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――『Respirar』でシンガーとしてメジャーデビューということですが、Emaさんのこれまでの歩みを聞かせてください。

「小さなころから歌うのが好きで、最初は子役としてミュージカルに出演していたんです。1999年、劇団四季の『ライオンキング』に出演して、そこで初めて本格的な発声、歌、ダンス、演技の指導を受けました。『ライオンキング』がきっかけで、アフリカンダンスをやっていたこともありますし、ジャンベを叩いてみたり。でもだんだん自分の中にもやもやした気持ちが湧いてきて、ちゃんと音楽をやってみようと思ったんです。5年ほど前からナル、六本木のアルフィー、銀座スウィングといった都内のジャズクラブで歌っています」

――そして『Respirar』にも収録されている尾崎 豊の「I LOVE YOU」のデモが小倉智昭さんの耳に留まったわけですね。

「はい。小倉さん、セサル・ロペスさんをはじめ、いろんな人との出会いや奇跡が重なってこの作品が完成しました」

――Emaさんにとってのルーツミュージックは?

「私の祖父母がジャズ好きで、父もジャズやボサノヴァを聴いていたので、ものごころつく前からジャズを聴きながら育ったんです。それが音楽の原体験ですね。影響を受けたという意味では、玉置浩二さん、さだまさしさん、MISIAさん、宇多田ヒカルさんですね」

――共通項は、シンガーであり、ソングライターであり、スタンダードと呼ばれるナンバーを持っているアーティストといったところでしょうか。

「確かに。言葉を大事に歌っているアーティストに影響を受けたように思います」

――キューバ音楽に興味を持ったきっかけは?

「つい最近のことなんですが、映画の『Cu-Bop(キューバップ)』ですね。小さいころ、父が聴いていたジャズは、もっと王道のモダンジャズだったり、ボーカルのないものが多かった気がするんですが、あの映画を見て、改めてジャズってこんなにかっこいいんだ!って衝撃を受けたんです」

――セサルさんへのオファーは?

「何とか繋いだコネクションと『Cu-Bop』の高橋慎一監督にも手伝っていただきました。セサルさんにはこちらから一方的にお願いしたんですが、快諾してくださって。デモ音源を先に送って、お会いしたのはレコーディングの時が初めてでしたから、すごく緊張しましたね。映画の中で見たあの人だ!って」

――レコーディングはキューバで?

「はい。ハバナ市内のアブダラスタジオという、天井が高くてとても立派なスタジオでした。私のレコーディングの時点で、アレンジも終わっていて、ほぼ歌入れだけという感じでしたが、アドリブでテンポを作るルバートという奏法で演奏する<恋するフォーチュンクッキー>だけは、ピアノとボーカルでセッションしましたね」

――意外性もあって、とても印象的な仕上がりでした。

「歌っていていちばん楽しかった曲ですね。ミュージシャンといっしょにプレイできましたし。選曲については、私のあれやりたい、これやりたいって我がままをきいてもらったんですが、<恋するフォーチュンクッキー>は小倉さんが選んでくれました」

――小倉さんセレクトは他にも?

「<I LOVE YOU>、<Stay With Me>は小倉さんが勧めてくれました。でも私がやりたいって言った曲はだいたい“いいんじゃない”って賛成してくれましたね」

――『Respirar(レスピラール)』というタイトルは?

「スペイン語で、“息を吸う”という意味です。レコーディングのとき、セサルさんたちの演奏に、ナチュラルに息を吸って吐いているような生々しさを感じたんです。躍動感があって、呼吸しているようなリズム。私もその空気感を大事に歌おうとイメージしていたんですが、そんなとき、滞在中ずっと持ち歩いていたスペイン語の辞書にあった、Respirarという単語が目に飛び込んできて、そのままタイトルにしました」

――いちばん思い入れのある曲は?

「うーん、1曲だけ選ぶのは難しいけど……<I LOVE YOU>かな。いちばん苦労したのは<Guantanamera(ガンタナメラ)>です。スペイン語詞でしたし、セサルさん、ソーサさんと3人でいっしょに歌ったんですが、向こうの人にとってはスタンダードな曲なので、ふたりとも譜面も見ずにノリノリで歌うんです。私もこの波に乗らなきゃ!って必死でしたね。苦労したけど、楽しかったです」

――楽しそうな雰囲気はちゃんと伝わってきますよ。あとサム・スミスの「Stay With Me」は、ノラ・ジョーンズに声質が似ていてはっとしました。

「ノラ・ジョーンズはシンガーとしてすごくリスペクトしているので、間違いなく影響を受けていると思います。そう感じてもらえたならうれしいですね」

――アルバムの出来映えには満足していますか?

「あれもやりたいこれもやりたいっていう欲求は尽きませんが、やり切った感はあります。原曲をリスペクトしつつ、キューバ音楽に似合いそうな曲を丁寧に選びました。新しい曲に生まれ変わる瞬間を見せられたらいいなと思っています。アルバムの曲をライブハウスやイベントで歌うのが楽しみです」
(おわり)




取材・文/encore編集部



■Ema ライブインフォ
7月20日(水) 代々木NARU
7月22日(金) 六本木Alfie
8月17日(水) 銀座BARBRA
8月18日(木) 六本木Alfie
8月25日(木) 御茶ノ水NARU



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Ema
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7月27日(水)発売/BVCL-30032/3,000円(税別)/アリオラジャパン


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