ディーエスエム ケイ ニノミヤ

メンズウェアの国際見本市「ピッティ・ウオモ」を皮切りに、2027年春夏メンズのファッションウィークがスタート。かつて一世を風靡した「クラシコイタリア」の象徴だった「ピッティ・ウオモ」だが、最近はカジュアル路線も強化し、国際色豊かにトレンドも重視。新プロジェクトのお披露目や、アップカミングのデザイナーをスペシャルゲストとして招聘してランウェイショーやイベントを行い、注目を集めている。今回は、二宮啓が手掛けるドーバー ストリート マーケットのプライベートブランド「ディーエスエム ケイ ニノミヤ」と、初のメンズ単独ショーとなる「シモーン ロシャ」がゲストデザイナーとして登場した。

シモーン ロシャ

一方、「ミラノメンズ」は前回に続き、ショーは少なめで、ますますプレゼンテーションに力を入れる傾向に。そんな中、公式カレンダーでミラノ初のショーを開催した「シンヤコヅカ」や、久々にミラノに復活した「トム ブラウン」に注目が集まった。

シンヤコヅカ

全体の流れとしては、テーラードをベースにしつつ、軽く、柔らかい、エフォートレスな雰囲気が見られる。軽さの追求と共に、撥水性やしわになりにくい加工などの機能性も重視されている。リラックス路線がメインながら、(プラダのように)スキニーを打ち出したブランドもあるが、いずれにせよデザインは全体的にシンプルでクリーン。その分、触感や視覚的に個性的なニュアンスのある素材使いや、優しいトーンの中にもカラフルな差し色を入れたり、フェミニンな装飾や素材を使ったりしてアクセントを加えている。着回しやレイヤード、コーディネートの遊びを提案するブランドも多く、なにかとルールの多いメンズファッションにおいて、自由な新しい男性像を描いた。

新プロジェクトお披露目の場として力を発揮するピッティ・ウオモ

シモーン ロシャ(Simone Rocha)

「ピッティ・ウオモ」のゲストデザイナーとして、フィレンツェの歴史的な歌劇場、ペルゴラ劇場にて初のメンズ単独ショーを開催。テーラリングやシャツ、ニットなど古典的なサルトリアルの要素を軸としつつ、アウターレイヤーとしてイギリス刺繍(ししゅう)のインナーを見せて脆弱さを表したり、オーガンジーのコサージュやラフで装飾的なアクセントを付けたり、ブーケやフラワーモチーフを使用したり・・・とシモーンらしい甘いテイストを盛り込んだ。また、芸術家、労働者、ダンサーといった「人生の制服」的な要素を、エプロンやピナフォアなどの作業着風なアイテムや、チュチュのようなチュール使い、ナッパレザーのバレエスリッパなどで表現。さらに会場で見つけた古い衣装トランクの裏地の花柄やフィレンツェの風土からの着想を得た素材やディテールも用いた。また「幼少期から成人に至る様々な人生の段階」を表すようなハイソックスやボクサーショーツも登場。伝統や生活感、時間や場所の感覚を表現し、現実と幻想が交錯するコレクションは、シモーンらしいロマンティックさと古典的テーラリングの交錯でもあった。

ディーエスエム ケイ ニノミヤ(DSM Kei Ninomiya)

ドーバー ストリート マーケットのオリジナルブランドとして昨年6月にローンチした「DSM ケイ ニノミヤ」は「ピッティ・ウオモ」のゲストデザイナーとして初ショーを開催。現在、博物館へと改装中で、ほぼ工事現場状態の旧修道院サントルソラにて、「OUR PUNK(私たちのパンク)」をテーマに、パンクの精神を現代風に独自の解釈で表現。パンクカルチャーを象徴するグラフィックデザイナー、故ジェイミー・リードのアートワークが使われ、大量の安全ピンがあしらわれたライダースジャケット、ピンバッチを一面に付けたメッシュトップス、スローガンの書かれたTシャツなど象徴的なパンクの要素を盛り込んだアイテムが登場する。そこにテーラードを混ぜつつ、シルエットやディテールでモードに昇華した。「ショット」、「ジョージコックス」、「ヴァンズ」などとのコラボも見られた。コレクションには「社会的規範にとらわれず、許可を求めず、自分自身らしい生き方を模索する」というメッセージが色濃く映し出されていた。

ミラノメンズでは自由で新しいテーラードを提案

プラダ(PRADA)

「CLARITY(明晰さ)」をテーマに、意識的に決断することで装飾や誇張を排除した、研ぎ澄まされたスタイルを提案。デニムアイテムやテーラードジャケット、Tシャツといった、日常的でエッセンシャルなワードローブに意外な素材を使用したり、フェミニンな要素を取り入れたりすることで独特なものに昇華する。本質を突き詰めた結果として、現在のオーバーシルエットやリラックス重視のトレンドに相反する、シンプルで直線的なスキニーシルエットが主流となっている。レトロテイストのボクシー型テーラードジャケットにデニムのセットアップを合わせたり、同じくレトロ風ニットベストをライダースジャケットにレイヤードしたり。またはGジャンベースのデザインを、ウールや透け感のあるプラダスポーツのナイロン生地など意外な素材で展開。ラウンドカラーやくるみボタンなど、50年代風のクチュールシルエットやフェミニンな要素をオーソドックスなメンズに差し込んだルックも。スカーフを施したり、ループを通さずベルトを巻き付けたり、またはフックで腰にぶら下げるバッグ使いにウエスト部分へのこだわりも見られた。「拒絶は肯定的な行為にもなり得る」というコンセプトのもと、情報が溢れかえっている現代において、意識をもって削ることで、既存の概念に捕らわれない新しい男性像を提案した。

ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)

ドルチェ&ガッバーナの原点かつインスピレーション源であるシチリアを「VACANZE SICILIANE (ヴァカンツェ・シチリアーネ)」というテーマに落とし込んだコレクション。テーラリングを軸に、デニム、ポロ、開襟シャツなどリラックスしたアイテムをカラフルな色使いやレース、ビジュー刺しゅう使いで展開し、柔らかく開放的なシルエットと快適な着心地でバカンスのリラックス感を強調する。カラーパレットも、砂や石灰岩を思わせる柔らかなトーンをはじめ、海のブルー、ターコイズ、ピスタチオグリーンなどシチリアを連想させる。またシルクのスイムウェアやクロシェ編みのアイテム、シェブロンストライプのニット、リネンのテーラードジャケットなど1950年代から60年代初頭にシチリアを訪れた、初期のモダンな旅行者たちのスタイルから着想を得たアイテムも。絵葉書のような風景やレモンをモチーフにしたプリントもバカンスムードを盛り上げ、ドルチェ&ガッバーナらしい、イタリア的魅力あふれる華やかなスタイルを展開した。

トム ブラウン(Thom Browne)

2008年以来、久々にミラノでのショーを復活したトム ブラウン。ランウェイには400 個にもわたるシアサッカーの植木鉢を並べて、ガーデンの雰囲気を演出。涼感ウール、テクニカルナイロンのシアサッカー、コットン、ウールピケなど軽量化した素材使い、ノースリーブや半袖、裏地無しや半裏地のコートやジャケットなど、軽さとフレッシュさを意識したテーラリングを提案した。カラーパレットも赤、白、青のアイコンカラーはやや控えめに、白やクリーンなパステルカラーを多用することで夏らしさが広がる。そんな中に、パッチワーク、虫や植物などのアップリケや刺繍などの手の込んだ装飾や、全体的に施されたダメージ加工がコレクションに捻りを加える。お馴染みのキルト風スカートと共にペンシルスカートなどロングスカートも登場。また、個性的なカンカン帽や養蜂ベール、レップタイがアクセントに。ディテールや素材使いで、トラディショナルなメンズウェアをリフレッシュし、軽やかに表現した。

ポール・スミス(Paul Smith)

「Suits in Unsuitable Situations(不適切な状況でのスーツ)」をテーマに、スーツを特別な場面だけでなく日常生活の中で使用し、時間とともに個性を帯びていく服として提案。家族旅行の際にスーツのまま海で遊んでいた祖父の姿や、トスカーナで葡萄収穫の作業を手伝うことになった時の葡萄のシミが付いたスーツなどの個人的な思い出が起点となっている。1980年代にはすでにテーラリングの決まり事をずらしてきたポールのアーカイブからの連想で、袖口は折り返し、タイはラフに結び、シャツはボタンを外したり片襟だけ出したり・・・といったリラックス感のあるスタイリングを提案。スコットランドで織られたトロピカルウィーブ、ムリネのシアサッカー、プリントを施したシルク羽二重などの素材を使用し、裏地を省いたテーラリングや柔らかなシルエットによって、着込まれたような自然な表情を漂わせつつ、内側には手作業によるパッドステッチ、フラワーループ、襟裏のメルトンといった仕立てのディテールが生きる。帆船、貝殻、ペニーをかたどったピューターや真鍮(しんちゅう)のチャーム、スカーフやチーフ使いでポールらしい遊び心をプラス。日常的なテーラードのパイオニア的存在のポールならではの、アップデートされたスーツスタイルが繰り広げられた。

セッチュウ(Setchu)

大の釣り好きとして知られるデザイナーの桑田悟史らしい「Caught in the Nets(網にかかった)」がテーマ。日本の伝統的な結びの技法である「真結び」で結ばれた、色とりどりのレザーコードと、ガボン共和国の豊かな漁場へのオマージュで、サヴィル・ロウ仕込みのテーラリングに漁網や魚のモチーフのディテールをちりばめた。「折衷」をコンセプトとしている同ブランドだが、今回は日本的な要素が強くみられ、「祭」の柄が描かれたスカーフや畳を用いたライダースジャケット、そして足元には下駄を合わせるコーディネートが。また円形の抜けをアイテムの各所に施したり、平面に広げるとその背後にある幾何学が浮かび上がる仕組みだったりと、円と長方形という二つの幾何学的な交わりを追求。平面裁断(長方形)で構成される和服の要素に円という新しい解釈を付け足し、新たなステージへと広がりを進めた。

シンヤコヅカ(SHINYAKOZUKA)

前シーズンの「ピッティ・ウオモ」に続き、「ミラノメンズ」の公式カレンダーとして初のショーを開催。デザイナーの小塚信哉の個人的体験がきっかけになった「watercolour path, watercolour path, watercolour path(水彩画の道、水彩画の道、水彩画の道)」がテーマ。視力の悪い小塚が転んでコンタクトレンズを壊したことから裸眼で見たぼやけた情景や、同窓会の翌日に感じた懐かしい地元の景色を水彩画のように感じたところから、このコレクションの考察が始まっている。それを象徴するような、油絵のようなペインティングがなされたコートやジャケット、土屋鞄とのコラボによるバッグや、地元の風景がプリントされたシャツが登場。透け感のある素材を使ったロングコートやジャンプスーツなどエアリーな雰囲気も。また、鳥のプリントがなされたシャツやデニムや鳥の刺繍がほどこされたコート、さらに帽子や髪飾りとしてフェザーが使われるなど、鳥モチーフが軽さをプラスした。常に新しいことが求められるファッション業界において、「人は昔慣れ親しんだ空気の中で出会った衝撃に『新しさ』を覚え、その過去にあった『新しさ』を求めているだけなのかな」と考えたと言う小塚。コレクションでは「『新しい過去』を繰り返すことで『懐かしい未来』を作る」というビジョンを詩的に投げかけた。

プレゼンテーションでモノづくりの神髄を魅せるブランド達

トッズ(TOD’S)

「ジ・イタリアン・ワードローブ」をテーマに、正真正銘のイタリアのライフスタイルを表現する。それはこれ見よがしではなくエフォートレスで、卓越した職人技と素材のクオリティを駆使したタイムレスなスタイル。並外れた柔らかさと軽さ、そして撥水性もある最上級レザー、パシュミーをコレクションの核とし、それを生かした「ブレラ ボンバー」や「カステッロ ジャケット」、「ソルフェリーノ シャツ」が登場。リネンやシルクなど他の素材ともあわせた、夏らしいコーディネートを展開した。新アイコン「レッド ドット」にはパシュミーレザーを採用したカセッタのバージョンが加わり、「ゴンミーノ」には「グレカ」ベルトのクロージャーから着想を得たアッパーのデザインや、シューレースのないものや踵を踏むタイプなどの新作が追加された。

ブルネロ クチネリ(Brunello Cucinelli)

シェークスピアの名句「Thought is Free(思考は自由である)」がテーマ。メンズファッションのルールを踏まえつつ、自分のアイデンティティーを生かした自由な発想でスタイルを生み出すことこそが真のラグジュアリーであると定義する。ベージュやオフホワイト、タバコなどの優しく落ち着きのあるカラーパレットで、テーラードをベースとしつつ、様々な世界観を融合させるようなコーディネートを展開。ブレザーやサルトリアルジャケットにカーゴパンツやデニムパンツを、フィールドジャケットやサファリジャケットにフォーマルなトラウザーズを合わせる。ハンド加工で色の染色に表情を加えたコットンニット、ガーメントダイやガーメントウォッシュによるレザーやリネンなど、着なじんだような経年効果を醸し出すアイテムは、感性や教養を積み重ねることから生まれるクチネリらしい節度のあるラグジュアリーを象徴していた。

エトロ(Etro)

「EXTRAORDINARY JOURNEYS(特別な旅路)」をテーマに、レオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学技術博物館の古い機関車の展示の中でプレゼンテーションを開催。アーカイブのスカーフプリントやレーザーカットでペイズリーを描いたスエードシャツジャケット、マドラスチェックなどエトロならではのパターンが揃う。刺繍が施されたシルクシャツやジャケット、立体チェックのセーター、プリントスエードのトレンチコートやダブルフェイスのシルクダスターコートなど、仕上げにひねりを加えたアイテムも。ネクタイの代わりとなるスカーフ使いやシャツとポロ、またはシャツ2枚のレイヤードなどコーディネートにも楽しい遊び心が見られる。エトロのアイデンティティーを形作ってきた「旅」をキーワードに、エフォートレスで自由なミックス感覚溢れるコレクションを展開した。

エムエスジーエム(MSGM)

ビデオインスタレーションと共にプレゼンテーション形式でコレクションを発表。「I (Still) Have a Dream(私には「まだ」夢がある)」がテーマ。「消えることを拒むひとつのイメージ」としての「夢を見続けるアメリカ」、 その「あまりにも作り込まれすぎていて、むしろフェイクにはなりえない矛盾」が発想源だとか。MSGMらしい幾何学模様、フラワーモチーフ、ストライプなどの大胆なパターンを駆使しつつ、カレッジスタイル、スポーツウェアなどお得意なスタイルにテーラードも入れつつ、シンプルなシルエットで展開。アースカラーをメインとしたニュートラルカラーの中に、カラフルなアクセントカラーを差し込み、リアリティーのある日常着に自由奔放さを加えた。このコレクションのすべてのアイテムは2種類のフィットで、初の完全なユニセックスとして展開するそうだ。

ブリオーニ(Brioni)

創業の地・ローマからの連想で、同地のジェントルマンが体現するライフスタイルと、歴史地区、アッピア旧街道沿いの田園風景、テベレ川の穏やかな時間から連想したロッソ ローマやトラバーチンベージュ、コラムホワイト、ユーカリプタスグリーン、トレヴィブルー、ミッドナイトブルー、コーラルなどの色使いで表現。ソフトなショルダーにシェイプしたウエストのブレザー、ラペルを広めにボタン位置を低めにしたジャケットやノーラペルのジャケット、撥水性を備えたヌバックレザーで仕立てられた「ソフィオ」ジャケット、開襟で着る「マルチェッロシャツ」など、ノンシャランなテーラードを提案する。ジャケットとカーディガンを融合させた「ジャーディガン」や、裏地のないサリアナ(サファリ)ジャケット、軽量ウールホップサックにアリゲータープリントのヌバックディテールをあしらったトラベルジャケットなど、エレガンスにあふれるカジュアルアイテムも揃った。また、シャツやニットからシューズ、小物に至るまで、幅広いカテゴリーでパーソナライゼーションができるシステム「Brioni Maestria(ブリオーニ マエストリア)」を発表。カスタマイゼーションの「Su Misura(ス・ミズーラ)」とパーソナルオーダー「Alta Sartoria(アルタ サルトリア)」の2カテゴリーで展開する。

ダンヒル(dunhill)

多面的な魅力を備えた英国紳士たちの人物像に着目し、それをシネマティックな視点で表現したコレクション。例えば春夏でもコットンタートルにジャケットを合わせていたロジャー・ムーアのスタイリングや、ルシアン・フロイドのネクタイにプラスしてスカーフを使っていた着こなしなどが着想源だ。ハダースフィールドで織られたウーステッドカシミア・パナマを用い、ダンヒルのシグネチャーであるボードン・ブロックで仕立てられたジャケット、エスコリアルウールを用いたダブルフェイス・リーファーコートなどが登場。ドレーブカラーのレザーやスエード、リネンのオーバーシャツなどスポーティーなスタイルも充実している。また30年代に作られていたトランプのモチーフをエナメル装飾で施したアーカイブのテーブルライターからのモチーフを使った、遊び心を添えたイブニングスタイルも揃い、春夏らしい軽やかでリラックスした感覚も入れ込みながら、英国的エレガンスを描いた。

ラルディーニ(Lardini)

テーマである「Petra(ラテン語で石という意味)」は収集、観察、選択という本質的な行為を象徴すると同時に、サンド、ダスト、石灰岩のベージュ、深い青、そしてウォッシュドトーンなどのカラーパレットや、深み、質感、表面の触感など素材の様子を表現している。会場には岩石、鉱物、化石のコレクションがキュレーションされ、顕微鏡を通して粒子の構造を見ることができるような演出がなされた。モダンなプロポーション、軽やかな構造と新しいボリュームでテーラードワードローブを再定義する「コンテンポラリー・テーラリング」、ブランドの歴史的コードを機能的に進化させた「アイコニック・アウターウェア」、リラックスなライン「ソフィスティケイテッド・カジュアル」や「ニットウェア&レイヤリング」、フォーマルなエレガンスの「ソワレ」、海とレジャー用のカプセル「ラ・プラージュ」といったカテゴリーで展開した。「幼い頃、道端で拾った石が小さな宝物になるような個人的な記憶や感情をコレクションに反映した」とルイージ・ラルディーニが言うコレクションには、優しくタイムレスなエレガンスが漂う。

イレブンティ(eleventy)

2027年にブランド創立20周年を迎えることを記念し、「インディゴブルー」と「アクティブモーメンツ」という2つのカプセルコレクションを発表。前者はフォーマルとインフォーマルが完璧なバランスで共存するデニムラインで、テーラードジャケットからカジュアルなセットアップまで、洗いも様々に展開。後者は動きやすさを実現しつつ、個性的なスタイルもアピールするテクニカルでスポーティーなウェアのシリーズ。また本コレクションは、ベネチアを着想源にモダンなシルエットとゆったりとしたボリューム感で表現した。マオカラー、着物風ジャケット、ノーラペルジャケットからレザーやスエードのフィールドジャケット、トレンチコートまで。カラーパレットはチェリーレッド、マスタード、ミリタリーグリーン、メディテラニアンブルー、ヘーゼルナッツ、テラコッタなどのベネチア風の深みある色を揃え、圧巻のバリエーションで展開した。

写真/ブランド提供
取材・文/田中 美貴

<プロフィール>
大学卒業後、雑誌編集者として女性誌、男性ファッション誌等に携わった後、イタリアへ。現在ミラノ在住。ファッションを中心に、カルチャー、旅、食、デザイン&インテリアなどの記事を有名紙誌、WEB媒体に寄稿。コレクション取材歴約15年の経験を生かし、メンズ、ウイメンズのミラノコレクションのハイライト記事やインタビュー等を寄稿。 TV、広告などの撮影コーディネーションや、イタリアにおける日本企業のイベントのオーガナイズやPR、企業カタログ作成やプレスリリースの翻訳なども行う。 副業はベリーダンサー、ベリーダンス講師。

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