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オープニング1曲目、飽和寸前ギリギリのマイクセッティング――拡声器を通しているときのあの感じ――で、米田貴紀のこもり気味のボーカルが聴こえてきた瞬間、ロックンロール・リバイバルという言葉が脳裏をかすめた。

強めのキック、深くリバーブの効いたギター、エフェクティブなベースラインを聴くにつけ、なるほど90年代UKのマンチェ~ギターロックっぽさってこういうことか……と感じてしまうのは、先日のインタビューで聞いた「その年代というのが自分の中で聴いてきた音楽だったんで」という米田の言葉が刷り込まれているからか?





「Zeppの皆さん元気ですかー!デートもしないで俺らのライブに来てくれてありがとう!」なんて、いい感じにゆるい鈴鹿秋斗のMCからアップリフティングな「Magical Feelin'」へ。西田一紀のチョーキングに歓声があがる。続く「Oh Love」。ボーカルと3人のコーラスのハモりが気持ちいい。めっちゃ笑顔で客席のファンとコンタクトしているマイケルの姿が超ハッピーな空気を醸す。





「Music For Life」で、イントロのあのフレーズを米田が掻き鳴らした瞬間、それまで体を揺らしていたオーディエンスがじっと耳を澄ませてしまうのはなぜだろう?これが夜の本気ダンスというバンドの理性的に研ぎ澄まされた一面だとしたら、ライブ終盤、畳みかけるように投下した「MONSTER(Rougelike life)」、「TAKE MY HAND」あたりの凶暴なビートは躁な一面かもしれない。気持ち悪いくらいに揺れるフロアを2階席から見渡しながらそう思った。



Photo by 石崎祥子



と、まあこんな感じに盛り上がった夜ダンのZeppワンマン。なんというか、『Fetish』というアルバムの本質がそうであるからかもしれないけれど、彼らは、ロックとダンスのはざまを泳ぎ回りつつも、よりロックの芯の部分に接近してきたんじゃないかな、と思った次第。本当はもっと書きたいことがたくさんあるんだけど、ツアーもまだまだ続くので、ここは、西田が最近いたくお気に入りだというフレーズを借りてレポを締めくくりますよ。というわけで、文字どおり"筆舌に尽くしがたい"ツアー初日でした!

(おわり)

取材・文/高橋 豊(encore by USEN)



■夜の本気ダンス「“Ain’t no she see”TOUR」
6月16日(日) Zepp Tokyo(東京都)
6月23日(日) 仙台MACANA(宮城県)
6月26日(水) 札幌ペニーレーン24(北海道)
7月05日(金) 広島クラブクアトロ(広島県)
7月18日(木) 高松MONSTER(香川県)
7月20日(土) Fukuoka BEAT STATION(福岡県)
7月23日(火) 名古屋クラブクアトロ(愛知県)
7月25日(木) なんばHatch(大阪府)






夜の本気ダンス『Fetish』
2019年6月5日(水)発売
初回限定盤(CD+DVD)/VIZL-1588/3,800円(税別)
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通常盤(CD)/VICL-65192/2,700円(税別)
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