作家初となるマペット作品を中心に展示を構成している同展覧会は、先んじて4月に開催した大阪での展示に続き、新作を加えて東京へと巡回する。


幼少期から「セサミストリート」や「アルフ」、「ハッチポッチステーション」、「ニャンちゅう」といったマペットを使った番組に憧れていたface oka。いつか自分の表現の一つとしてマペットを作れないかという思いをずっと抱えていたという。
face okaが影響を受けてきた表現者たちは、一つのスタイルに固執せず、試行錯誤を繰り返しながら作品を生み出していた。彼らにとって作品とは、単なる「モノ」として発表するものではなく、自分が何者であるかを示す手段そのもの。そこでface okaも、自己表現の一つとしてマペットを制作したことが同企画の出発点となった。そのため、キャラクターにはface okaが尊敬する表現者の名前を少し使用している。
また、今の時代、誰かに頼めばすぐに形になる便利さがある一方で、それに対する疑問をface okaは抱いていた。ものづくりにおいて他者の手が加わることで、納得がいかない点があっても数回のやり取りで折り合いをつけ、気づけば本来思い描いていたものとは違う形に仕上がってしまうことがあり、自分自身の手で試行錯誤しながら作ることで、自分の表現をより純粋な形で具現化したい。そんな思いから、このマペット制作を始めたという。




なお、開催に併せて、face okaとのコラボレーションTシャツも販売する。
■「THE KIDDING HEADS」
開催場所:Mister hollywood
東京都渋谷区神宮前4-13-16 Mister hollywood 3F
開催日時:5月30日(金)~6月15日(日)12:00~20:00
Courtesy of N.HOOLYWOOD