オアシスが先日発表した『Definitely Maybe ( 邦題:オアシス) 30周年記念デラックス・エディション』より、「Columbia (Sawmills Outtake)」 が本日先行配信。同時に、新しいリリック・ビデオも公開となった。

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2024年8月30日にリリースされる『Definitely Maybe 30周年デラックス・エディション』 には、Monnow Valley(モノウ・ヴァレー)スタジオでの幻に終わったオリジナル・レコーディング・セッションからの楽曲群のほか、コーンウォールのSawmills(ソーミルズ)スタジオで行われた最終的なアルバムのレコーディング・セッションからのアウトテイクが多数収録される。

このたび初公開となった、ノエル・ギャラガーとカラム・マリーニョが新たなミックスを手がけた「Columbia (Sawmills Outtake)」 は7分18秒という大作で、これはオリジナル・アルバム収録ヴァージョンの6分をも上回る。シンプルで効果的なコード進行を基軸に、ディレイ・ドラムとドローン・フィードバックの中に螺旋を描く 「Columbia (Sawmills Outtake)」 の催眠的リズム。オアシスのコーラスの中で最も愛されるものの一つでのノエル・ギャラガーのハーモニーは、オーウェン・モリスのアルバム・ヴァージョンよりもミックスの奥深くに埋もれている。「Columbia」 はオアシスが最初に書いた曲の一つで、今や伝説となった彼らの初期ホワイト・レーベルに収録された。

初めてのレコード契約書に署名をしたオアシスは、定評ある彼らのライヴのエネルギーをレコードに “真空パック” すべく、ウェールズ国境モンマスシャーにあるMonnow Valley スタジオに乗り込んだ。しかし過度にテクニカルで洗練された当時のレコーディングではバンドの本質を捉えることができず、セッションは中断。バンドはコーンウォールの人里離れたSawmills スタジオに移動し、再度アルバムのレコーディングに取りかかった。最終的にオーウェン・モリスが加わり、これぞと言えるミックスが完成、デビュー・アルバム『Definitely Maybe』 が誕生した。

今回初めて発掘されたMonnow Valley での録音とSawmills でのアウトテイクを聴けば、アルバムが完成に至るまでのプロセスを説得力ある形で理解できるだろう。荒削りなエネルギーに満ちた『Definitely Maybe』 は、生まれた時から完全な形で存在していたかのように聴こえていた。しかし今回新たに発表されるヴァージョンから、ファンは新たなアルバムの魅力を発見し、洞察を深めることだろう。バンドを当初から突き動かしていた信念、そしてこのデビュー作を完成させるのに必要だった彼らの決意の程がそこには示されている。30年間、封印されていたアーカイヴへの再訪。史上最も重要なアルバムの1枚が完成に至るまでの物語において、レコーディング・プロセスは実に重要だったのである。

30周年を記念した 『Definitely Maybe』 のデラックス・エディションではアートワークもすべて一新。オリジナル盤のアートデザイナー、 Microdot のブライアン・キャノンと、スリーヴ写真家マイケル・スペンサー・ジョーンズが手がける新たなアートワークに、クリエーション・レコードのボス、アラン・マッギーと、ジャーナリストのヘイミッシュ・マクベインがライナーノーツを寄稿。さらにはオリジナルLPのボーナストラック 「Sad Song」 の未発表デモ・ヴァージョンも収録されており、この特別オルタナティヴ・ヴァージョンではリアム・ギャラガーのヴォーカルが聴ける。

日本盤の発売も決定した限定デラックス4LPと2CDフォーマットのほか、カラー・ヴァイナル(オフィシャルストア限定)は「Up In The Sky」の ”Learning to fly” という歌詞からインスパイアされたブルー&ホワイト・マーブルの2LP、「Digsy's Dinner」の”Strawberries and cream” という歌詞からインスパイアされたピンク&ホワイト・マーブル2LPの2仕様。さらに、限定エディションのブルー・カセットとデジタル・フォーマットでも入手可能。オリジナルの『Definitely Maybe』 については全フォーマット、2014年リマスター音源を採用。

1994年8月にリリースされた『Definitely Maybe』 は、イギリスの若者文化において重要な瞬間を記録し、全英オフィシャル・アルバム・チャートで初登場1位を獲得。当時としては史上最速セールスを記録したデビュー・アルバムとなった。それは時代の空気を見事に捉え、1990年代半ばのイギリスで迫り来る文化的ならびに政治的な変化を体現するサウンドトラックとなった。

30年の時を経てなお 『Definitely Maybe』 は不朽の名作である。「Supersonic」、「Shakermaker」、「Live Forever」、「Cigarettes & Alcohol」といったシングルはもちろん、「Rock 'n' Roll Star」 や 「Slide Away」 は、世界中で広く知られるアンセムとなった。多くのファンに愛され、無数のバンドにインスピレーションを与え、その意義は衰えることなく、史上最も愛され、影響力あるブリティッシュ・ロックンロール・バンドに名を連ねるオアシスのファンを若い世代に今も拡大し続けている。

今作は、全世界で610万枚以上のセールスを記録。90年代イギリスで最もストリーミングされた公式アルバムの第2位だ。唯一、その上にいるのが、彼ら自身の次作 『(What’s The Story) Morning Glory?』 である。『Definitely Maybe 30周年記念デラックス・エディション』 の各形態は2024年8月30日(金)リリース。

リアム・ギャラガーは現在、<Definitely Maybe 30th Anniversary Tour>を敢行中。各地でファン/メディアからの絶賛を浴びている。ツアーは6月いっぱい続き、6月28日のマンチェスター Co-op Live Arena でそのピークを迎える。アルバム・キャンペーンは#Defmaybe30でフォロー。 

『Definitely Maybe(邦題:オアシス)30周年記念デラックス・エディション』RELEASE INFO

<2CD>
■豪華ハードカヴァー・デジブック×スリーブケース仕様
■日本盤のみの仕様
・高品質Blu-spec CD2仕様
・英文ライナー訳/歌詞・対訳/新規ライナー付
SICX30217-30218 税込¥4,400
 
<4LP>(輸入盤国内仕様)
■日本盤のみの仕様
・英文ライナー訳/歌詞・対訳/新規ライナー付
・日本語帯付き
SIJP185-188  税込¥16,000
 
収録内容
<Volume 1>
1. Rock ‘n’ Roll Star (Remastered)
2. Shakermaker (Remastered)
3. Live Forever (Remastered)
4. Up In The Sky (Remastered)
5. Columbia (Remastered)
6. Supersonic (Remastered)
7. Bring It On Down (Remastered)
8. Cigarettes & Alcohol (Remastered)
9. Digsy’s Dinner (Remastered)
10. Slide Away (Remastered)
11. Married With Children (Remastered)
 
<Volume 2>
1. Rock 'n' Roll Star (Monnow Valley Version)
2. Shakermaker (Monnow Valley Version)
3. Live Forever (Monnow Valley Version)
4. Up In The Sky (Monnow Valley Version)
5. Columbia (Monnow Valley Version)
6. Bring It On Down (Monnow Valley Version)
7. Cigarettes & Alcohol (Monnow Valley Version)
8. Digsy's Dinner (Monnow Valley Version)
9. Rock 'n' Roll Star (Sawmills Outtake)
10. Up In The Sky (Sawmills Outtake)
11. Columbia (Sawmills Outtake)
12. Bring It On Down (Sawmills Outtake)
13. Cigarettes & Alcohol (Sawmills Outtake)
14. Digsy's Dinner (Sawmills Outtake)
15. Slide Away (Sawmills Outtake)
16. Sad Song (Mauldeth Road West Demo, Nov’ 92)

『Definitely Maybe 30周年記念デラックス・エディション』 2CD展開
『Definitely Maybe 30周年記念デラックス・エディション』 4LP展開
『Definitely Maybe 30周年記念デラックス・エディション』 ピンク&ホワイトマーブル・カラーヴァイナル(2LP)展開

【オアシス ミニバイオグラフィー】                
1994年にマンチェスターから突然変異的に現れた、ノエル(G/Vo)とリアム(Vo)のギャラガー兄弟擁するUK音楽史上最強のロックンロール・バンド。 兄(ノエル)が書き下ろす反則なまでにキャッチーな曲を、弟(リアム)が力強くふてぶてしい声で歌うという基本方程式のもと、直感的なロックンロールの過剰さや奔放さを湛えた楽曲群は、バンド解散後の今もなお、圧倒的な熱量で “永遠に生き続ける(Live Forever)伝説” として燦然と輝き続けている。1994年のデビューから2008年までの14年に亘るレコーディング・キャリアを通じ、全世界で7,500万枚以上のトータル・セールスを記録。<オアシス最強アンセム>として愛され続ける 「Don't Look Back In Anger」 の他にも、「All Around The World」、「Don’t Look Back In Anger」 を含む8曲の全英シングル・チャート1位獲得、シングル22曲連続で全英トップ10入り、7作のスタジオ・アルバム全てが全英1位を獲得するなど、数々の音楽史を塗り替えてきた。1995年10月にシングル・リリースされた 「Wonderwall」 は、リリース25周年を迎えた昨2020年10月に、1990年代にリリースされた曲の中でSpotifyにて10億回再生を初めて突破した楽曲となっている。音楽的な功績を残すと同時に、世界中のメディアを賑わす数々のお騒がせ事件や、兄ノエルと弟リアムの兄弟喧嘩の歴史もバンドの歴史である。バンド活動中、幾度となく解散の危機を乗り越えてきたが、09年ノエル・ギャラガーの脱退によりその黄金の歴史にピリオドを打った。
結成30周年/伝説のネブワース公演25周年となった2021年には、『オアシス:ネブワース1996』 が公開され、豪華ライヴ・パッケージもリリースされた。2022年には日本独自企画として、初期4作品が国内一貫生産の限定カラーヴァイナル仕様2LPとしてリリースされた 。今年2024年に、デビュー30周年を迎える。    

 Photo - Paul Slattery          

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