山下僚海は、自分へのメッセージ楽曲「floppy」 を3月4日にリリースした。「floppy」という言葉は、 基本的に「柔軟」「柔らかい」といった意味を持ち、 スラングとしては「弱い」「意気地のない」 といったニュアンスでも使用される。また、 かつて使用されていた記録媒体「フロッピーディスク」 の名称にもこの単語が含まれている。
こうした言葉の持つネガティブな側面を、 人間の根源的な感情へと変換・表現し、「 薄っぺらな人生をただ過ごし、大人になってしまった人間が、 次第に卑屈になり、やがて世界から見放され、 現実逃避していく様子」を描いた楽曲となっている。また、 悩みや葛藤をさらに深く掘り下げることで、 そこから生まれる本当の自分と向き合い、 心の内を表現するメッセージ性の強い作品となっている。
■プロフィール
山下僚海(Ryomi Yamashita) 埼玉県を拠点にインターネットを中心に活動するボカロP。 ジェンダーマイノリティや心の奥から湧き出る性的欲求など、人間が持つ"本能的衝動"をコンセプトに作詞・作曲している。 常に変化する変拍子や曲展開は、枠に囚われない唯一無二なスタイルであり、ボーカロイドと自身が歌唱しデュエットするダブルボーカルが特徴的である。