自身を「インターネットビラ配りおじさん」と名乗り、そのチケット販促活動が大きな話題を呼んだ岡崎体育のZepp Tourが、6月2日（日）のZepp DiverCityにてツアーファイナルを迎えた。
今回のTOURは、4月14日（日）のKT Zepp Yokohamaを皮切りに全国6都市のZeppを巡るもので、当初はチケットの売れ行きが芳しくなく、SNSメディアを通じて岡崎体育が果敢にチケット販促活動を展開。結果、札幌を除く5か所でソールドアウトとなった。
今TOURは、各地毎にサブタイトルが設けられ、そのサブタイトルをテーマにした岡崎体育一人芝居のオープニング映像をステージ前方の紗幕に映し出してスタート。小芝居の終わりは、必ず「岡崎体育がカメラ越しに語り掛ける彼女を振る」というもので、ライブ本編は、その流れを引き継いで最新作『Suplex』からのリード曲「失恋ソング」から始まった。
切って落とされた紗幕の向こうに現れた岡崎体育に、観客はすでに大興奮。カラオケよろしく、ステージ後方に据えられた巨大LEDモニターに映し出される歌詞テロップにならって合いの手を入れ大合唱が巻き起こる。さらに1曲目にして、この日だけのシークレットゲスト・武田真治が途中SAXを吹きながら登場！虚を突かれたオーディエンスは大興奮。続く未発表のライブ曲「あてはまRing Ring」でも武田真治をフィーチャーして、オーディエンスに問いを投げかけ「あてはまった」人を踊らせるという煽り曲でフロアを盛り上げた。
「改めて紹介しましょう、武田真治さんです！」と岡崎体育が紹介。「とっても素敵な歌に参加させていただいてありがとうございます！」と武田真治が応じた。そして岡崎体育より、「失恋ソング」で実際に楽曲、およびMVにも参加してもらったことを紹介。「大体こういうこと（ゲストの参加）って、ライブの終盤にあることじゃないですか（笑）」と尤もな指摘を受けて、「せっかくこんなに受け入れてもらえるなら記念写真を撮ってもいいでしょうか」との武田真治の提案により、2曲目終わりにして記念写真撮影を敢行するという珍しい展開となった。
その他最新EP『Suplex』より、先日MVが公開された他責思考の歌詞が話題と笑いを呼んでいる「宇宙と長野」、サイケデリックでカオスな世界観が圧巻の「Rebirth」、既にライブではおなじみのレゲエナンバー「サブマリン」ほか、「おっさん」「なにをやってもあかんわ」等の代表曲、さらには未発表の新曲や既存曲のリアレンジやメドレーまで、巧みなMCを挟んで次々と披露。その唯一無二のパフォーマンスで会場を盛り上げた。
同公演は、途中約５分間の休憩を挟んだ二部制で構成されており、休憩時間には岡崎体育のマルチな活動を確認できるレギュラー番組や出演CMの映像が紹介された。
本編終了後、わずか5秒でアンコールに登場した岡崎体育から、重大発表が行われ、ひとつ目はTOUR初日にファンに公約した「体重が100kgを切らなければ京都の実感を全リフォームする（お客さんからの提案）」というもの。そして2つ目は、今秋に開催が決まったという約6年ぶりとなる全国ホールワンマンTOUR（全国5都市5公演）。会場からは笑いと喜びに満ちた万雷の拍手が沸き起こった。
アンコール曲は、このTOURを通じで歌われてきた初期の名曲「エクレア」。観客一人ひとりに向けて歌うかのように切々と歌い上げ、全観客と目を合わせ終わるまでラストサビを巻き戻してリピート歌唱するというアドリブが印象的だった。
そして最後は、これももはやお約束となっている、「岡崎体育は、いつの日か必ず（NHK）紅白歌合戦に出演します！」と、開場に詰めかけた約2,500人のファンに力強い言霊を残して、ステージを後にした。
■6月2日（日）
岡崎体育 Zepp Tour 2024～低姿勢ドラキュラ～
【会場】Zepp Divercity
【開場／開演】OPEN 16:00／START17:00
＜セットリスト＞
第1部（オープニング映像）
01 失恋ソング（w/武田真治）
02 あてはまRing Ring（w/武田真治）※未発表曲
MC
03 Quick Report
MC
04 宇宙と長野
05 バタバタサンバ ※未発表曲
MC
06 FRIENDS（はたらくくるまver.）
MC
07 XXL
MC
08 Q-DUB（reprise） ※未発表曲
第2部（CM映像）
09 Open
10 おっさん
MC
11 てんこ盛りEurobeat Mix ※メドレー
12 Gang Tang Summer Bong Winter ※未発表曲MC
13 Rebirth
MC
14 龍
MC
15 サブマリン
16 なにをやってもあかんわ
MC
17 Youth ※未発表曲
ENCORE
18 エクレア
【岡崎体育ホールワンマンTOUR 2024】
『盆テク博覧会』
・10/19(土) 大阪：NHK大阪ホール〜大阪パビリオン〜
・10/27(日) 愛知：岡谷鋼機名古屋公会堂 大ホール〜愛知パビリオン〜
・11/2(土) 福岡：福岡国際会議場メインホール〜福岡パビリオン〜
・11/17(日) 東京：NHKホール〜東京パビリオン〜
・12/7(土) 北海道：カナモトホール(札幌市民ホール)〜北海道パビリオン〜
※全会場、開場16時／開演17時
【岡崎体育プロフィール】
京都府宇治市出身の男性ソロプロジェクト。
2016年5月発売のアルバム『BASIN TECHNO』でメジャーデビュー。同アルバム収録の「MUSIC VIDEO」は、『第20回文化庁メディア芸術祭』エンターテインメント部門新人賞を受賞。2019年6月に、自身の夢と公言していた＜さいたまスーパーアリーナ＞でワンマン公演を開催。同会場史上初となる“1人vs18000人”のコンサートを大成功裡に収めた。また2020年2月には関西初となるアリーナ公演を＜エディオンアリーナ大阪＞で行い、『OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020』と銘打った“一人フェス”が大きな話題を呼んだ。2023年5月に、約6年ぶりとなるシングルCD『Knock Out』を発売し、10月にはコンセプトアルバム『OT WORKSⅢ』とアナログ盤シングル『サブマリン』を同時リリース。2024年3月27日に自身初となる配信EP「Suplex」をリリース。今秋約6年ぶりとなるホールワンマンTOURを開催する。
音楽活動以外にも、TVタレントや俳優、CM出演などマルチに活動中。
【武田真治プロフィール】
1972年北海道出身 1989年「ジュノンスーパーボーイコンテスト」でグランプリを受賞し、翌年俳優デビュー。「NIGHT HEAD」や「南くんの恋人」など話題作に出演し、注目を集める。サックスプレイヤーとしても「Blow up」でデビュー後、数多くの作品をリリース。近年ではNHK「みんなで筋肉体操」が話題になり、2018年、2019年と2年連続で「NHK紅白歌合戦」に出演。2020年は芸能生活30周年を記念してアルバム「BREATH OF LIFE」を9月9日にリリース。