<PR>
J-POPフリークの音楽アプリ「SMART USEN」



事前告知はなかったものの、「山本彩 LIVE TOUR 2020 ~ α ~」の配信ライブの舞台はLINE CUBE SHIBUYA。本来ならばこのツアーでファイナルを飾るはずだった場所なのだが、ご存じのとおりコロナ禍の影響によりツアー序盤のNHKホール公演を最後に全公演の開催を中止しており、彼女自身も「チームSY」のバンドメンバーも約6ヵ月ぶりのツアー復帰ということになる。



この日のオープニングを飾ったのは「イチリンソウ」。最初のフレーズの一音を聴いただけで、彼女の歌声が以前より艶やかになり、抑揚も効いていると感じられた。無観客ゆえのホールコンディションがほどよくリバーブを効かせ、よりドラマチックなサウンドを響かせる。



紫がかった光に包まれながら、スタンドマイクをしっかりと握り締め、まっすぐに前を見て歌う山本彩がはっとするほど大人びて見えた。一転、「棘」ではアコギを掻き鳴らし、険を帯びた声音で歌う彼女も魅力的だった。

ワイドパンツにシースルーのパーカーを合わせたカジュアルな出で立ちで現れ、コンテンポラリー・ダンスと軽やかなラップを披露した「feel the night」だったり、スクリーンに映し出されたシルエットのダンスとシンクロしてみせた「stay free」といったR&Bテイストの楽曲とパフォーマンスが新鮮に感じられた。



中盤の「追憶の光」、「月影」といったシンガー・ソングライター然とした楽曲を彼女のベーシックとすると、「TRUE BLUE」以降の後半パートはロックモードとでも言うべきか?これに序盤のR&B寄りのセットが加わるとセットリストの厚みがぐっと増すのだ。このあたりのレパートリーに山本彩というシンガーの伸びしろを見せられた気がした。

客席の背に整然と並んだレイブバンドを使った演出も印象的だったし、遠めのカメラが捉えた穏やかな表情、近めのカメラに見せるはにかんだような笑顔……どちらの山本彩も魅力的なのだが、そうした風景の切り取りかただったり、距離感の感じさせかたは配信ライブならではと言えるだろう。

山本彩

Photo by 半田安政



アンコールでは「おうちにいる時間が長かった間に作った楽曲」だという新曲「愛なんていらない」を披露し。「まだまだ制作の途中で披露していない曲もたくさんあるので、早くみんなに聴いてもらえるように、そして“いい曲やなあ!ライブで聴きたいなあ!”って思ってもらえるようにがんばっていきたいと思います」と告げ、自分に言い聞かせるように、「20代のうちにアリーナに立ちたいと思っているので、みんなついてきてくれるとうれしいです」と大きな夢を掲げて、初めてのフルサイズの配信ライブにして「~ α ~」ツアーのファイナルを無事完遂した。

(おわり)

取材・文/高橋 豊(encore)



■山本彩 LIVE TOUR 2020 ~ α ~(ファイナル)セットリスト
01. イチリンソウ
02. 棘
03. 喝采
04. unreachable
05. 雪恋
06. 君とフィルムカメラ
07. Homeward
08. feel the night
09. stay free
10. サードマン
11. 追憶の光
12. 月影
13. TRUE BLUE
14. Weeeekend☆
15. Let's go crazy
16. レインボーローズ
17. Larimar
EN1. JOKER
EN2. 愛なんていらない
EN3. Are you ready?



山本彩
山本彩 New Single *Title To Be Announced!
2020年10月28日(水)発売
通常盤(CD)/UMCK-5694/1,200円(税別)
初回限定盤(CD+DVD)/UMCK-7084/1,800円(税別)
FC限定盤(CD+DVD and more)/PDCS-5923/7,800円(税別)
ユニバーサルミュージック
山本彩
山本彩『α』
2019年12月25日(水)発売
通常盤/UMCK-1644/3,000円(税別)
ユニバーサルミュージック




J-POPフリークの音楽アプリ「SMART USEN」



アプリのダウンロードはこちらから

Get it on Google Play
Get it on Google Play
一覧へ戻る