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──6月9日にリリースされた新曲「konomama」は、白濱亜嵐さん主演のドラマ「泣くな研修医」の主題歌。今作はドラマ用の書き下ろしになるんですか?

KAZUKI「もともとデモはありました。☆Taku Takahashi(m-flo)さんが作ってくださったもので、すごくいい曲だから本格的に作り出そうとしていたところに、主題歌のお話をいただいたんです。実は、その時点で歌詞も恋愛系のものがハマってたんですけど、ドラマの台本を読ませていただき、そこからインスピレーションを受けて作り上げていきました」

──最初は恋愛の歌詞だったことを思うと、そこから大きく変わりましたね。台本を読んでどんなことを感じられたんですか?

KAZUKI「頑張るすべての人に対して書きたいな、と。DOBERMAN INFINITYはこれまでもいろいろな応援歌を歌ってきたんですけど、今ってコロナでみんなが大変な時期じゃないですか。それもあって、自分が言われたい言葉というか、頑張っている人に対して、直接頑張れとは言わないよねっていうところから、今までとは違う作り方を意識していきました」

konomama

「konomama」

kazuki

KAZUKI


KUBO-C「ドラマでも、亜嵐が演じる主人公が医者を目指して頑張っている中で、何が正解で何が不正解なのかがわからなくなったり、正しいことが正しくなかったり、あるいはその逆だったりすることがたくさんありますよね。そのたびに悩んだり、迷ったりするけど、そんなときに、当たり前のことが歌われている音楽を聴いて、ふと気付くこともあるような気がして。そういうところに重点を置いて、歌詞を書いていったかなっていうのはあります」

──制作にあたっては、☆Taku Takahashiさんと綿密な話し合いを行ったそうですが、歌詞に関してもそうですか?

KUBO-C「最初は僕たちだけで書いてたんですけど、一度完成した段階で一度☆Takuさんに確認してもらいました。そこで、”もうちょっとこうしたほうがいいんじゃないか”っていうようなアドバイスをいただき、それを参考にしながら5人で作っていった感じでしたね」

kubo

KUBO-C

cho

P-CHO


──☆Taku Takahashiさんからのアドバイスで、自分たちにはなかった視点、あるいは自分たちがどうしても譲れなかった部分などはありますか?

P-CHO「☆Takuさんに見てもらったときに言われたのが、”この感じで今の若者たちは本当にグッとくるのかな?”って。というのも、☆Takuさん自身が今、歌詞を重視して音楽を聴くようになったそうなんです。その視点で見て、”この言い回しでリスナーに届くのか?”、”書かれている内容は本当にメンバーの半径2メートル以内で起こっていることなのか?”など、すごく具体的に説明してくださいました。僕らが最初に書いた歌詞って、人物を設定して、作詞を進めていた部分も多かったんですね。そこをズバリ、☆Takuさんに突かれた感じでした。ただ、僕たちとしては、そこは狙ってやったところでもあって。今まで歌ってきた応援歌が、自分たちの視点のものが多かったから、別の角度での応援歌を作るという挑戦もしたかったんです。なので、☆Takuさんのアドバイスと自分たちの挑戦と、バランスを取りながら進めていった感じでした。でも、自分たちだけで書いていたときは、今までと違う書き方に迷うこともあったんですけど、☆Takuさんの一言で自信を持って書き進められるようになった気がします」

GS「今回☆Takuさんの意見をいただけたことで、自分たちに足りなかった部分に気付いたというか。☆Takuさんは、そこがより具体的で、もっとターゲットを絞ったところで考えてらして。だからこそ、今回は今までにないアプローチで歌詞を書けたと思います」

SWAY「僕たちもずっと調子がいいわけではないし、これまでにヘコむこともたくさんあって。でも、そのヘコみが成功への大事なカギだったりするんですよ。そのときは、”あれは間違いじゃなかった”と思えるときが来るなんてわからないけど、僕らは実際にそれを経験していて、そんな僕らが今ヘコんでいる人に唯一言えるのは、”もうちょっと頑張ってみない?”ってことなんじゃないかなって。そういう自分たちの実体験を入れたのは、☆Takuさんの一言が大きかったですね」

gs

GS

sway

SWAY


──曲の中で歌われる<どうして僕じゃないんだろう><どこに向かうべきなんだろう>というフレーズは、聴きながら自然とそこに自分を重ねてしまう印象的なものでした。それと同じように、メンバーのみなさんも自分自身に問いかけたことはありますか?

KAZUKI「”どうして僕じゃないんだろう?”って思うことはたくさんありますよ。それは自分のことだけじゃなくて、ドーベルとしても。僕らから見て華やかに思える人たちも、きっと苦労している部分があると思うんですけど、僕らは僕らで、”もっと行けるんじゃないか?”と思うことはいっぱいあるので……。けど、それって多分、貫いているからなんじゃないかとも思っていて。自分の価値観や想いを持ち、それを貫こうとすればするほど、うまくいかないことは多くなるのかなって思います」

P-CHO「僕もKAZUKIと同じで、個人としても、ドーベルとしても、壁にぶち当たることは多々あります。音楽をやり続けている中で、例えば、大きなステージに立っている人たちを見て、羨ましく思う反面、”なんで俺じゃないんだろうな?”って悔しい思いをすることもありました。でも、その悔しさが今に繋がっていると思うし、2019年に行ったアリーナツアーは、そういう悔しさがあったから辿り着けたものだとも思います。他にも、僕はたまに楽曲のコンペに出させてもらうんですけど、すごく自信のある曲が、最後の2曲に残ったところで落とされたりすることも結構あるんですよ。そのときは、”いや、なんで俺じゃないねん!”って毎回思います。とはいえ、うまくいくことばかりじゃないから。そこから学ぶことも多いし、そのときに感じた悔しさがエネルギーになってます」

──GSさんにもそういった経験はありますか?

GS「たくさんあります。でも最近は、”どうして僕じゃないんだろう?、なんでうまくいかないんだろう?”って思うことは、ある意味“正解”なんじゃないかと思うようになってきました。次の一歩に繋がると思うから。そうじゃなかったら、そこで止まってしまう気がする。苦労すればするほど道は開けるんだと自分に言い聞かせる部分もあるし、”失敗は成功の元”って言葉もあるように、失敗することで強くなれたり、成功への最短距離を歩めると信じているところもあります。ただ、やっぱり弱気になる瞬間は誰にでもあって。そんなときにプラスの方向へ転換できるきっかけに、今回の「konomama」がなればいいなと思います」

──SWAYさんとKUBO-Cさんはいかがですか?

SWAY「毎回ありますね。僕ら、“夏のドーベル”と言われてるんですけど、テレビを観てると夏のCMとかで、”なんでドーベルの曲が選ばれてないのかな?”って」

KUBO-C「それは僕もよく思います。僕らも自信を持って曲を作ってるので、”あれ?なんでココで俺らちゃうの?”みたいな」

SWAY「”曲を選ぶ人たち、ドーベルのこと知ってる?”ってね」

──なるほど…。でも、多くの人がきっと、テレビの中で歌っていたり、CDを出している人たちに対して、成功した人という印象を抱きがちだと思うんです。なので、みなさんのお話を聞いて、アーティストのみなさんも自分と一緒なんだと思えるきっかけになるんじゃないかって思いました。

SWAY「余談ですけど、うちの父親は僕のインスタグラムを見て、”お前の人生楽しそうだな”って言って仕事を辞めてました(笑)」

KUBO-C「SWAYの親父は特別だと思うよ(笑)」

SWAY「華やかに見えるかもしれないけど、ちゃんと大変なことも食らってるぞって言いましたけど(笑)。でも、そういう面は外からは見えないんですよね。この部分、太字で書いてくれるとありがたいです(笑)」

──検討してみます(笑)。そして、もう一つ、タイトルについても伺わせてください。歌詞に込められたメッセージの時間軸としては、ここから先、矢印が示すのは未来かと思うんです。それなのに、タイトルを「konomama」にしたのはなぜですか?

KAZUKI「確かに、内容的には“ここから”にしたほうが、聴いてくれるみんなもポジティブに捉えられますよね。完成した歌詞だと<ここから>が出てくるのは最後のサビだけなんですけど、実は制作の途中で、もっと早く出しちゃってもいいんじゃないかって話もあったんですよ。でも、それまでやってきたスタイルがあるからこそ、ここからまた違う展開が待っているっていうのを強調するには、<このまま>を繰り返して歌うほうがいいということになって。ただ、同じ言い回しでも、最初と最後では聴こえ方が違うと思います。また、<今日も昨日と同じ線の上>ってフレーズも、もともとは最初のサビにしか使わない予定だったんです。それを最後にもう一度持ってくることで、今やっていることが進んでいないように見えたとしても、それは間違っていないよって感じに聴こえるのは、すごくいい流れになったと思っていて」

──まさに、「konomama」には、これまで歩んできた道を否定しない優しさがあるように感じました。

KAZUKI「なので、タイトルに込めた想いとしては、このままであり、ここからであるって感じです」



──そんな「konomama」から一転、パンチのあるHIP HOPに仕上がっているのが、カップリングの「Who the KING?」。この曲でイメージしていたものはどんなことでしたか?

P-CHO「久しぶりにド真ん中のヒップホップ、”もともと自分たちが好きだったものを気軽にやってみない?”ってところからデモを作り始めました。その後、Bリーグの琉球ゴールデンキングスをイメージして作ることになり、僕たち5人がバスケットボールのパスを回すかのように細かくマイクリレーをしたり、“キングス”からKINGというヒントを得て、こういう仕上がりになりました。「konomama」はみんなで歌詞を書いていったんですけど、「Who the KING?」はそれぞれが自分のパートの歌詞を持ち寄るってスタイルでした」

GS「タイトルとテーマだけ決めて、あとは個々で自由に書きましょうっていうのは本当に久々で。「konomama」とは違う感覚、100%自分の想いだけで書いたので、正直自分でも書いたことを覚えてないくらい(笑)。でも、こういう曲でみんなが”イエーイ!”ってなるのも想像できるので、「konomama」のような曲と「Who the KING?」みたいな曲と、バランスよく制作していけたらいいなと思いました」

──個々に書いてきたものを合わせたとき、整合性が取れないから調整したりすることもあったんですか?

SWAY「極端に合わない場合は変えることもありますが、大抵は変えないですね。仮に1曲として見て筋が通ってない部分があったとしても、それはそれでメンバーの個性が色濃く出てるのが良かったりするので。「Who the KING?」みたいな曲だと、歌う順番もレコーディング順に決めるとか、案外適当です(笑)」



──作り方も世界観もまったく異なる2曲が収録された今作。特に「konomama」のような新しいテイストを今回手にしたことで、今後のDOBERMAN INGINITYに何か影響はあるのでしょうか?

KUBO-C「どうですかね……。結成当初から、DOBERMAN INFINITYは“オールラウンドヒップホップ”というテーマを掲げてやってきているので。いろんなジャンルができるグループという意味では、今回のシングルが特別ってわけではなく、もともとそうだったというか。ヒップホップが自分たちのフィルターとなっているだけで、音楽全体で見たら、いろんなジャンルにチャレンジしていくのが自分たちの在り方だと思っています」


──最後に、現在開催中の全国ツアーについても伺わせください。ファンを前にしたステージに立つのは久しぶりですよね?

KAZUKI「約1年半ぶりでしたね。やっぱり、お客さんが入った状態でのライブだと、僕らが与えるだけじゃなくて、みんなからもらうものもあって。もちろん音源や無観客ライブを通して、離れていても繋がってるとは思うんですけど、1年半の時間が空いて、こうしてまた集まれた今、ライブの会場が僕らとみんなの居場所なんだってことを改めて感じています」

P-CHO「あと、今回のライブで「konomama」も歌ってるんですけど、ファンのみなさんがこれまで見たことがないような表情で聴いてくれているのが印象的で。その姿を見て、今回の自分たちのやり方が間違っていなかったと思えた瞬間でもありましたね」

GS「本当、「konomama」は間違いなく僕たちとファンのみなさんとを繋いで、未来に連れて行ってくれる1曲だと思います。ライブ自体は、こういう状況なので特別なルールに則って楽しんでいただく形なんですけど、それも今年が最後かもしれませんし。数年後、”こんなライブもあったよね”って、一緒に思い出話できる特別なライブになっている気もします。本音を言えば、ぜひ来てもらえたらうれしいんですけど、無理はしないように。今回来られなくても、いつかまたみなさんと会えるように、僕たちも来年、再来年と、そういう場所を作っていけるように努力するので、そのときは一緒に騒ぎましょう!」

(おわり)

取材・文/片貝久美子



konomama
DOBERMAN INFINITY「konomama」
2021年6月9日(水)発売
XNLD-10097/1,100円(税込)
LDH MUSIC




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