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「ジュルナルクボッチのファッショントークサロン」by SMART USEN
2019年9月27~30日の4日間の会期で開かれたトラノイとプルミエールクラスに対して、ウーマンは、通常通り1日短い3日間で29日に閉幕した。
プルミエールクラスは、ファーストセッションの「フーズネクスト(WHO’S NEXT)」からプルミエールクラスの名称が消えており、ファーストセッションがフーズネクスト、セカンドセッションがプルミエールクラスで、いずれも総合展へと位置付けを変更した模様。今回は、チュイルリー公園に建てた「ルーブル」「チュイルリー」「コンコルド」の3つのテント会場に442社を出展させたが、4年前と比べて41.2%減、前年比11.5%減という結果に終わった。
ウーマンは、ヴァンドーム広場のパビヨン・ヴァンドーム会場の地下と1階を使用し、4年前と比べて11.1 %減、前年比5.9%減とメンズの好調さから比べると今ひとつという結果だった。
出展者、来場者双方から聞いた状況では、「ますます寂しくなっている」「人が以前より少ない」との声は相変わらずあったが、一方で「少し戻ってきている」「欧州でも新規が取れ始めた」といった声も聞かれ、特に服以外の単品ブランドは、まずまずの手応えを得られたところもあったようだ。
グローバルSPAとECの影響による卸型実店舗の流通減少が直撃している先進国の状況は、引き続き厳しさを増していくだろう。一方でファッションによる「承認欲求」が高まっている新興国への期待は大きく、アジア、東欧以外にアフリカ市場への注目も際立ってきている。
もう一つの課題は、D2CやECによる販売価格の「見える化」が進み、固定費が安くコストメリットの多いEC小売業との棲み分け、あるいは価格のコントロールの必要性が浮き彫りなってきた点も挙げられる。
卸、直販、ECなど様々なチャネルとどう向き合うか、さらにはトレードショーがこれらの課題に示唆を与えられるような施策ができるのかが、出展者、主催者双方の喫緊の課題として浮上しているように見えた。
ここからは、プルミエールクラスとウーマンの日本からの出展者を紹介する。
[section heading="プルミエールクラス"]
[section heading="ウーマン"]
(おわり)
取材・文・写真/久保雅裕(encoremodeコントリビューティングエディター)
[ 2020年春夏ウィメンズ・パリファッションウィーク Vol.1 ]|[ Vo.2 ]