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──ニューシングル「ニューチャレンジャー」がリリースされました。表題曲は、テレビアニメ「新幹線変形ロボ シンカリオンZ」の主題歌で、オフィシャルYouTubeチャンネルではMVと振付動画も公開されています。

小林 豊「アニメの主題歌って、大人になっても"このアニメの曲って、これだよね!"って残るものなので、選んでいただいたことが、まずはうれしいです」

勇翔「今回は「シンカリオンZ」の主題歌ということで、前作の「シンカリオン」でも主題歌を歌わせていただいたんですけど、今回はより「シンカリオンZ」という作品を意識して、歌詞の中に"Z"が入っていたり、今まで以上に作品に寄せたことで、作品との親密感が出てるんじゃないかなと思います」

平松賢人「前作に続いての主題歌ということで、作品への愛が深まっているんですよね。なので、もっとこうしたらいいんじゃないかとか、制作段階から僕らも意見を言わせていただきました。子どもたちが聴いて踊るなら、もっとこっちのリズムがいいんじゃないかとか、みんなで意見を出し合いましたね」

本田剛文「この曲はこういう時代だからこそ、やりすぎなぐらい前向きな歌詞がいいなーと思いますね。一切のネガティブ感情なしで、まっすぐにポジティブで元気いっぱいなこの曲が、今の時代にこそ必要なんじゃないかなという思いもあります。MVでも、画面越しに元気が伝わらないとダメと思ったので、とにかく元気に踊りました」



──アニメの主題歌を担当すると、やはり子どもたちからの反響は大きいですか?

平松「今はコロナ禍で対面するイベントがないので直接の声は聞けていないんですけど、SNSを通じて反響を受け取っています。お子さんが振りを覚えて踊っている動画とか、そういうのを見る機会は増えましたね」

田村侑久「それまでは、リリースイベントとかで子どもたちがシンカリオンのおもちゃを持って見てくれていたりとか、直接の手応えがありました。こういう時期じゃなかったら、今回もそういう手応えがあったんだろうなって思いはあります」

──直接会えないぶん、振付動画を見て振りを覚えて、どんどんSNSに動画をアップしてほしいですよね。

田村「そうですね。この曲は簡単で楽しい曲だなってことが、子どもたちの動画で広まってくれたら、すごくうれしいです」

辻本達規「MVは、子どもたちが見ても楽しくなるように心がけて、カラフルにポップな仕上がりになっています。僕らからお願いして画像に歌詞を表示していただいたりとか、子どもたちのことを考えて作りました。子どもたちに、ワクワクドキドキな感じを届けられる表現が、しっかりできたんじゃないかなと思います」



──MVでの表情や動きなども、子どもたちを意識していましたか?

辻本「みんなで新幹線の窓から外を見ているシーンがあるんですけど、特にそのときは子ども心を思い出しながら撮っていたので、みんな子どもみたいな顔になっていると思います。そういう意味では、「シンカリオン」を楽しんでいる子どもたちと同じ目線になれたんじゃないかなって。大人になった今も、新幹線に乗ると外を見てはしゃいでますけどね(笑)。"富士山だ!"とか言って(笑)」

平松「僕なんか、運転席の近くまで行って見ちゃいます(笑)」

水野 勝「みんながここまで話してくれたことには僕も同感なんですけど、個人的には、聴いてくれた人たちが自由な受け取り方をしていい楽曲なのかなとも思っています。子どもの夢って、こういう夢を見ないといけないって決まりはないじゃないですか。自由に夢を見て、その夢をどう受け取ってもいいし、自由に解釈するからこそさらに夢が広がっていく。だから、聴いてくれる子どもたちには、とにかく自由に受け取っていい。その一方で、僕らが楽しく歌って踊っている姿は、大人にも刺さるかもしれない。例えば、「ニューチャレンジャー」に<夢見てる僕たち 最高さ>という歌詞があるんですけど、大人になると夢を言うのが恥ずかしかったり、この歳でこんな夢を見ていいのかなって迷ったりもすると思うんですけど、そういう大人たちには逆に〈夢見てる僕たち 最高さ〉っていう歌詞が刺さると思うんですよね。だから、聴き手の年齢や経験によっても、意味が変わってくる曲だと思います」

吉原雅斗「何度か振付動画を見たら簡単に踊れるような、すごくキャッチーな振りをつけてもらったので、一緒に踊ろうよって気持ちです。すでに多くの人が踊ってくださっているんですけど、その動画を見て自分では気づいていなかった「ニューチャレンジャー」の素敵な部分を感じ取れる部分もあります。そう考えていると、自分たちから元気を届けているところもありつつ、自分たちもすごく元気をもらっている素敵な企画だなと感じていますね。僕が踊ってくださっているみなさんの動画を見て元気をもらうように、たくさんの人が「ニューチャレンジャー」を踊っているみなさんの動画を見て、いろんな方向に広がっていったらいいなと思っています」

平松「僕もそうだし、グループからの愛っていうのも出ていて。これだけやらせてもらってるとシンカリオンへの愛。選んでもらって歌うっていう立ち位置。またやるっていうことで、打ち合わせ段階から参加、前作はこうだったからこっちのほうがいいんじゃないかとか、僕らのこだわりも入ってるんで、好きです。」



──カップリングには、ロック史上に残るザ・ブルーハーツの名曲「TRAIN-TRAIN」が収録されています。

勇翔「メンバー全員が、知っている曲だったよね」

平松「サビのフレーズがすごく印象的で、いろんな機会に耳にもするし、ふと口ずさむし。今回、カバーをさせていただいて、あらためてこんなにいい歌詞なんだって再確認できました。なので、気合いが入ったというか、曲の力に気合いを入れてもらったというか」

田村「フェスで披露したくてしょうがないですね。どんな反応が返ってくるんだろうなって思うし、早く一体感を味わってみたいなです」

本田「うちのリーダー(水野)の歌い出しが、めちゃくちゃいいんですよ。気持ちが伝わってくるし、愛情があるんです」

水野「大好きなんですよ。カラオケのレパートリーもほぼブルーハーツで、番組とかでカラオケの企画も散々やってきたんですけど、ブルーハーツしか歌わないので、またブルーハーツかよって思われていたかもしれない(笑)。でも、そのぐらい大好きなので、今回のカバーは本当に気持ちが入りましたね」

──好きになったのは、どういうきっかけだったんですか?

水野「中学生のときに、ドラマの「世界の中心で、愛をさけぶ」を見ていたら、劇中で、陸上部に所属している役の綾瀬はるかさんが、走る前にブルーハーツの「リンダリンダ」を聴いているシーンがあったんです。それで衝撃を受けて、やんちゃな歌詞にシンパシーを感じて、大好きになって。しかも、大人になって経験を積むと、歌詞の意味が変わってきて、より染みてくるというか」



──結成11年目を迎えているBOYS AND MENが「ニューチャレンジャー」というタイトルのシングルをリリースすることには、強いメッセージも感じます。結成から10年以上を経ても「ニューチャレンジャー」というタイトルを掲げて新しい挑戦を続けることの意味を教えてください。

田村「子どものころって、周りの目を気にせずに何でもやれたりとか、好きなものは好きって言えるし、ヒーローになりたいって夢を持ってもいいし、いろんなことに素直だったと思うんです。でも、だんだん大人になって周りの目を気にして、夢を語れなくなったり、目指せなくなったりする人が多いと思うんですよ。だからこそ、今の子どもたちにはもちろん、大人にもこの曲を素直に感じてもらって、自分も新しいことに挑戦しようかなって思える、そのきっかけになる曲になったらいいと思っています」

勇翔「今までいろんな経験をしてきましたけど、次のステージへの新たな挑戦です。世界はどんどん変わってきているので、新たな時代での僕らの戦い方を切り開いていくっていう意味での「ニューチャレンジャー」だし、新たな挑戦の曲だと思います」

平松「結成して11年目になりますけど、もう1回初心に返って新たなスタートを切ろうぜっていう気持ちです。なぜ10年以上もやってきて新しいチャレンジをするのかって、まだ頂点からの景色が見えてないから。頂点を目指している間に世の中は変わっていくし、頂点を取るためにはその時代を先取りしてナンボかなと思ってるんで、頂点を追い続けるためにも、「ニューチャレンジャー」で新たなムーブメントを名古屋から起こしたいなと思っています」

小林「僕は、新しいことや自分の知らないことに触れるのがすごく好きだし、「ニューチャレンジャー」を歌って踊っている自分は絶対にワクワクしてるだろうし、それが単純に伝わればいいなって思います。それを見て、僕も私も新しく何かチャレンジしようかなって思ってもらえたら、この仕事をしている一番の醍醐味を感じられると思いますね」



吉原「ボイメンは結成した時から、ずっと新しいことにチャレンジし続けてでかくなってきたグループなので、10年経ってもまた新たな目標がもちろんありますし、「ニューチャレンジャー」という曲に乗せた僕らの思いが、いろんな人に届いたらうれしいです。「ニューチャレンジャー」という曲をリリースさせてもらった今年はまた、大きく成長する年にしたいなという思いもあります」

水野「今年で11年目なんですけど、だいぶ長くやってきたなって僕ら自身も思っています。これだけ長く続けられたのは、毎回、何かにニューチャレンジしてきたからだと思うんですよね。まったく同じものがずっと続くって絶対にないと思うので、だとしたら何か常に変化を生まないといけないし、そこでお客さんに刺激を与えていかないと。そうしないと長く続いていかないという意味では、11年目になったけどまだまだニューチャレンジしないと止まってしまうという危機感もあります。ニューチャレンジをし続けきた僕らが「ニューチャレンジャー」を歌うことで、「ニューチャレンジャー」というワードが本物になるし、説得力を持つ。そこにプライドを持っているし、ニューチャレンジをしてきた僕らが歌わないと、この曲は響かない。だからこそ、たくさんの人にこの曲を届けたいです」

辻本「年齢を重ねるにつれ、新しいチャレンジをすることがどうしても怖かったり、勇気もいるし、大変だってことも気づくし、デメリットも考えてしまうものだと思います。だから、新しい挑戦に対してどんどん臆病になったり、消極的なってしまう。でも、だからこそ10年続けてきた僕らがよりもっとチャレンジしていくことが、勇気を出すきっかけになって、背中を押すことができるんじゃないかなと思っています。しかも、今も名古屋に住み続けて、名古屋から全国に挑戦していくということ自体が、結成したときもニューチャレンジだったけど、10年経ってもそれをやり続けていることが、僕らにとってはニューチャレンジなので。その信念を曲げず、どんなに険しい道のりでも挑戦し続けることが、もっと成功したとき胸を張るために必要だし、僕らにとって一番大事なことだと思っています。だから、これからもずっと名古屋からニューチャレンジをしていきたいです」

本田「こうやってお仕事をやらせていただいて、いろんな方に応援していただいている中で、自分たちなりに目標とか夢とかを設定して、それにチャレンジしている瞬間、そしてそれを掴んだ瞬間というのが、自分たち自身も進化して脱皮できている時間だと思うし、見ている人たちにドキドキワクワクを届けられている瞬間だと思っています。それをこれからもずっと続けて届けるのが僕らの使命だし、チャレンジをし続けていくのがエンターテイナーの使命なのかなと。そういう意味では、聴いてくださる方に「ニューチャレンジャー」の素晴らしさを感じてもらうことはすごく大事なんですけど、それと同時に、これから先に僕らがこの曲を歌うたびに、"俺たちは、ニューチャレンジャーなんだ"って再確認できる曲になるんじゃないかなと思っています。そういう意味では、10年やってきて、またこれからBOYS AND MENというグループが歩んでいく上で、すごく意味のあるシングルになったんじゃないかな。そういう思いを持って歌っている姿を見せることで、みなさんに響けばいいなと思っています」

(おわり)

取材・文/大久保和則
写真/柴田ひろあき











ボイメン
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