2026年2月6日(金)に約2年ぶりとなる通算16作目のスタジオ・アルバム『ウッドカット (WOODCUT)』をリリースする、英国の現役プログレッシヴ・ロック・バンドを代表するビッグ・ビッグ・トレイン。
この新作『ウッドカット』は、ある版画作家の一生を語ったオリジナルの寓話を元にした一大コンセプト・アルバムとなっており、イングランド、スコットランド、イタリア、アメリカ、スウェーデン、ノルウェーから集まったメンバーで構成される多国籍バンドとしては画期的なリリースとなる。1990年に英国、ボーンマスで結成されたこのバンドの音楽的深みやストーリーテリングの質の高さから鑑みるに、まさにメッセージ性のある作品。創造性、犠牲、そしてひらめきと狂気の際どい境界線を探求した連続性のある物語が展開され、「ジ・アーティスト」というキャラクターがフィーチャーされている。ポップ・フィールド的な楽曲を排除し、プログレの王道を感じさせる濃厚なサウンドは、聴き応え十分。大車輪で活躍中のニック・ディヴァージリオのドラム&ヴォーカルにも注目。前作を上まわる充実した内容で、全世界の注目を集めること間違いなしの傑作。日本盤のボーナス・トラックとして「ドリームズ・イン・ブラック・アンド・ホワイト」の日本語歌唱のアカペラ・ヴァージョンが収録される。日本のファンには嬉しいボーナス・トラックだ。
本日、アルバムからセカンド・シングル「ザ・シャーペスト・ブレイド」の配信が開始となった。あわせて、同曲のMVも公開。
この楽曲では、ヴァイオリニストのクレア・リンドレーとバンドのフロントマンにして『ウッドカット』のプロデューサーでもあるアルベルト・ブラヴィンがリード・ヴォーカルを担当している。
「ザ・シャーペスト・ブレイド」の歌詞も手がけたリンドレーのコメント:
森の中を歩いていて、すばらしい心材が太陽の自然光に照らされているのに出くわしたジ・アーティストは、それを家に持って帰ったの。「ザ・シャーペスト・ブレイド」では、彼がその心材を彫刻し始める。疑念や心の奥のダークさはまだあったけれど、気が付けば素晴らしいシーンを彫っていた。自分の手で彫った気がしないほどの良い出来だった。
ビッグ・ビッグ・トレインは最近『ウッドカット』のあらゆる事柄に特化し、ファンが隠しコンテンツを探してロックを解除することができるスペシャル・サイト「ジ・アーティスツ・ワークショップ」をローンチした。
https://woodcut.bigbigtrain.com/
また、彼らは2026年9・10月のイギリス・欧州ツアーを発表した。うちロンドンでは現時点で彼ら史上最大のヘッドライン・ショウがO2シェパーズ・ブッシュ・エンパイアで行われる。
ビッグ・ビッグ・トレイン―『ジ・ウッドカット&アザー・ストーリーズ』ツアー
10月4日(日) フランス 未定 未定
10月6日(火) スペイン マドリード La Sala
10月7日(水) スペイン バルセロナ Razzmatazz 2
10月9日(金) イタリア スキオ Teatro Astra
10月10日(土) イタリア フォンタネート・ダゴーニャ Phenomenon
10月11日(日) スイス プラッテルン Z7
10月13日(火) イギリス マンチェスター RNCM Theatre
10月14日(水) イギリス ウィットリー・ベイ Playhouse
10月15日(木) イギリス グラスゴー Slay
10月17日(土) イギリス ロンドン O2 Shepherd’s Bush Empire
『ウッドカット』では2021年11月に新たなリード・ヴォーカリストとして迎えられた元PFMのアルベルト・ブラヴィンがプロデューサーとして先導的な役割を担い、7人のメンバー全員が見事に寄与している。
「今回はこのバンドの新しい意思表示のようなものなんだ。『ウッドカット』は僕たちにとって大きな前進だ」とブラヴィンはコメントする。彼は、個別に録音した400以上ものトラックの編集と効率化を行い、繋ぎ合わせ、さらにはアルバムのストーリーラインと関連づけ、テーマのあるインストゥルメンタル・セクションを検討するという、とてつもなく巨大なタスクを担った。
「アルベルトがプロデューサー役を引き継いでくれて、ものすごい安心感を覚えたよ」。最後のオリジナル・メンバー、スポートンはそう語る。「アルベルトにとってはまだビッグ・ビッグ・トレインで2枚目のアルバムだけど、彼はこのバンドの伝統を強く意識している。しかも彼ならではのエネルギーのセンスを音楽にもたらしてくれたんだ」。
『ウッドカット』は音楽、ストーリーテリング、視覚的創造性の確かな融合体となっており、ビッグ・ビッグ・トレインの過去のどのアルバムとも似ても似つかない作品のように思われる。同作を優美に彩る人目を惹くアートワークは、ドーセットを拠点とするアーティスト、ロビン・マッケンジーの手によるもの。このアルバムのためにバンドが彼に委託した木版画が基になっている。
16曲、66分間におよぶ『ウッドカット』は、冗長になることなく壮大さを感じさせる作品となっており、親密な「インクウェル・ブラック」から雄大な「カウンティング・スターズ」まで、『ウッドカット』はデジタル時代における反骨精神に満ちたアナログの意思表示であり、芸術、信念、忍耐を、深い人間性を持って手作業で模索しているのだ。

【収録曲】
01. Inkwell Black インクウェル・ブラック
02. The Artist ジ・アーティスト
03. The Lie of the Land ザ・ライ・オブ・ザ・ランド
04. The Sharpest Blade ザ・シャーペスト・ブレイド
05. Albion Press アルビオン・プレス
06. Arcadia アルカディア
07. Second Press セカンド・プレス
08. Warp and Weft ワープ・アンド・ウェフト
09. Chimaera キメラ
10. Dead Point デッド・ポイント
11. Light Without Heat ライト・ウィズアウト・ヒート
12. Dreams in Black and White ドリームズ・イン・ブラック・アンド・ホワイト
13. Cut and Run カット・アンド・ラン
14. Hawthorn White ホーソーン・ホワイト
15. Counting Stars カウンティング・スターズ
16. Last Stand ラスト・スタンド
<日本盤のみのボーナス・トラック>
17. Dreams in Black and White (Acappella Version) ドリームズ・イン・ブラック・アンド・ホワイト(アカペラ・ヴァージョン)
【レコーディング・メンバー】
アルベルト・ブラヴィン (ALBERTO BRAVIN) - lead vocals, guitar, keyboards [2022年~]
ニック・ディヴァージリオ (NICK D’VIRGILIO) - drums, percussion, keyboards, guitars, vocals [2009年~]
オスカル・ホルドルフ (OSKAR HOLLDORFF) - keyboards, vocals [2023年~]
クレア・リンドレー (CLARE LINDLEY) - violin, guitars, vocals [2021年~]
ポール・ミッチェル (PAUL MITCHELL) - trumpet, piccolo trumpet, vocals [2024年~]
リカルド・シェブロム (RIKARD SJOBLOM) - guitars, keyboards, vocals [2014年~]
グレゴリー・スポートン (GREGORY SPAWTON) - bass guitar, guitars, keyboards, vocals [1990年~]
withブライアン・ミュラン (BRIAN MULLAN) - Cello, マディ・ウェッグ (MADDIE WEGG) ? clarinet, alto flute
【簡易バイオグラフィ】
1990年にグレゴリー・スポートンとアンディ・プールの2人が中心となり、英国のボーンマスで結成。1994年にアルバム『Goodbye To The Age Of Steam』でデビュー。ジェネシスやイエスなど往年のプログレッシヴ・ロック・レジェンドからの影響を受けつつも、1980年代のポスト・パンク、ブリット・ロックのエッセンスも加わりオリジナリティ溢れるサウンド・カラーを確立。何度かのメンバー・チェンジの後、2009年にリード・ヴォーカリストのデイヴィッド・ロングドンとドラマー&ヴォーカリストのニック・ディヴァージリオが加入し、黄金期のメンバー構成となる。2009年の6thアルバム『Underfall Yard』でプログレ・ファンから一躍注目される存在となる。2018年に創設メンバーのアンディ・プールが脱退し、オリジナル・メンバーはグレゴリー・スポートン一人となるが、ほとんどの楽曲を手掛けてきたグレゴリーを中心にバンドは活動を継続。2021年11月にヴォーカリストのデイヴィッド・ロングドンが急逝。バンドは元PFMのアルベルト・ブラヴィンを新たなリード・ヴォーカリストとして迎えて、メンバー構成も一新して7人編成となる。2024年3月に新メンバーよるアルバム『ザ・ライクス・オブ・アス』をリリース。その後、2ndギタリストのデイヴ・フォスターが脱退し、替わりにトランペット奏者のポール・ミッチェルが加入。2026年2月に通算16枚目となるスタジオ・アルバム『ウッドカット』をリリース予定。
【日本盤アルバム情報】 ※デジタル(ストリーミング&DLも同時発売)ステレオとドルビーアトモスの両バージョンで入手可能
●タイトル:ウッドカット (WOODCUT)
●アーティスト:ビッグ・ビッグ・トレイン (BIG BIG TRAIN)
●発売日:2026年2月6日(金)※世界同時発売
●品番:SICP 31836
●税込価格:¥2,970
●解説、歌詞・対訳付
●高品質Blu-spec CD2
●ジュエル・ケース仕様
●日本盤のみのボーナス・トラック1曲収録
※海外盤はジュエル・ケースの通常CDの他に限定版CD+Blu-ray、限定版アナログ盤(特別なエンボス入り見開き型ジャケット、180g盤LP2枚組)が発売される。
限定版CD+Blu-rayには長編ライナーノーツ、Blu-rayにはスウィートウォーター・スタジオのショーン・ディーリーが手がけたドルビーアトモス&5.1サラウンド・サウンド・ミックスの音源が収録されている。
