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――encoreとしては初めてのインタビューなので、まずはベーシックな質問から。Crystal Kayさんにとってのルーツミュージックは?

「マイケルの『スリラー』、ジャネットの『リズムネイション』、ホイットニー、マライア、アース・ウィンド&ファイアー。みんな親が聴いていた音楽です。今でも聴いていますし、体に染みついています」

――マイケルもホイットニーもモーリス・ホワイトも今はもういませんが、ポップミュージックのレジェンドっていうか、時代は進んでも音楽は聴き継がれるんですね。

「本当にそう思います。彼らのようなレジェンドと同じ時代に私も生きているんだって」

――Crystal Kayさんのメジャーデビューは1999年?

「そうです。<Eternal Memories>で。当時13歳でした」

――17年のキャリアを振り返ってみて、ターニングポイントになった作品、あるいは象徴的な出来事は?

「うーん、何だろう?難しいな……」

――例えば第三者的な視点でCrystal Kay年表を見たときに、2001年の「Ex-Boyfriend」、2003年の「I LIKE IT」と、2005年の「恋におちたら」は蛍光ペンを引くわけですが。

「うん、その見方は正しいかも。やっぱりm-floのふたりとの出会いは大きかったです。日本とアメリカのカルチャーをミックスして “これがかっこいいんだぜ!” って、国籍とか関係なしにプレゼンテーションできたアーティストってm-floが最初だと思っているし、彼らとの出会いがあって、私も自分の存在っていうか、個性をもっとアピールしてもいいんだって気づかされました。もちろん<恋におちたら>も重要なターニングポイントになりました」

――では、それ以降のトピックスは?

「2012年『VIVID』をリリースして、それから2年間ほどニューヨークを拠点に活動していました。NYは人種の坩堝だから、個性とかユニークさをappreciate(評価)されるんです。日本はもっとスクエアっていうか、ちょっと窮屈な感じ。もちろん私もそういう日本のカルチャーの中で育ったし、でも人種としてはマイノリティーで、そういう内面的なコンプレックスをずっと抱えてた気がするんですが、NYで “君は日本でのキャリアがあって、日本語でも、英語でも歌えて、そんな幸せなことはないじゃないか!もっとそのことを誇りに思った方がいいよ” って言われて、ああ、そうなんだ!って。だからNYでの2年間が、アーティストとしても、ひとりの人間としても自信を取り戻す大事なプロセスになりました」

――NYでもライブを行ったそうですが、お客さんの反応はどうでしたか?

「日本語の曲を3曲くらいと、向こうで作ったオリジナルを何曲かアコースティックで歌ったんです。マンハッタンのロックウッド・ホールという小さなライブハウスだったんですが、チケットがソールドアウトして、次の日もやってくれって言われて2日間やりました。お客さんの反応は大げさっていうか、すごく素直。意外だったのは、アメリカにもちゃんとCrystal Kayのファンがたくさんいて、 “10年も待っていたんだよ” って喜んでくれて、すごく素敵な時間でした」

――そのプロセスを経て作られたのが2015年の『Shine』というわけですね?

「NYで自信を取り戻して、日本に帰って来て、マネジメントもLDHに変わった。さて次のアルバムをどうしよう?って考えていたときに、次のステップに進みたいんだけど、どうしたらいいのかわからないって、NYに行く前の私と同じ悩みを抱えている同世代の仲間がたくさんいることに気づいたんです。だからそういう人たちの背中を押すような作品を作りたいなと思って。それまでは、ただただ自分が楽しいから歌っていたし、好きだから歌っていたのが、誰かのために歌うっていう意識に変化しました」

――そして新曲「Lovin'You」は「恋におちたら」以来の坂詰美紗子さんですね。

「今回、ドラマ<ノンママ白書>の主題歌のお話をいただいたときに、何曲かデモをレコーディングしました。どれもよい曲だったのですが、もう<Lovin' You>が耳から離れなくなっちゃって、1回聴いたら、すごく印象に残るし、口ずさみたくなっちゃう感じがあって。さすが坂詰さんって思いました」

――詞とプロデュースは松尾 潔さんですが、初仕事っていうのが意外でした。

「よく言われます。 “やってなかったっけ?” って。グラミー賞のトーク番組でごいっしょさせていただいたり、以前から面識はあったんですが、プロデュースしてもらうのは今回が初めてなんです」

――松尾さんと言えば、平井 堅さん、CHEMISTRY、JUJUさん、EXILEも手掛けたヒットメイカーで、個人的には和製ジャム&ルイスだと思っているんですが……

「うん、何となくジャム&ルイス的なイメージあります。女性ボーカルの方にたくさん詞を提供していらっしゃいますけど、女性の気持ちをよくわかっているというか、すごいなって。日本では、洋楽ほどプロデューサーの名前が表に出てこないじゃないじゃないですか。だから私も松尾さんの名前は知っていたんですが、どういうテイストの音楽を作る人なのかは知らなかったんです。でも今回、デモ段階でいただいた歌詞の候補を見たときに、なるほどヒットメイカーだなって。ごいっしょさせていただいて感じたのは、すごく研究熱心というか、ブラックミュージックやR&Bといった音楽への造詣も深くて」

――今回の「Lovin'You」もドラマ主題歌ですが、タイアップのオファーが多い理由ってご自身は何だと思いますか?

「何でしょう?むしろタイアップが多いっていう感覚もないんですが……」

――いやいや!多いですよ。Crystal Kayの歌を聴かない日はないんじゃないかってくらい。ほら、ちょっと前だとGalaxyの「THE LIGHT」とか……

「あー!GalaxyのCMは、まわりの人も “一瞬でCrystal Kayってわかったよ” って言ってくれましたし、そういう話を聞くとすごくうれしいです。やってよかったなって。最近だとミュゼプラチナムの<Waiting For You>、カゴメ トマトジュースプレミアムの<赤道小町ドキッ>とか……うん、そう言われてみると、やっぱりタイアップ多いのかな(笑)」

――アルバム未収録曲も多いし。となると、そろそろニューアルバムも期待していいですか?

「制作はまだまだこれからですが、年内にはリリースしたいと思っています。今回、<Lovin' You>で松尾さんとお仕事させていただいて、いい感触というか、いい空気が生まれたので、アルバムでも何曲かお願いしたいです。できたらいっしょに曲を作りたい。松尾さんが書いた詞に、私が曲を付けたりできればいいなと思っています」

――楽しみですね。ライブやツアーを待っているファンも多いと思いますよ。

「今年、3年ぶりにツアー(Crystal Kay LIVE TOUR 2016 “Shine” )をやって、ファンの人たちが喜んでくれている姿を見ると、もっといろんなところでライブをやらなくちゃって思いました。2008年まで毎年開催していたクリスマスライブも、いまだにいろんなところで “またやらないの?” って言われるし、クリスマスに横浜の赤レンガあたりでライブができたら、みんなデートがてら来てくれるかな。ちょっと先の話ですが、再来年がデビュー20周年なので、そのタイミングでも何かできたらいいなと思っています」

(おわり)




取材・文/高橋 豊(encore)



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