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――昨年の5月5日にデビュー10周年を迎え、アニバーサリーイヤーがスタートしました。改めて、10周年を迎えた心境から聞かせてください。

中江友梨「10周年って言葉にすると、大それたことのように感じるんですけど、自分たちの中ではあっという間すぎて、ほんとに早かったなって思うんですよね。メンバーが変わってないのも大きいのかな。10年一緒にいるけど、会うといつでも10年前の気持ちに戻れるし、10年たった今もその時の気持ちのまんまでいられることがすごく嬉しいなって思ってます」

山邊未夢「もう10年かっていう早さの方が大きいんですけど、10年も東京女子流としてやらせてもらっていることがまず、本当にありがたいことだなと思ってて。本当にファンの方の支えがなかったら、ここまでこれてないと思うんですね。昨年の11月28日に10周年ライブをやらせていただいたんですけど、9ヶ月ぶりにファンの方の顔を見た時は本当に嬉しかったし、デビュー当時から応援してくださってる方もたくさん来てくださったし、新しくファンになってくれた方も来てくださった。女子流の歴史をこんなにたくさんの方と一緒に見てこれた、これからも見ていけると思うと、ファンの方に感謝しかない10年だなって思います」

新井ひとみ「私もあまり10周年という実感は湧いてないですね。本来であれば、昨年、ファンの皆さんにありがとうを伝えることをしたかったんですけど、ライブが無くなってしまって。私たちはライブを中心とした活動をしてきたので、ライブがなくなっちゃったことをすごく寂しく感じて。だから、2021年はありがとうの気持ちを踏まえて、たくさんのライブができたらいいなと思います」

庄司芽生「みんなが言ったように、自分で10年を感じることはなかなかないんですけど、昔のMVやライブ映像を観たりすると、「あ、10年か」ってやっと実感することもあって。振り返ってみると、すごくいろんな思い出があるし、いろいろなことを経験させていただいて。毎年毎年が濃かったからこそ、この10年が早く感じたのかなって思うんですよね。私は今、23歳になったんですけど、この年齢ではなかなか経験できないことがたくさんできた。ほんとに関わってくださった方々に「ありがとうございます」っていう気持ちでいっぱいですし、恩返しの気持ちも込めて、まだまだ私たちは頑張っていかないといけないなっていう思いがより強くなりましたね」


――いろんなことを経験してきた10年の中でいちばん印象に残ってる出来事を挙げるとすると?

山邊「私は2012年12月の武道館公演ですね。その前の野音の時に武道館が発表されたのがいちばん衝撃的でした。それまでの女子流はサプライズがなかったんですよ。でも、ずっと、みんなで武道館に行けたらいいねっていう目標を掲げてて。その夢が叶う瞬間をファンの方と一緒のタイミングで聞けたことが嬉しかったです。ライブ映像を見返してみたら、私、びっくりすぎて、腰を抜かしてて(笑)。それくらい衝撃的だったし、嬉しかったんだなって思うし、今でも忘れられないですね」

中江「最近になってよく思い出すのは、通称・女子流マンションですね。14?15歳の頃に共同生活をしている時期があって。週末だけ地方から上京して、長い時は1週間くらい、同じ部屋に泊まってたんですね。一緒のお風呂に入って、みんなでご飯の支度をして、レッスンに行って、同じ場所に帰って寝る。お泊まり会というか、完全に合宿ですよね。あの時期が、すごく懐かしいし、いまだに思い出すと楽しかったなって思いますね」

新井「私は初めてテレビの音楽番組「MUSIC JAPAN」に出させてもらった時ですね。トークパートで、めっちゃ緊張しすぎて、自分たちのグループ名を言い忘れるっていう失態を犯した上に、謎のギャグを延々とやってて。私はみんなのことを眺めてる役割だったんですね。改めて見ると、なんで一緒にやらないんだよ! って思って(笑)。振り返ると、くすって笑っちゃうような感じの思い出に残ってます」

庄司「いちばんは未夢と同じ、武道館の発表なんですけど、そのほかで言うと、初めてのワンマンライブですね」


――2010年の2月7日。場所は渋谷O-nestでした。

庄司「女子流になるって決まってから、みんなでその日のために頑張って。当時、自分たちの曲が1曲もないところからスタートしたので、合宿中にカバー曲を必死で覚えて。お客さんたちは、まだメンバーを見たこともないし、曲も知らない状況なのに、チケットを買ってきてくださってる方々がいて。今思うと、ありがたいことだなって感じるんですけど、当時は案の定、ど緊張して。でも、立ち位置的に、私からステージに出ていかないと行けなくて。「もうやばいやばい。どうしよう……」みたいな感じで、本当に心配だし、怖いっていう気持ちでいっぱいの中、初めてみんなで円陣を組んで、不安な気持ちのままステージに出た瞬間に、お客さんの姿が見えて、すごく温かく迎えてくださって。あの瞬間が今でもフィードバックするくらい、忘れられないんですよね。あの時に感じた嬉しさはずっと忘れたくないし、今でも特に強く印象に残ってる瞬間だなって思います」

――そして、10周年イヤーの最後の贈り物のとして、10周年記念シングル「Tokyo Girls Journey」から8ヵ月ぶりとなる通算28枚目のシングル「Hello, Goodbye」がリリースされました。

中江「私たちのビジョンとしては2020年5月5日から2021年5月5日にかけて、ライブをたくさんして、新曲もライブでいっぱい披露して、いろんなところに行こうって楽しみにしてて。でも、こういう状況になってしまったことで、皆さんへの感謝の気持ちを思うように伝えられなくなってしまったんですね。そんなタイミングでこの曲を受け取って、再確認させられたというか」

――どんなことを再確認しましたか。

中江「いつどんなことが起きるか分からない。だから、感謝の気持ちは今、伝えないとダメだってことですよね。恥ずかしがらずに、伝えられるときにちゃんとダイレクトに伝えないといけない。そしたら、毎日、伝えないといけないと思って。この曲は、すごくストレートで、<あなたが好き>っていう気持ちやワードがたくさん入ってるんですけど、改めて、応援してくれてる皆さんに私たちの気持ちを直球で伝えたいと思ってて。好きという気持ちを花束を添えて送る曲になっているので、私たち自身も聴いていて心が温かくなるし、優しくなれるし、皆さんにもこの気持ちが伝わるといいなと思います」

新井「好きな人に花束を贈るというテーマになってるんですけど、メンバーやお友達にプレゼントをあげる時って、“何色が好きかな”とか、“喜んでくれるかな”とか、相手のことを想像して考える時間があるじゃないですか。その時間って、ワクワクするし、楽しいし、自分も幸せな気持ちになる。そういうイメージでも歌っているし、2番の<そんな一瞬が重なり/永遠になっていく>っていうところは、今はなかなか会えない状況だけど、会った時にたくさん思い出を作って、それを重ねて永遠にしていこうっていう気持ちを込めてて。しかも、この<あなた>っていうのは、たくさんの方に聴いて欲しいけど、一人ひとりの<あなた>に向けて歌ってるってことが伝わるといいなと思います」


――好きな人に花束を届けるラブソングであると同時に、ファンへの感謝を込めた曲にもなってるんですね。それにしては、10周年イヤー最後の贈り物のタイトルに「Goodbye」とついてるのが……。

中江「ちょっと意味深ですよね(笑)。もしかして解散?ラストシングル?みたいにざわついた声もあったんですけど、“さよなら”は寂しい最後のお別れではなくて、“またね”、“また会おうね”っていう意味が込められていて。“またね”っていう当たり前の日常をあなたと繰り返したいっていう意味のタイトルなので前向きなGoodbyeです」

――それを聴いて安心しました。サウンドはどう考えてましたか。

庄司「自分たちのグループ名にある東京のように、目まぐるしく、いろんなジャンルに挑戦してきて。変化と進化を繰り返してきたのかなと思うんですけど、今回はアコギが効いたカントリー調を軸に、ストリングスをたくさん入れてもらって、より華やかで壮大な世界観になってて。その中で、初期はソロパートがあんまりなく、ユニゾンがメインで、ハモも、歌ってるパートの人が歌ってたんですねになっています。でも、今回は、ソロのパートもしっかりありながら、他のメンバーがハモったりしているので、4人のハーモニーも楽しんでいただける曲になったのかなと思います」

――ひとりずつ歌い継いでいく構成になってますよね。レコーディングはどうでしたか。

中江「普段の力強い歌い方と違って、やさしい気持ちで、ずっと笑顔で歌ってて。あなたのことを考えながら、語りかけるように歌う曲なので、自然とにこやかな顔になるんですよね。だから、あ、今の自分、ニコニコしてたって気付いたりして」

新井「いちばん最初にレコーディングしたので、最初は真剣になっちゃったんですけど、あったかい歌だし、柔らかくて優しい感じにしたかったので、口角をあげて、ずっと笑顔のままで歌いました」

庄司「基本の軸はみんなと一緒で、優しく笑顔で歌うようなイメージですね。2番のサビ<あなたの好きな歌を歌おう>の部分は、ほんとに目の前で聴いてもらってるくらいのイメージで歌いました」

山邊「優しく語りかけるように、笑顔で歌うというのがテーマになっていたので、家で飼っている愛犬の空青(アオ)やNico、ファンの人を思い浮かべながら歌ってました」

――山邊さんの愛犬のように、自分を笑顔にしてくれるものや瞬間はありますか。

庄司「メンバーといる時かな」

新井「めっちゃ笑ってるよね」

庄司「今日も大笑いした後なんですよ、今。あははは」

山邊「さっき、TikTokを撮ってたんです」

庄司「未夢と友梨が我を捨てて、髪を振り乱してるのを見て大爆笑して。最近は自粛が続いて、人に会うことがなかなかない中で、分かり合えるメンバーといるだけで私は嬉しいし、その中で笑わせてくれる存在がいるのは、自分の日常においてはとても貴重だなって思います」

中江「ほんとにメンバーですね。最近、YouTubeチャンネル「流Tube」をはじめて。女子流はバラエティ番組をあんまりやってこなかったんですね。だから、今回、YouTuberさんがやっているような面白いことに初めて挑戦したんですけど、女子流は割と燃えるタイプなんですよ。テーマがなんであれ、かなり真剣に取り組んでて。その様子も自由だし、ほとんど素だし、個性が爆発しているので、自然と笑っちゃうんですね。「流Tube」の撮影中、ずっと笑ってます」

――これから見ようと思ってる人に、おすすめ動画を1本あげてもらえますか。

中江「「【流TUBE #5】協調性チェック?!3つのヒントで当てられるでしょう」がおすすめです。ひとつのお題に対して、3人が正解に辿り着けるようにキーワードを3つ言うゲームで。例えば、おにぎりだと、海苔、お米、具とか。ちんぷんかんな答えを出す子もいて。それが面白いんですよ。10年一緒にいて、いまだにこんなことで笑えるってすごい楽しいなと思いますね」

新井「ふふふ……私は、リハの帰りに、お花屋さんで桜の木を2本、ゲットしたんですよ。まだ蕾だったんですけど、いつ咲くかな?とか想像しながら帰っている時に自然と微笑んでましたね」

中江「咲くといいね」

新井「咲きました!」

庄司「え?もう咲いたんだ!?」

新井「家があったかいのか、次の日くらいに開き始めて。もう満開の域です」

中江「まだ2月だよ。春を先取りだね(笑)」


――MVも春の草原のようでしたね。

山邊「ここ、お花屋さんか?っていうくらいの花がありましたね。お花に囲まれてるので、自然と優しい笑みになって。作ってない、メンバーの柔らかい顔が見れます!」

新井「あの量の花束は見たことないね」

山邊「だから画面が鮮やかなんですよ。「光るよ」はポップな感じだったんですけど、女子流は暗めのMVがどうしても多くなってしまうので」

――どうして多くなってしまうの?

山邊「あはははは!楽曲のテイストですかね。女の子らしいものに囲まれることもなかなかなかったんですけど、今回はカラフルで見てるだけで幸せになれる映像になってます」

新井「綺麗で美しいよね」

庄司「自分たちもワクワクしながら撮影できたしね」

中江「女の子扱いしてもらった感じ(笑)」

山邊「衣装は1870年代のアメリカのヴィンテージ風になってて。女の子からしたら、こんな服着てみたいなって思ってもらえるんじゃないかなって思いますし。みんなスカートでフリルが多いので、踊った時にふわって映える。ライブでふんわりとしたところも見てて面白いんじゃないかなと思います」

中江「女の子の好きなものや可愛いものが詰まっているので、私たちもテンションが上がりました」

新井「あと、デビューシングル「キラリ☆」のMVで私たちが寝転んでて、上から撮ってるカットがあったんですけど、「Hello, Goodbye」では敷き詰めたお花の上に寝転んでるカットがあるので、ぜひ見比べて欲しいです」

山邊「しかも、メンバーそれぞれの色のちいさーい花を持ってるんですよ。今回、女子流には珍しく、メンバーカラーがついてて。それぞれが水色、ピンク、黄色、緑っていう小さいお花を持ってるんですね。ライブでも一輪の花を持って踊っているんですけど、このMVでも持っているから、よーく見て欲しいですね」

新井「それにしても激寒だった……」

庄司「ひとみは寒すぎて、泣いてました(笑)。ちょうど寝っ転がっている時に、ひとみが急に静かになったんですよ。どうした? と思ってみたら、涙を流してて。終わってから聞いたら、“寒かった?”って。もう二十歳越えたんだよって言いましたけど」

中江「あははは!でも、MVではあったかいお花畑っていう表情をしてる。寒さは全然わかんないから大丈夫だと思います」


――(笑)もう1曲、カップリングにChocoholicプロデュースのエレクトロポップ「ワ.ガ.マ.マ.」が収録されてます。

中江「曲調は攻めたエレクトロになってるんですけど、タイトル通り、女の子のワガママで、駄々をこねる歌詞になってて」

――中江さんはラップを担当してますね。

中江「これまではあんまりなかったですけど、<うるさいうるさい>っていうところを聴くと面白いし、耳に残るんですよ。 “あなた”への思いを素直にダイレクトに伝えた「Hello, Goodbye」に対して、「ワ.ガ.マ.マ.」は自分の気持ちと向き合ってるので、女子流のワガママが皆さんに届くといいなと思います」

山邊「あんまり普段、こういう楽曲を聴かないし、ラップがたくさんある曲を女子流でやるとは思ってなかったので、びっくりはしたんですけど、その分、新鮮な気持ちでできたなって思ってて。ライブで披露するときのことを考えるとワクワクしますし、みんなは共感できるって言ってたんですけど、私は男の人寄りで、“女の子ってこう思うんだ!”って感じたので、ファンの人の前で披露するときにどうやって演じようって考える時間がすごく楽しいです。演じているときは、自分じゃない人になれるので、ライブでやれるのが楽しみです」

――ひとみさんは共感できました?

新井「うーん、私は共感はできたんですけど、相手がお母さんになっちゃいますね。電話越しの声で聞くよりか、会った方が安心するし。なんだったら一緒に住みたいくらい家族が好きなので、家族に対するわがままも感じました」

庄司「私はメンバーやファンの人たちに会えない期間を経ていただいたタイミングに運命を感じて。すごく人が恋しくなったし、今すぐにでも会いたいのに会えないっていうもどかしい気持ちで過ごしてた数ヶ月間をこの曲が埋めてくれたんですね。私は、常に誰かに寄り添えるようなグループでありたいなと思っているんですけど、この曲が自分に寄り添ってくれたなって感じて。だから、自分の感情をそのまま曲に込めて伝えられたらいいなと思ったし、この時期にこの曲を歌えたことが嬉しかったです」


――ファンの方にはどう届くといいなと思いますか。

庄司「何も考えず、どストレートに、私たちの“あなたが好き”っていう気持ちを受け取ってもらえたら嬉しいです。あと、「ワ.ガ.マ.マ.」のように、いろんなことに挑戦して、進化し続けていきたいなっていう気持ちがあるので、常にワクワクを届けていけるようなグループであり続けたいし、このシングルを通して、もっと応援してみようっていう気持ちになってもらえたらいいなと思いますね」

中江「そして、私たちは今、「2021 is for us」っていうキャッチコピーを掲げてて。2021年は攻めの1年。皆さんを女子流が攻めていきたいと思います」

庄司「そうなんです。昨年、10周年シングルをリリースさせていただいて、ありがとうっていう気持ちを伝える1年にしたかったけど、なかなか思うように届けらなかった。だから、2021年は、今までよりも多くの曲を届ける1年にしたいと思ってます。今年は新曲をいっぱい出していこうと意気込んでいますので、楽しみにしていてください」

(おわり)

取材・文/永堀アツオ
写真/いのうえようへい





東京女子流
東京女子流「Hello, Goodbye」
2021年2月10日(水)発売
CD/AVCD-94981/1,320円(税込)
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2021年2月10日(水)発売
DVD+CD/AVCD-94979/B/8,228円(税込)
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