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SMART USENの「ジュルナルクボッチのファッショントークサロン」、第16回、第17回のゲストはジュンの佐々木 進さんとユナイテッドアローズの小木“poggy”基史さん!
[section heading="SOLEIL TOKYOアドバイザーとは?"]
11月のencoreで紹介したとおり、ソレイユトーキョーの特徴のひとつが有識者によるアドバイザー制度です。有力小売店、ブランド各社、大手セレクトショップのバイヤー、ディレクター、ジャーナリストなど21名で構成されるSOLEIL TOKYOアドバイザーは、実際に会場を訪れ、出展者のブースをチェックし、各ブランドのプロダクトや展示内容についてレポートします。そのレポートは公平性を期するため、匿名で各出展者へフィードバックされます。
主催者であるJTBコミュニケーションデザインが「本気度の高いアドバイスが期待できる」とアピールしているとおり、各アドバイザーとも担当セクションのブースを中心にじっくりと時間をかけて視察している様子を目の当たりにし、その本気度を窺い知ることができました。
会場でお見かけした何人かのアドバイザーの方々にお話を伺うことができたので、そこでお聞きしたソレイユトーキョーの雑感、出展内容の傾向と対策、注目ポイントなどを紹介しましょう。
[section heading="SOLEIL TOKYOアドバイザー ショートインタビュー――ビームス創造研究所シニアクリエイティブディレクターの南馬越一義さん"]
最初にご登場いただくSOLEIL TOKYOアドバイザーは、アッシュブレーンとして「ジュルナルクボッチのファッショントークサロン」でもしばしば名前があがるビームス創造研究所シニアクリエイティブディレクターの南馬越一義さん。
「バイヤーの立場から言うと、気兼ねなく商品を見られるのがソレイユトーキョーのいいところなんだけど、出展する側はフラットに見えてしまわないように工夫しなくちゃいけないですね。今日僕が見たなかでは、3ブランドほどおもしろいテイストのものがありましたよ。いまっぽいもの、懐かしいんだけどいま見ると新鮮なもの、いろいろあってよかったです」と語ってくれました。
古参のアドバイザーだけに「僕は結構以前からアドバイザーとしてこのイベントに関わらせてもらっていますが、会場がEBiS303になって各段に見やすくなりましたね。まあ、代官山時代のぐちゃっとした感じもそれはそれで魅力的だったけど(笑)」とも。なるほど、見せ方を工夫しないと来場者の目に留まらないということですね。
[section heading="SOLEIL TOKYOアドバイザー ショートインタビュー――三越伊勢丹 新宿婦人営業部 TOKYO解放区 バイヤーの寺澤真理さん"]
「いま、ものすごい数のブランドがあるなかで、自分のブランドを買ってもらう理由が何なのかということをよく考えたほうがいいと思うんです。このブランドじゃなくてもいいんじゃないかな?っていうブランドは消費者に選んでもらえませんから。自分がやりたいからやっているという姿勢もいいんですが、やっぱり誰かに求められて、それに応えるというかたちがいちばんいいですし。他にはない、自分の強みや価値がどこにあるのか、まわりのブランドも見て客観的に自己分析して欲しいですね。プライスを見ると、それができているブランド、できていないブランドってわかっちゃいますから」と語ってくれたのは三越伊勢丹 新宿婦人営業部 TOKYO解放区 バイヤーの寺澤真理さん。プライスの整合性、あるいは説得力が大事という話が興味深かったです。
[/section][section heading="SOLEIL TOKYOアドバイザー ショートインタビュー――バーニーズ ジャパン MDデパートメント メンズファッションディレクターの中箸充男さん"]
続いてはバーニーズ ジャパン MDデパートメント メンズファッションディレクターの中箸充男さん。「ブランドによってSKU数がまちまちではあったんですけど、スペースに余裕があって非常に見やすかったですね。出展ブースにセールスがいないということがある意味斬新だなと思いましたし、バイヤー側にそういうニーズがあるだろうということも感じました」と、まずはソレイユトーキョーの特徴を考察してくれました。
出展者に期待することは?という問いには「バイヤーとしてこういった場に求めるものは、これが推しだっていう熱意ですね。アテンドがないぶん、プレゼンテーションの仕方にはこだわって欲しいし、自分たちがこの空間を使って何を表現するのかということが大事だと思います。店頭でお客様に何を見せるのかという意味では我々も同じですが、1アイテムでもいいから印象に残るものを見せる、その商品の世界観を限られたスペースのなかで表現するといった工夫があるともっとおもしろいものになるんじゃないかな」と有意義なアドバイスをいただきました。
[section heading="SOLEIL TOKYOアドバイザー ショートインタビュー――fashion bible 編集長 ジャーナリストの宮田理江さん"]
最後はfashion bible 編集長 ジャーナリストの宮田理江さん。ジャーナリストらしいニュートラルな視点から今回のSOLEIL TOKYOを評してくれました。「EBiS303、広いしとても見やすかったです。個人的には、おしゃれという意味でのファッションというだけではなく、機能性とか、カスタマイズとか、生活が楽しくなるようなアイデアだったり、そういった新しい提案がいくつかのブランドに見られたことが興味深かったですね。特に傘、靴といった雑貨が充実していました」。
さらに「細かいことですが、ブースに表示している“OEMできますよ”というサインがすごくいいですよね。あれがあることで提案の幅が広がるというか、バイヤーさんの側に、商品開発で協業するっていう選択肢ができるわけですから。いま世の中がファッションに何を求めているかというと、機能性が優れている、あるいはツーウェイ、スリーウェイで使えるといったアイデアだと思うんですが、ソレイユトーキョーは若いブランドが多いだけに、そういった面白い発想がありましたよね」と展示会のレギュレーションやトレンドについても言及してくれました。
[section heading="SOLEIL TOKYOアドバイザー スナップ"]
会場で見かけたSOLEIL TOKYOアドバイザーの方々をスナップで紹介します。「ジュルナルクボッチのファッショントークサロン」にゲストとして出演していただいたアバハウスの原 清浩さんやSIXI?ME GINZAの佐々木“みみお”康裕さん、ベイクルーズの古峯正佳さんにもお会いできました。
[/section][section heading="番外編――トークショーのシークレットゲストはあの人でした!"]
展示会2日目の10月24日、公開収録後に行われたビジネスマッチングパーティー。実はそのパーティーのアトラクションとして、クボッチがもうひとりシークレットゲストを招いてのトークショーを準備していました。
たまたまふらっと立ち寄ったかのように、会場入りしたゲストは……なんと、Maison MIHARA YASUHIROの三原康裕さんだったのです!シークレットのはずなのに、会場で配布されていたプログラムの“靴が得意なパリコレデザイナー”というインフォメーションから、ゲストは三原さんじゃないかと噂になっていたようで、会場は大いににぎわっていました。
なぜシークレット!なぜ収録しないの!って思いますよね?「だって、番組になるといろいろ気にしなくちゃいけないし、好き勝手しゃべれなくなっちゃうでしょ。今日は番組じゃしゃべれないような話をしたかったから」と三原さん。その言葉のとおり、パリコレでのエピソード、シューズデザイナーだった三原さんがファッションの世界に活動の場を求めた理由、さらにはファッション業界に向けた提言など、ディープな話題が満載でした。三原さん、またスタジオにも遊びに来てくださいね!
[section heading="次回のソレイユトーキョーは2019年2月4日から6日まで開催!"]
前後編の2回でお届けしたencoreのイベントレポート、いかがでしたか?最後はクボッチ編集長に今回のソレイユトーキョーを総評してもらいましょう。「会場が大きくなって、キャパが広がり見応えがある展示会になったと思います。ただ、一方でパーソナルにケアするという点で難しくなってしまったと感じています。どんな規模感がベストなのかを考えていく中で、次回は思い切ってショールームと名前を変えて、小さくしようと思っています。お茶やワインを飲みながら、情報交換したり、語らったりしながら、きちんと出展ブランドを見ていただけるようなサロンみたいな空間にしたいと思っています」。プロフェッショナルなイベントだけに見せる側、見る側どちらにも新しいアウトプットをしようという熱意を感じることができたソレイユトーキョーですが、よりパーソナルに、出展ブランドの魅力にフォーカスしたイベントになりそうですね。
取材、撮影にご協力いただいた出展者、ご来場者、SOLEIL TOKYOアドバイザー、ゲストの皆さん、どうもありがとうございました。次回、ソレイユトーキョー Vol.8でまたお会いしましょう!
(おわり)
取材・文/encore編集部
写真/柴田ひろあき
取材協力/株式会社JTBコミュニケーションデザイン、有限会社カシュ・カシュ