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ダンスをスポーツとして可能性を追求するEXILEパフォーマンス研究所(E.P.I.)を主宰し、NHK Eテレのダンス教養番組『Eダンスアカデミー』では講師を務めるなど、ダンスを科学的に研究しているEXILE TETSUYA。2014年からは淑徳大学人文学部表現学科の客員教授に就任し授業も受け持っている。彼がこうした取り組みを行う理由とは……?
――大学で授業を行うことになったきっかけを教えてください。
「僕がEXILEでパフォーマーとして活動していく中で、ダンスをもっと深く勉強したいなっていうのが最初にあって。小学校、中学校、高校の体育の授業でダンスを取り入れたりしてるじゃないですか。じゃあ、大学ではどんな勉強ができるんだろうと考えたんです。でも、今のスケジュールを眺めるとなかなか難しくて。色々と悩んでいるときにある方から“大学で〈表現する〉という事を教えているんだけど、その枠の半分を使って一緒に授業をやってみないか”って誘われたんです。その時に“教わる”だけでなく“教える”という手もあるんだという事に気づいて、僕が今までやってきたことが全て繋がった感じがしたんです。それで、これはぜひ挑戦したいなと」
――「やってきたことが全て繋がった」というのは?
「今年で4年目になりますけど、?SAさんとEテレでダンスの教育番組(『Eダンスアカデミー』)をやったり、2011年から被災地や全国の小中学校にダンスを教えに行ったり、自分たちがやっているダンススタジオ(EXILE PROFESSIONAL GYM)で教えることもそうですし。そう考えると、“教える”という経験を僕はいっぱいしていて、なんか自分の役割というか……それがちょっと進化したのが、この淑徳大学での挑戦なのかなって。自分のこういった活動がダンスの広がりに貢献できるのであれば、ものすごくうれしいし、やりがいを感じます」
――人に何かを教えるって、ものすごく大変ですよね。
「そうですね――人に何かを伝えるって、自分が何を伝えたいのかを明確にしないといけないですよね。そのためには、伝えたいことをひとつひとつ筋道立てて考えておく必要がある。自分の中で強い軸を持っていないと、人に何かを伝える・教えるって成立しないんだってことがすごくよくわかった。洗練されたものの方が伝わりやすいんですよ。例えば広いドームのようなステージでEXILEとしてパフォーマンスをするときに、一番後ろのお客さんにどんなダンスをすれば伝えることができるのかっていうと、余計な事というか、いらないものをそぎ落として、シンプルなものを気持ちを込めて表現することなんです。これは“教える”という現場で、逆に“教わった”ことかも知れません。だから、EXILEの後輩たちにも、“勉強になるから、ダンスを教えてみたら”ってよく言うんですよ」
――この授業を通して学生さんたちに一番伝えたかったことは?
「身体を使った表現というものを教えているわけですが、授業を通して夢について伝えたいというのはあります。これは、夢の持つ力だったり、夢を持つことの大切さみたいなものはもちろんなんですけど、そこには嘘が無いようにしてほしいなと。授業の初めに色紙に夢を書いてもらうんですけど、その時にカッコつけて書いてしまったりすることってあると思うんですよね。でも、自分の心の声に逆らわないようにしてほしい。今、目指している夢が無いなら無いって書いて欲しいし、本当に夢があるなら恥ずかしがらずに正直に書いて欲しい。自分の今の状態を素直に表現すれば、それが自分のやりたいことに繋がるんじゃないかって思うんです。書いて表すことによって自分と向き合う。その瞬間が一番大事だったりするんじゃないかなって。この色紙には個性が表れますよね。中にはすごく遊び心があって、人を楽しませたいということなんでしょうけど、絵を描いてみたり色を塗ってみたり、自分の夢を他人にもわかりやすく想像させるような表現を使って提出する学生さんもいます。書き方は何でもいいんです。繰り返しになりますが、とにかくここで、自分に嘘をつかないことが一番大事だと僕は思っています」
――色々な夢があるんでしょうね。
「もちろん人それぞれなんですけど、表現学科の学生さんたちなので、結構具体的な夢を持っている子が多いなと感じました。声優であったり、雑誌の編集者だったり、企画の仕事だったり、年齢にしては明確な夢を持っている印象ですね。それに(自分の授業を)選択してくれている訳なので、なんらかのかたちで僕がやっている仕事というか、業界に興味があるんじゃないかな」
――今回はパフォーマーとしてのTETSUYAさんではなく、教育者としてのTETSUYAさんをドキュメンタリーとして映像化するという企画です。
「そもそも映像を撮り始めたのは、大学で教えるようになって1年目の終わりごろに、僕のやっている活動に興味を持ったユナイテッドシネマさんからいただいたものなんです。お話しをいただいたときは、こんな作品をつくろうとしていたなんて全く想像してなかったので、僕的にはいつも通りの授業をやっていただけなんです。まあ、素でやっていた部分をすばらしい作品にしていただいて、ただびっくりしているというのが本音です(笑)。こういった自然なというか、リアルな力って僕も大好きなので、ドキュメンタリーとして残せるというのはすごくうれしいですね。人に何かを教えている自分の姿をあらためて観てみると……どうなんでしょう(笑)。もっとこうしておけばよかったとか、次はこうした方がいいかなとか、毎回考えてしまうんですよ。僕が今まで出会ってきた先生たちの気持ちが、ようやく1㎜くらいわかった感じですね(笑)」
――この『EXILE UNIVERSITY ~あなたの夢はなんですか?~』の上映会では、毎回特別講義というものが行われるそうですが。
「はい。僕がこの授業でやってきた一部というか、断片みたいなものになってしまうかも知れませんけど、この作品を観ていただくみなさんに体験してもらいたいと考えています。せっかく来ていただく訳ですから、思いっきり楽しんでもらいたい。さっきお話した自分の心の声じゃないですけど、みなさんにも参加してもらって、正直に夢を語り合えるような場所にできたらいいなと思います」
取材、文、撮影/「encore」編集部
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