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「ジュルナルクボッチのファッショントークサロン」by SMART USEN
2020年春夏シーズンは、冠スポンサーがアマゾンから楽天に変わり「楽天ファッションウィーク東京(RFWT)」を中心イベントとしながら10月14~20日、渋谷ヒカリエと表参道ヒルズを主会場に開かれた。
オンスケジュールでは、42ブランドがショーやプレゼンテーションが行い、さらにいくつかのオフスケジュールのショーやプレゼンテーションも開かれたが、前回と比べてオンスケのショーが減り、盛り上がりという点では、今一つだったかもしれない。やはり世界共通のリラックス感やシンプルでフェミニンな要素、ミニマリズムとサスティナブル(持続可能性)がテーマとしては浮上。日本は「周回遅れ」と言われてきたサスティナブルについて、それをテーマの一部に掲げるブランドが急激に増えたようだ。
さらにダイバーシティ、インクルージョン(包括性・包摂性)の流れも強まり、女性のように見える男性モデルがドレスやスカートなどを着てランウェイを闊歩する様は、パリコレと変わらないトレンド要素だった。またアフリカ・ナイジェリアのラゴス・ファッションウィークとの交換企画「FACE-AJ」も象徴的な出来事だった。この間アフリカの存在感がぐっと増しており、LVMHアワード2019グランプリを獲ったテベ・マググもこのイベントでプレゼンテーションを行なった。
一方で東京には、海外にあまり無い「カワイイ」文化とストリートカルチャーがあり、独特のストリートミクスチャーを得意とするブランドは、グルービーなカルチャー周りで健在していた。これも「東京らしさ」という事か。
取材・文/取材・文/久保雅裕(encoremodeコントリビューティングエディター)
写真/長谷川銀次、渡辺来夏、上野美優、久保雅裕(『ファッション力』出版部)