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──メジャーからの1stシングル「三大欲求」が完成しましたが、まずはそのタイトルにインパクトがありますよね。

田口達也「作っている段階では、そんなにインパクトのある言葉だとは全然思ってなくて、普通の単語として捉えていたんです。でも、あとあと気づきました。友だちが渋谷に出したでかい看板を見て、“3人の写真があって三大欲求って書いてあるから、新しいホストクラブの広告かと思った”って話を聞いて(笑)」

──実際には、「三大欲求にも勝る夢がある」という歌ですけど、どんなふうにできあがっていったんでしょうか?

田口「今回のシングルに収録された曲の中では、最後にできました。メジャー1stシングルだし、何かもっと圧倒的な曲が欲しいなと思って、2週間ぐらいで書き上げた曲です。書いているときに、昔の自分を思い出すことがあったんですよ。上京して、がむしゃらにやっていたころのこと。今はメジャーという環境があってやるべきこともあるけど、そうじゃなかった何もなかったとき。けど、やりたいことだけはしっかりとあったなっていう、そういう日々を思い出して」


──その思いが、「三大欲求にも勝る夢がある」という歌につながったんですね。

田口「考えてみたら、まだ何者にもなっていないけど頑張り続けている仲間とか後輩が、身の回りにいっぱいいるんですよね。そいつらを見ていると、三大欲求に夢が勝っちゃってるのってすごいな、それをずっと続けてるのってかっこいいなって思って、この曲を書こうかなって。僕らなら、きっと続けられていないなとも思ったんですよ。僕らって、何かをするときは常にリミットを設けてやるタイプなので。例えば、何かをやっても25歳までにそれでご飯が食べられなかったらやめるって決めて、食べられなかったらやめる。でも、それって僕らが弱いだけなんですよ。だから、ご飯が食べられるとか関係なく、夢や目標に向かってずっと頑張り続けられるやつって、自分たちの憧れなんですよ、ある意味」

矢野晴人「デモを聴いたときに、歌詞とメロディーがすごく合っているなと思って、いつも以上に歌の説得力が必要になってくるなと思いました。なので、レコーディングのときはそこを意識しましたね。でも、がむしゃらに路上ライブをしていた時期を思い出したりすると、自然と説得力が出てくるんですよね。当時は、バイトしながらで苦しかったけど、夢が何よりも勝っていた。そうじゃなきゃ、できなかったし」

大我「僕はまたちょっと違った捉え方をしていて、三大欲求を安定させるためにも、人は三大欲求にも勝るものを目指して頑張っているのかなって」


──人間に三大欲求はあるし、ゼロにはできないものだから、ある程度のバランスを取りながらうまくそれも満たしつつ、三大欲求だけに従って生きていくとおかしなことになるから、別の欲求=夢も持つ。というような意味合いですかね?

大我「そうですそうです。そんな感じです!」

──大我さんも、歌詞から昔のことを思い出したりしましたか?

大我「思い出しましたね。それこそ、全部を我慢してやっていたので。でも、今でもそのころと意識は変わらず、がむしゃらにやってます。そこは、昔から何も変わっていないと思いますね」

田口「サウンド的には、今までになかったメジャーらしいポップさも出せたし、今までの自分たちらしいEDMサウンドも聴かせることができていると思うので、最新の自分たちらしさを出せたかなと思っています。タイトルだけを聞くと、YouTubeでろくでもないことばっかりやってるやつらが、またふざけた曲を歌ってんだって思うかもしれないけど(笑)。でも、聴いてもらえればわかると思う。しっかり三大欲求を満たしてそうな僕らが、この曲を歌うのもいいなと思うんですよね。昔のバンドマンみたいに、酒も女も金もすべてを手に入れたいと公言してもいるんですけど(笑)」


──表題曲を含めて新曲が4曲収録されていますが、どんな1枚になったと感じていますか?

田口「今やりたいことをしっかりとやった結果、自分たちの全部が詰まったような1枚になったかなと思います」

矢野「名刺代わりになる1枚だなと思います。振り幅のあるいろんなジャンルの曲で、ノンラビをわかってもらえるんじゃないかなって」

大我「確かに名刺代わりというか、いろんな人に渡しやすい1枚になったと思います。ドラムも、聴いてくれるいろんな人たちや曲ごとのいろんな気持ちを意識しましたね。表題曲の「三大欲求」は、一番広く聴かれる可能性があるので、それこそ子どもから大人までを意識して。2曲目の「静かな風」はバラードなので、やさしい気持ちを意識して、3曲目の「是が非でも」はロックなので高校生のようなヤンチャな気持ちを意識しました。で、で、4曲目の「推しが尊いわ」は、ピュアな気持ち。かなりいろんな人格を使ってますね」


──大我さんは、いつもそういう使い分けをするタイプなんですか?

大我「そうですね。基本、憑依型のドラマーなんで」

田口「初めて聞いたわ!何だよ、憑依型って?(笑)」

──田口さんと矢野さんは、大我さんのドラムが何かを憑依させているとは感じられていない?

矢野「1回も感じたことがないですね(笑)」

田口「  ま  っ  た  く  ないです!」

──だそうですけど。大我さん(笑)

大我「悲しい気持ちになりますね。せめて、聴いてくれる人たちには感じ取ってほしいと思います(笑)」


──これからの音楽活動が楽しみになるシングルだと思いますが、これからの音楽活動について、今はどんなことを思い描いていますか?

田口「だんだん自分たちが何をすべきかわかってきているんで、だったらそれをいったんぶっ壊したいですよね。ドラマーが叩くのはドラムだけでいいのかとか、高い声が得意なボーカルだけどあえて低い声で勝負してみるとか。ギタリストがギター以外の違うことをやったっていいんだし。今は、そんなことを考えていますね」

矢野「プライベートでも仲が良すぎるんで、今後はもっと仲を悪くしていきたいですね(笑)」

──どういう意味ですか?

矢野「僕が思い描いていたロックバンドって、仲が悪いんですよ。だから、そこを目指していきたい。仲が悪くて解散するかもしれないドキドキ感、ハラハラ感をファンに与えていきたいというか(笑)」

──なるほど(笑)。最後は、大我さんに締めていただければ。

大我「そうっすね。僕は、どうなりたいとかはあんま。それこそ、唯一無二の存在になりたいですね。個人的には、狩野英孝さんみたいな存在になりたいです」


──ちょっと何言ってるかわかんないんですけど?(笑)

大我「狩野さんの音楽がすごいと思われるのって、ほかにもいろんな面があって、そのギャップがあるからだと思うんですよね。だから、僕も自分たちの音楽を聖地にするために、ほかのフィールドでどんどん謎のキャラクターになっていきたいです」

田口「大我は、滑舌が悪いからよく噛むんですよ。だから、噛んだことさえも笑いに変える狩野さんのことがいいなと思っている。それだけです(笑)」

大我「いや、噛んでしまったことで笑いが生まれるとか、そういうミラクルを起こせるのが狩野英孝さんのすごさ。僕も、ああいう力がほしい。だから、これからはもっと事故を狙っていきたいですね」

田口「狙ってないからミラクルだし、面白いんだって!わかってねーなー(笑)」

矢野「……」

田口「はあ……」

──えーと……

大我「こういう空気も、ミラクルだと思ってます!」

(おわり)

取材・文/大久保和則
写真/柴田ひろあき









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