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ふだんはなかなか考える機会のない“服とは何か”をまじめに語った『言葉の服』は、実力派デザイナー、堀畑裕之の著書だ。堀畑は日本の美意識に根差した服づくりを持ち味とする服飾ブランド「matohu(まとふ)」を夫婦デュオで手がけている。
彼は同志社大学大学院で哲学を専攻しただけあって、本書でも思索は深いが、とても平易な文章を綴っている。専門知識がなくても、すいすいと読み進められる。
今回、初の著書刊行を記念して、哲学者の鞍田 崇とのトークショーが開催される。明治大学理工学部准教授である鞍田は民芸の研究者。日本各地に伝わる手仕事をデザインに生かしている堀畑とのトークは、民芸への理解を深めてくれそうだ。
テーマは「日本の眼(美意識)を生活にどう活かすか?」。「用の美」、「民芸」という概念を広めた柳 宗悦が唱え、まとふが重んじる「日本の眼」という発想を掘り下げる。場所は東京都渋谷区の代官山 蔦屋書店。開催日時は9月3日19時から21時まで。代官山 蔦屋書店で本書を購入のうえ、特設サイトもしくは代官山 蔦屋書店での参加申し込みが必要とのこと。
また代官山 蔦屋書店では本書の刊行を記念して8月10日から9月9日までまとふにフィーチャーした部屋が登場。Tシャツやアクセサリー、ショール、靴下などに加え、堀畑の選書を扱うコーナーも設けられる。
あらかじめ本書を読んでおけば、トークショーでさらに自分なりの読み解きが深まるだろう。まとふの部屋にも立ち寄って、ブランドのイメージに浸る体験もできる。
「おしゃれと気づきの哲学」という副題が示すとおり、本書を読むと、日頃、当たり前に着ている服に関して、たくさんの気づきや発見がもらえる。日々のスタイリングや着こなしにも、自分らしさを盛り込みやすくなる。服との付き合い方も変わりそうだ。
(おわり)
取材・文/宮田理江(fashion bible)
宮田理江(みやた りえ)
「fashion bible」編集長。ニコル、アナ スイを経てファッションジャーナリストに転身。日本経済新聞社、読売新聞のウェブサイトをはじめ、WWD JAPANや、Precious.jpなどで連載を手掛けており、ショップチャンネルでは自身のブランドもプロデュース。著書である『おしゃれの近道』、『もっとおしゃれの近道』は台湾、中国、タイでも刊行された。
- 堀畑裕之『言葉の服 おしゃれと気づきの哲学』
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2019年7月20日(土)発売
ISBN9784798701721/2,700円(税別)
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