月12日(土)のオンエア直後に彼女がTikTokにアップしたパフォーマンス動画が1日で約100万再生に達し、大きな話題を呼んでいる。

マスタリングにはあのケンドリック・ラマーを手がけるエンジニア、マイク・ボッツィを起用するなどサウンド面にもかなりこだわったというセルフプロデュース型次世代アーティストの誕生だ。

昨年からTikTokを中心に、顔出しもせず音楽活動を始めた17歳の女子高生、あみゅり。60曲以上をストックしつつ、高いモチベーションを保ち、個性あふれるオリジナル曲を次々と発表。そのなかの1曲「花いちもんめ」がバズり、再生回数100万回超えを記録。TikTokにおけるアカウントの総再生回数は500万回を超え、「SHAZAMディスカバリーチャート」でも2位を獲得するなど、特に10代女子からの支持も高い。

SNS世代でありながら、SNSに翻弄されることに疑問を投げかけたり、コンプレックスを抱く同世代にリアルなメッセージと中毒性のある楽曲を発信してファンを増やしつつある。公式サイト掲げられた「『美の正解』に抗う17歳の叫び」というフレーズが、彼女のクリエイティブを象徴しているのかもしれない。

あみゅり自身、音楽を始めたきっかけについて「求められる自分となりたい自分のギャップ、求められる自分になればなるほど、なりたい自分とかけ離れていきます。小さい頃からなかなか周りからも認められず、歌えば歌うほど心ないアンチが増え、学校ではいじめや仲間はずれ(心に響かない歌、声帯にばばあが住んでいるなど……)。自分の中には常に当時の”今に見てろよ”的な、悔しい思いが作品を作る原動力となってます」と語っている。

また、プロデュース、作詞、作曲、編曲、そしてTikTokの撮影、編集などのクリエイティブを全て自らが手掛け、高校を卒業する来年の春までに毎月1曲のペースで新曲を配信していくとのこと。そんな17歳が生み出す、HIP HOPをベースとしたシンプルで奥深いトラックと、それに絡みつくどこか懐かしいメロディ、そして10代の特有の日常への不満や疑問、不安定な感情をむき出しになったリアルなリリックと、それらが混ざり合い、今まで聴いたことのないような中毒性のあるサウンドを生み出していく。時代を変えてくれそうな予感を大いに秘めた、新たな才能の誕生である。

(おわり)

文/ペリー今村
構成/encore編集部




”私って、あんまり人間味がないな”ってふと思ったんです。みんなは泣いてるのに、私だけ泣けなかったりとか。嬉しいし、悲しいけど、何かで感情にロックがかかってしまって外にうまくだせないんです。だからあまり可愛いらしい人間ではないのかなって。”君が歌う歌は機械的だね”と以前言われたことがあってずっと引っかかっていました。そうです、私は「Poker Face」をして笑ってる。それ、何か悪い?って感じです。音楽の中だけは嘘もつかないし、もはや裸の状態の私の心や傷を見て欲しいというか。本物の私なんてほんとに愛する人や信頼出来る人にだけみせればいい。無理して全員に心を開く必要なんてない。他人に期待して裏切られて傷つくくらいなら最初から期待なんてしなきゃいいんです。それくらい私はひねくれていて冷めているんです。そしてこの歌の意味を聞かれると答えられないんです。結局この曲は自分が何を言いたいのか最後までわからなかったし、複雑な気持ちを整理せずに、感情のままに一気に書いてしまったというか。とてもごちゃごちゃしてるんです。でも綺麗にまとめたくなかったので、この雑さが17歳の私らしくていいのかなと思います。  サウンド面に関しては、何といっても「名探偵コナン」の新オープニングなので、コナンの世界観は表現しつつ、その中にあみゅりらしさは出したかったです。実はそれほど主張はしてないのですが、よく聞くと和音階が曲の奥底で流れています!ラップパートも私らしいかもしれないです。あととにかく普通な感じにしたくなくて、絶妙にキモい音を入れたいってのがあって(笑)、文章で伝えるのは難しいのですが、全体的に結構目立っている不思議なクセになる気持ち悪い?音を入れています(笑)。これがないとこの曲は成立しないです!あとマスタリングは大好きなケンドリック・ラマーを手がけるマイク・ボッツィに絶対お願いしたくて、スタッフさんにわがままを言って(笑)、最高の音に仕上げてもらいました!
あみゅり(あみゅり公式サイトより)


あみゅり「Poker Face」DISC INFO

2025年7月12日(土)配信
B ZONE

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