チャートのほとんどを英米のアーティストが占めるヨーロッパにあってめずらしく、独自の進化を遂げるフランスの音楽シーン。そのフランス国内において、最も誉れの高い音楽賞がVictoires de la Musique（ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュージック）。USENのD29チャンネル「フレンチ・ポップス」では、現地時間2月9日、パリ郊外セガン島にある音楽複合施設、ラ・セーヌ・ミュージカルで行われた第39回のアワードにフォーカスした特集をお届けします。
今年は新人でありながら5部門でノミネートされ4部門の受賞を果たしたザオ・ドゥ・サガザンの大躍進が印象的でした。番組では各賞ノミネート作品に加え、ヴィクトワール名誉賞が授与されたベルナール・ラヴィリエ、昨年亡くなったジャン＝ルイ・ミュラ、授賞式の名誉座長を務めたザジの楽曲など、当日の式典で演奏された曲を中心にご紹介します。
番組の後半は、例年秋に開催されるNRJ（エネルジー）ミュージック・アワーズの特集もお届けします。業界からの評価に基づいたヴィクトワール賞と比べると、より大衆的でリアルな人気アーティストにフォーカスしたラインナップがNRJ賞の特徴です。
Victoires de la MusiqueとNRJミュージック・アワーズ。ふたつの賞典で、フレンチポップの最新トレンドを体感してください。
■第39回Victoires de la Musiqueの主要部門受賞者と作品
アルバム賞／Zaho de Sagazan『La Symphonie des éclairs』
楽曲賞／Zaho de Sagazan「La Symphonie des éclairs」
女性アーティスト賞／Aya Nakamura
男性アーティスト賞／Vianney、Gazo
女性新人賞／Zaho de Sagazan
男性新人賞／Yamê
新人ライブパフォーマンス賞／Zaho de Sagazan
コンサート賞／Damso
映像作品賞／Shay「Commando」
栄誉賞／Bernard Lavilliers
■｢Victoires de la Musique｣とは？
言うなればフランスのグラミー賞。1985年に始まった毎年恒例の音楽賞で、アーティストや音楽制作に携わる関係者600人からなる審査団が各賞のノミネートを選出。授賞式はTV中継され、音楽業界での卓越した功績が称えられます。
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