2フロア、広さ200平方メートルの店舗は、ピエロ・ポータルッピが設計したメゾンの本社兼アトリエであるヴィラ・モーツァルトから着想している。
ウィンドウには、ベネチア人アーティストのロレンツォ・ヴィットゥーリがムラーノ島の職人と協力して制作したトーテムのような彫刻アート作品を展示。
ヴィラ・モーツァルトを模した特徴的な装飾の入口を抜けると、1階では大理石モザイクの床、デダールのテキスタイルで覆った壁、そしてカルロ・スカルパのセーリングシャンデリアによる華やかな空間に、1960年代の彫刻家リカルド・スカルパの作品、半貴石をあしらったブドリの大理石テーブル、ベネチアングラスを用いたロレンツォ・ヴィットゥーリのインスタレーション、そしてマルタ・サラ・エディションズの家具といった作品を配置している。
2階には、「カーサ デッリ アテラーニ」のインテリアにちなんだ植物や星座をモチーフにした手描きの壁紙、黒く染色した寄木細工の床と黄色のカーペットが印象的なリビングルームのような空間が広がり、ロレンツォ・ヴィットゥーリによる特別注文のアートワークも展示。
フロア内のオーダーメイドのアトリエでは、メゾンのアイコンであるモザイコ技術を通じて、50色に及ぶカラーレザーを自由に組み合わせ、オリジナルのバッグやレザーグッズをオーダーすることができる。
ヴィラ・セラピアン・ギンザは、ゲストが私邸に足を踏み入れたかのような、他では味わえない体験を提供することをイメージして造ったという。ボナチーナがデザインしたサービストレイから、ミラノを拠点に活動するプラントアーティストの川本諭さんによるフラワーアレンジメント、レザーと植物が融合した空間の香り、そしてホスピタリティに至るまで、すべてがミラネーゼらしい体験を実現するために特別に考案されたものだ。
なお、オープンを記念して、京友禅着物の老舗「千總」とのコラボレーションアイテムを他店に先駆け、先行発売する。イタリアと日本の植物のマリアージュから生まれた幻想的な花「Oneiric Flowers」をモチーフにした、3つの架空の花を特別にデザインした3型が揃う。
■ヴィラ・セラピアン・ギンザ
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座 7 丁目 7−1
営業時間:11:00~20:00
電話: 03-3573-7008
Courtesy of SERAPIAN