神戸発3ピースガールズロックバンド・komsumeが、8月5日(水)に配信リリースとなる3ヶ月連続リリース最終作「orion」のリリースを前に、オフィシャルインタビューを公開した。 

あわせて、「orion」のジャケット写真も初解禁となる。

公開されたインタビューでは、事務所所属後の3ヶ月連続リリース作品「OK!」「リコリス」「orion」の制作背景をはじめ、メンバーそれぞれの音楽ルーツや、バンド結成の経緯、ライブハウスで積み重ねてきた歩み、そしてバンド初となるワンマンライブ『一心同体』へ向かう現在の心境まで、約1万字にわたり語っている。

「orion」のリリースを前に、メンバーの想いや歩みをじっくり語ったオフィシャルインタビューにもぜひ注目してほしい。

【オフィシャルインタビュー】

komsume、3ヶ月連続リリースで鳴らす轟音ロック。初ワンマン『一心同体』へ向けて

テキスト:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)

神戸発3ピースガールズロックバンド、komsume(コムスメ)が、3ヶ月連続リリースで、ライブハウス仕込みの存在感をたたみかけている。

あゆみ(Vo.Gt.)、のんのん(Ba.Cho.)、ジンちゃん(Dr.Cho.)からなるkomsumeは、バンド名の可愛らしい響きからは想像できないほど、初期衝動と人間味にあふれた轟音ロックを鳴らす存在だ。ライブハウスで培ってきた熱量、まっすぐな言葉、そして自分の感情に正面から向き合う姿勢。そのすべてが、彼女たちの音楽には刻まれている。

2026年6月3日に配信された第1弾「OK!」は、不安を勢いでひっくり返していくような肯定感に満ちたロックチューン。7月1日リリースの第2弾「リコリス」は、彼岸花の花言葉である“諦め”と“情熱”を軸に、ギリギリの場所で踏み止まりながら前へ進もうとする意志を描いた一曲。そして8月5日リリースの第3弾「orion」は、空が広がっていくような開放感と、自分自身の本当の気持ちに向き合う切実さが同居した、今のkomsumeを象徴するナンバーだ。

さらに、8月22日には神戸・music zoo KOBE 太陽と虎、9月6日には東京・渋谷 CLUB CRAWLにて、バンド初となるワンマンライブ『一心同体』を開催する。

今回のインタビューでは、3人の音楽の原体験、バンド結成、ライブハウスで育ってきた実感、そして事務所所属後3ヶ月連続リリースの楽曲制作、そして初ワンマンへ向かう現在地について話を聞いた。

●“再出発モード”。やれることを全部やってみたい

ーー今日は、komsumeというバンドがどう生まれ、どんな思いで音を鳴らしてきたのか。そして、3ヶ月連続リリース「OK!」、「リコリス」、「orion」、さらにバンド初のワンマンライブ『一心同体』へ向かう心境を伺えたらと思います。まず、今のkomsumeのモードを一言で表すとしたら、どんな状態ですか?

ジンちゃん:再出発モードですね。komsume自体が、今ちょっと勢いを持って、超気合い入ってるぞ、みたいな感じです。

のんのん:やれることを全部やってみたいなって私は思っています。初めてのことばっかりなので、がむしゃらに、なんでもかんでもやる、という気持ちです。

あゆみ:私は意外と冷静です。曲を作るのが一番メインだと思っているので、曲を作って、それをうまいこと出してもらえたら嬉しいなって。作るところまでは完璧にできるけど、出すところはあまり知識がないので、適材適所でやっていけたらいいなという感じですね。

●SEKAI NO OWARI、マキシマム ザ ホルモン、GReeeeN(現:GRe4N BOYZ)。それぞれの音楽原体験

ーーまずは3人それぞれ、音楽に夢中になった原体験を教えてください。

のんのん:私は中学生の時にSEKAI NO OWARIを聴いて、「歌詞がおもしろい!」と思って、そこからいろいろ聴くようになりました。曲で言うと「RPG」です。

ジンちゃん:私は、音楽が好きというより先にドラムを始めました。マキシマム ザ ホルモンをコピーした時に、ドラムのナヲさんを見て「これになりたい!」と思いました。今のドラムスタイルも、ナヲさんに近づけるようにブワーッとなっちゃう感じで叩いています。

あゆみ:一番古い記憶は、小学校の時にクラスの歌みたいなものがあって。毎月一曲、みんなで候補を出して投票で選ぶんですけど、ほぼGReeeeN(現:GRe4N BOYZ)とFUNKY MONKEY BΛBY'Sだったんです。それが印象に残っています。一番最初に音楽を音楽として聴いたのはGReeeeN(現:GRe4N BOYZ)かな。今でもたまに聴くとめっちゃ懐かしいし、小学校の頃を思いだします。

ーーあゆみさんは、楽器との出会いはどんなきっかけだったんですか?

あゆみ:最初はピアノですね。年中の時から大学2年までやっていたので、趣味の範囲ですけど長くやっていました。中学に入って軽音をやりたかったんですけど、軽音部がなかったので吹奏楽部に入って、3年間トランペットを吹いて。高校でやっとギターを弾けるようになった感じです。家にお父さんのギターがあったので、中3ぐらいから触り始めました。

ーー音楽的な素養がありながら、聴いてきたものも幅広かったんですね。

あゆみ:お父さんはめちゃくちゃロックが好きで、お母さんはクラシック派なんです。だから小さい頃から、いろんな音楽を聴いていました。いろいろ聴いたからこそ、いろんな視点は持てたなと思います。影響としては、お父さんの洋楽の影響が一番大きいですね。RANCIDとか、SUM 41。SUM 41は私の一番好きなバンドなんですけど、それを知ったのもお父さんがきっかけです。

ーーなるほどねえ。のんのんさんは、楽器体験はどんなところから?

のんのん:私もちっちゃいときにピアノをやっていました。でもピアノは全くハマらなくて。中学に入ってSEKAI NO OWARIを聴いて、ギターを買ってちょっとやってみたりもしました。高校に入って軽音部で楽器を選ぶ時に、「何をやっていたらかっこいいかな」と思って。「何やってるん?」って聞かれた時に、かっこいいのはベースかなと思って、ベースにしました。

ーーベーシストへの憧れがあったわけではなく?

のんのん:そうですね。あえて言うと、SEKAI NO OWARIにはベースがいなかったから、「入れるやん」って(笑)。穴あいてるやん、みたいな。

全員:あははは(笑)

●“小娘”と呼ばれていた2人から、komsumeが始まった

ーーそこから、komsume結成のきっかけはどうなるんでしょう?

あゆみ:大学に入って軽音サークルに入ったんですけど、私とのんちゃんが同じサークルにいて。その軽音サークルを3年間みっちりやって、引退して4年生になって暇になって。「つまんないな。1回ぐらいオリジナル曲やっとかん?」ってなったんです。せっかくここまで楽器をやってきたのに、という気持ちがあって。

のんのん:コロナ禍でサークルができなくなった時期もあって。

あゆみ:そう。サークルが止まった時に嫌になって、「1回スタジオ入って曲作ろうや」ってなって。それをまたサークルが始まってからやっていたんですけど、引退してから思い出して、「もう1回やってみるか」という流れで。当初は同い年のドラムをもう1人誘って、3人で始めました。

ーーもともとの軽音サークルは、オリジナル志向ではなくカバー中心だったんですか?

あゆみ:もう全カバーでした。

ーーその時はどんなカバーを?

あゆみ:多かったのはtricot、きのこ帝国、Dizzy Sunfistとかですね。Dizzy Sunfistはすごくやっていました。私の声にハマる、ちょっとハスキーで低めの声のボーカルの曲が多かったと思います。

ーーkomsumeというバンド名は、最初から決まっていたんですか?

のんのん:バンド名を決める時に1人ずつ出し合ったんですけど、サークルで私とあゆみが「この、小娘が」ってよく言われていて(苦笑)。「もうバンド名、小娘でええやん」って言われてたんです。そこから持ってきたら採用された感じです。

あゆみ:“小娘”という言葉に馴染んでしまって、映画とかドラマでも「小娘!」ってセリフが出てきたら、パッと反応するようになりました(笑)。

ーーそこからジンちゃんさんは、どうやって参加することになったんですか?

あゆみ:もともといたドラムは、本当に1年経たないぐらいで、就職で東京に行くことになって抜けちゃって。そのタイミングで、後輩で、長く続けてくれそうで、一番うまい女の子を探したんです(笑)。ジンちゃんとはほぼ面識がなかったんですけど、「大学からドラムを始めたのに、めちゃくちゃセンスあるヤツがおるぞ」という話は聞いていて。いろんな人経由で話ができるようにしてもらって、「やりませんか?」って声をかけました。

ーー声をかけられていかがでした?

ジンちゃん:「面白そう」、ぐらいな感じでした。自分としては、バンドをやっていきたいという気持ちはなかったんですけど、ただ面白そうだったので食いつきました。そこから8ヶ月ぐらいかな、サポートをして、けっこう長いことやっていました。

●スマホのGarageBandから始まった、あゆみの曲作り

ーーkomsumeとしてオリジナル曲を作っていこうとなったのは、どのぐらいのタイミングだったんですか?

あゆみ:一番最初は、今の3人になる前ですね。私の高校の軽音の同期の女の子を連れてきて、スタジオで叩いてもらっていた時があって。それが大学3年ぐらいかな。サークルが止まった時期に、「神様」と「アルストロメリア」という曲を一番最初に作りました。

ーー曲を作っていくにあたって、イメージはどう広がっていったんですか?

あゆみ:曲自体は、高校生の時から1人で書き溜めていたんです。あまり人に聴かせることもなく、身内に聴かせていたものを、やっとやってくれそうな人が見つかったというのが最初でした。でも、画面上で作るのと人とやるのは全然違うなというのはありましたね。

ーーどんなツールで作っていたんですか?

あゆみ:昔から今まで、全部スマホの中です。GarageBandというアプリで作っていて。最初は普通に弾き語りを録音したりしていましたけど、大学の頃からずっとGarageBandを使っています。学校までの行き帰りがすごく長かったので、その間ずっと電車の中で曲を作っていました。

ーーのんのんさんとジンちゃんさんは、あゆみさんの曲を初めて聴いた時、どう思いましたか?

のんのん:初めて聴いた感想は、「すげえ!」と思いました。メロディーのセンスがめちゃくちゃいいと思って、ワクワクしました。

ジンちゃん:私は「渋い!」と思いました。最初の方に思ったのは、思ったより暗い曲が多くて。でも、人間味があっていいなと思ったし、声がめっちゃ好きでした。

ーー3人で共通して好きなバンドはあったんですか?

あゆみ:バラバラなんですよね。

のんのん:音楽の趣味がバラバラで。でも唯一、Dizzy Sunfistは共通してたかな。

●バズよりも、ライブハウスで足を使って広げてきた

ーー活動していく中で、komsumeとして手応えを感じた瞬間はありましたか?

あゆみ:私、そんなに「ここが転機」みたいなものはなくて。ほんまに手順通りというか、順々にやってきているのかなと思います。何かがバズったとか、そういうのではなく、本当に地道にいろんなライブハウスに出続けてきました。

ーーkomsumeは、ライブを大事にしてきたよね。

あゆみ:そうですね。逆にSNSとかは全然乗れていないというか、流行りに乗れていないはずなんですけど、乗り切れないなら足で稼ごうって。

のんのん:憧れていたバンドたちが、ライブハウスでやってきたような人たちだったので。SNSでバズったバンドに憧れて始めたわけじゃないんです。

あゆみ:面白いからやってみよう、という感じで、ずっとここまで来ました。

ジンちゃん:確かに、転機みたいなものはないかもしれないです。

ーー神戸の音楽シーンやライブハウスは、みなさんにとってどんな存在ですか?

あゆみ:最初は、そこまで特別な感覚はなかったんです。初めてのライブを神戸のライブハウス、太陽と虎でやったんですけど、サークル時代から見ていた場所だったので、ライブハウス自体が珍しいという思いは全くなくて。どちらかというとサークルみたいな気分になっちゃう感じでした。でも今となっては、外で頑張ったら帰ってきて見せる場所というか、成長を見せられる場所になっています。1回外でバーンとやってきたら、「ちょっと見てよ!」って言いに帰りたい場所に、だんだんなりつつありますね。

ーーまさにホームなのですね。大阪や東京など、活動の場が広がっていく状況は、みなさんにとってどんな感覚ですか?

あゆみ:いろんなライブハウスでライブをしたら見つけてもらえて、呼ばれるようになっていったので、最初の方は、声がかかると「あそこまで名前が行ったんや!」と思って嬉しかったです。東京とかは本当に嬉しかったし。地方からも「待っていますよ!」というDMやメッセージをもらえることが増えてきて、「やっぱり人って色んな所におるんやな」と思いました。

ジンちゃん:単純にワクワクします。新しい土地に行けるのが楽しいです。

●「OK!」は、ライブハウスで生まれた3人の曲

ーーそして、事務所所属が決まり、さらに3ヶ月連続リリースとなりました。

ジンちゃん:そうですね。今後も変わらず、自分たちのやっていること、やりたいことを着実にやっていくことが大事だと思っています。

ーー3ヶ月連続リリースの3曲には、どんな思いが込められているんでしょうか。

あゆみ:曲の順番は、私はそんなに気にしていないんですけど。

のんのん:でも「orion」は絶対やりたかったです。

ーー第1弾「OK!」は、不安をひっくり返していくような、ポジティブで肯定感のあるロックチューンだと感じました。ワンマンライブのタイトルにもつながる“一心同体”という言葉も出てきますが、「OK!」はどんなふうにできた曲なんですか?

あゆみ:「OK!」は、“今”の自分が書いた曲ですね。いろんなところでライブをするようになって、お客さんとのライブ中の掛け合いだったり、ライブハウスでライブをしている時の感じは、家で音源を作っているだけでは全く出ないんです。いろんなところで、いろんな人たちと一緒にやってきたからこそ、ライブハウスでの自分たちを思い浮かべて書けた曲かなと思います。これまでお客さんと一緒に駆け上がってきたという感覚があって、ライブハウスで映える曲になればいいなと思って作りました。

ーージンちゃんさんはいかがでしたか?

ジンちゃん:あゆみがだいたい固めたものを送ってくれて、そこから曲を触っていったりするんですけど、私は「OK!」が大好きで。楽しい…!!。

あゆみ:ジンちゃんはアドレナリンタイプなので笑


ジンちゃん:逆に言ったら深くはあまり考えてはいないんですけど、「楽しい!」と思えるフレーズを用意できたかなという感じです。

のんのん:この曲は、一番最初にあゆみが「どんな曲を作りたい?」みたいにスタジオで聞いてきて、「音楽楽しい、みたいな曲がいいんじゃない?」と言ったのが最初でした。そこから、あゆみが《楽しかったら全部OK!》というフレーズを考えて、作り上げていった覚えがあります。曲を作ったのはあゆみですけど、私たちの要素もすごく入っているんじゃないかなと思います。

ジンちゃん:最初から「楽しかったらなんでもOK」と思っていたんやなって思い出しました。

あゆみ:そうやね。《楽しかったら全部OK!》なんて言葉が、1人で書いていて出てくるとは思わないです。たぶん3人で話していて出てきたから、この3人ならではの明るい曲になったと思いますね。

●“諦め”と“情熱”を同時に抱えた「リコリス」

ーー第2弾「リコリス」は、花をイメージした曲ですよね。

あゆみ:そうです。花の曲は、これまで2曲ぐらいあります。

ーー「リコリス」は、彼岸花が持つ“諦め”や“情熱”という花言葉がテーマになっています。この2つの言葉を同時に抱えた曲という意味でも、精神的に深いところまで踏み込んだ曲だと感じました。どんなきっかけから生まれたんですか?

あゆみ:これは、リフだけをずっと作っていたんです。それをどうしても使いたくて。どうせ使うなら、ちょっと洋楽の感じがあるメロディーラインにしたかったんです。なので、最初は適当な言葉でメロディーラインを作って、それに後から歌詞をはめました。結構珍しくて、私は歌詞先行で作ることが多いんですけど、この曲は珍しく歌詞が後でした。なので、最後まで迷いましたね。

ーー歌詞はどのように広がっていったんですか?

あゆみ:その時、めっちゃアニメを観あさっていて。ヒーロー系のアニメをちょうど見終わったりしていたんです。強くなるために、傷つきながら戦っていくみたいなものに、私はすごく憧れがあって。なので途中まですごく暗い感じの歌詞なんですけど、やっぱり「かましてやるぞ!」じゃないけど、そういう意味も込めたくて。花言葉が好きなので、「いい花があるじゃん」と思って。タイトルは一番最後につけました。

ーー冒頭の《寿命が少し縮めばいいのに》というフレーズから、最後の《一輪の光る星になれ》へ向かっていく流れが印象的でした。かなり深い物語がありますよね。

あゆみ:そうですね。結構苦戦しました。

ジンちゃん:私は初めて聴いた時、ドンピシャで刺さりまくりました。

のんのん:私は、歌詞にちょっとした希望が見えるところがすごく好きです。あとは、あゆみの声がめっちゃハマる曲だなと思っています。暗い曲はすごくあゆみに似合うような気がしていて。心情を歌詞にするのが、あゆみはすごくうまいなと思います。

ーー作ったタイミングとしては、いつぐらいだったんですか?

あゆみ:「OK!」のすぐ後ぐらいです。リフはずっとあって、何回もいろんなサビを入れたり、3パターンぐらいあったりして、何回も作り直しました。最終的に「これでいこう!」となったのは、「OK!」ができてすぐ後ぐらいですね。

●封印されていた曲を、今のkomsumeで作り直した「orion」

ーー第3弾「orion」は、開放感のあるサウンド感がありつつ、心の中の本当の自分と向き合っていく曲だと感じました。3ヶ月連続リリースの中でも、3番目に出るべくして出た曲のように感じます。この楽曲は、どんなきっかけから生まれたんですか?

あゆみ:これは、前のドラムが抜ける時に、最後のライブをしようとなっていたんです。結果、全員インフルエンザでその日が飛んでしまって……。脱退ライブはできなかったんですけど、その日に出そうと思って作っていた曲なんです。なので、その友達の歌というか。違う道に行っちゃうので、ちょっと別れ系のニュアンスがありつつ、でも気持ちの部分ではいつでも会えるでしょう、という思いを込めて作りました。当時、バーンとやって終わりたかったんですけど、不完全燃焼で曲も出さず、1回もやらずに封印していました。それを、のんちゃんがすごく気に入ってくれて、「どうしても出したい!」となって、今の技量で作り直そうとなりました。だいぶ改良を重ねて、今のkomsumeっぽさも入れられたらいいなと思いながらリメイクしましたね。

ーー途中でビートがレゲエ調になったり、アレンジ面でも遊びがある曲ですよね。

あゆみ:そうですね。いろんなことを、もうちょっと遊んでみようという心の余裕が生まれて。元はもうちょっと単調だったと思うんですけど、遊び心を入れました。でもサビは変えずに。サビのメロディーは絶対だったので。のんちゃんの一押しです。

のんのん:この曲、めっちゃ好きなんです。メロディーも好きだし、歌詞も好きで。私、星空が好きなので、この曲を聴いたら星空を思い出すんです。大好きな曲ですね。絶対どこかで出したかったけど、封印しちゃっていたから。でもずっと心の中にはその曲があって、やっと出せるので嬉しいです。

ジンちゃん:私も好きな曲です。クライマックスみたいに感じるというか、ライブの最後にある曲、みたいな感じがします。景色というよりは、ライブハウスの“わあっ”という感じが見える曲ですね。壮大で素敵です。

●初ワンマン『一心同体』は、一旦の集大成

ーーそして、初ワンマンライブ『一心同体』が、8月22日に神戸、9月6日に東京で開催されます。初めてのワンマンなんですよね。

あゆみ:初めてです。逆にここまで貯めたから、みんな「何をやってくれるんやろう!」と思っていると思います。私も「何をするんやろう」って思っていますけど(笑)。

ーーどんなライブになりそうですか?

あゆみ:まず、長い時間ライブをしたことがないんです。1回、ツーマンで50分もらったのが最長なので、集中力は大丈夫かな、と。体力も含めて、不安要素は大きめではあります。

のんのん:でも、楽しみばっかりじゃないですか。ワンマンなので、komsumeのことを好きな人しか来ないですから。楽しみです。何やらかしちゃっても、みんな許してくれそう(笑)。

ジンちゃん:一旦の集大成みたいなものでもありますし。

あゆみ:私はだいたい、不安とプレッシャーがマックスになった時ほど爆発すると思っているので、どんどんかかっていこうと思っています。

ーーワンマンならではのことは考えていますか?

あゆみ:突拍子もない面白さがあることをしたいなとは思っています。けど、何ができるかな?笑

ジンちゃん:何ができるかは、当日のお楽しみでーす!

ーー周りのバンドマンやライブハウス関係者からも、今回、リリース資料用にたくさんコメントが寄せられていました。いい仲間に恵まれてきた実感はありますか?

あゆみ:あの言葉がバーッと並んでいるのを見た時に、やっと実感したというか。「こんなに友達おったんや!」と思いました。改めて。でも、やっぱり一人一人にちゃんと思い入れがあるし、すごく濃い時間を過ごしてきたんやなというのは、あの文字数と向き合って思いましたね。

ジンちゃん:同じ気持ちですね。

のんのん:あゆみと同じ気持ちです。

あゆみ:ありがたいです。3人で、そういう話をしました。

●最高の一曲を作ること、フェスでみんなを巻き込むこと

ーー今、シンパシーを感じるバンドや、気になっているバンドはいますか?

あゆみ:マママ・ダ・マートは大好きです。岡山のバンドなんですけど、一押しバンドですね。いろんな人を見てきた中で、マママ・ダ・マートだけすごく違う刺さり方をしたというか。聴いたらわかると思います。

のんのん:私はライブとかで知り合った中で、めっちゃええやん!って一瞬で思ったのは、NOIMAGEとThe Docciというバンドです。なんだろう、聴いていたらワクワクするんですよね。

ジンちゃん:私は、この前『COMING KOBE26』でArakezuriを観た時に泣きました。シンパシーというか憧れでもあるんですけど、しんどい時にたまたま流れてきたのがArakezuriで、救われた経験があって。そういう意味でも、という気持ちです。

ーー今後の夢や野望はありますか?

あゆみ:私は、あまり「どこに立ちたい」とか「どこでやりたい」というのがなくて。それよりも、どこまで自分の理想の曲が作れるかとか、何人に届くかとか、そういうことにワクワクします。どこまで行っても、やっぱり一曲を作ることなんですよね。その一曲を作ることに対して、どれだけ「100%完成品や!」と思えるか。最高の一曲ができるまでは、全然やるかなと思います。もうこれ以上ない、という曲を作りたいです。

ーーこの3曲を聴いても、音楽の衝動を全て表現しようとしているバンドだなと感じました。今後さらにやっていきたいことはありますか?

のんのん:ライブは、フェスにいっぱい呼ばれたいです。みんなを巻き込んでライブをしたいです。

あゆみ:あ、ひとつだけやりたい場所があります。泉大津フェニックスです。実家が泉大津なんですよ。あのステージにチャリで行って、チャリでギターを背負って行って、チャリで帰るのが夢なんです(苦笑)。

●言葉は、その時思ったことをそのまま書く

ーーちなみに、あゆみさんが歌詞や言葉を生み出すにあたって、大切にしていることはありますか?

あゆみ:自分の曲には2種類あると思っていて。自分のことを書いた曲と、バンドをイメージして書いた曲の2種類です。バンドをイメージして書いた曲は、どれだけお客さんと盛り上がれるかとか、ライブハウスのイメージやライブバンドのイメージ、どれだけかっこいい言葉にできるかを考えます。「OK!」は、それがだいぶ全面に出ていると思います。

ーー「リコリス」は、自分自身のことを書いた曲に近い?

あゆみ:「リコリス」は、自分自身のことを書いた曲です。そういう曲は言葉が暗くなりがちなんですけど、自分が鬱の時に書くのがいいんですよね。意外と思いついたまま言葉をはめているので、そんなに深く考えることはあまりなくて。その時その時に思ったことをそのまま書くことと、意外と景色が見えるような、アニメーションが見えてくるような流れにする言葉遣いを大事にしています。

●3人だけじゃなく、関わってくれた全員との“一心同体”

ーー初ワンマンのタイトルでもある『一心同体』という言葉は、バンドとしても大きなキーワードになっていそうですね。

あゆみ:今までいろんな企画をやってきて、全部、何かの歌詞からタイトルを取ってきたんです。それは絶対そうしようと決めていて。その中で、やっぱり私だけじゃなくて、観てくれた人、関わってくれた人、そんな全部を詰め込んだ集大成がワンマンライブだと思ったんです。だから、3人だけじゃなくて、全員との“一心同体”というワードが一番いいかなと思っています。

【リリース情報】
タイトル:orion
配信日:2026年8月5日(水)
配信URL:https://nex-tone.link/A00223340

▼ワンマンライブ「一心同体」
◎神戸開催
日程:8月22日(土)
会場:music zoo KOBE 太陽と虎
開場:17:30 / 開演:18:00
◎東京開催
日程:9月6日(日)
会場:渋谷CLUB CRAWL
開場:17:30 / 開演:18:00
両会場共通チケットURL:
https://eplus.jp/sf/detail/4537440001-P0030001P0030002?P6=001&P1=0402&P59=1&block=true

一覧へ戻る