6月16日(金)、東京・恵比寿LIQUIDROOMのライブにて、シンガーソングライター・崎山蒼志の全国ライブツアー「TOUR 2023“はたち・みずのかたち”」が千秋楽を迎えた。10代でメジャーデビューを果たし、20歳になってからは初の全国ツアーとなった今回。4月~6月までの3ヶ月間、全11公演で構成され、前半の8公演は崎山のソロで、千秋楽を含む後半の東名阪3公演は、ドラムとベースを加えたバンド編成によるパフォーマンスとなった。
昨年からツアー、リリースを精力的に行い、高い評価を受ける崎山だが、新曲「燈」も、人気TVアニメ『呪術廻戦』「懐玉・玉折」のエンディングテーマとしてリリースされることが発表され、大きな話題に。
そんな中で行われたLIQUIDROOMでのライブは、崎山(Vo./Gu.)、有島コレスケ(Ba.)、高橋直希(Dr.)による3ピースでのバンド編成で行われ、本編全17曲を約75分で駆け抜ける疾走感に溢れたものとなった。崎山が世に出るきっかけとなった「Samidare」から開幕し、「舟を漕ぐ」、「I Don‘t Wanna Dance in This Squall」、「逆行」、「潜水」などの名曲が立て続けに披露されたそのセットリストは、崎山の十代の活動を鮮やかに振り返りつつ、これからの新たな世界を予感させる刺激的な内容に。
さらにツアーファイナルということもあってか、崎山の疾走感と切迫感に溢れたギターストローク、そして繊細に情感が織り込まれたボーカルにはすべてを懸けるような凄みが感じられ、マスク付きながら声出しが解禁されたオーディエンスからも、それに呼応するように大きな歓声や拍手が届けられた。


アンコールのMCで、崎山はニュー・アルバム『i 触れる SAD UFO』が8月9日にリリースされること、そして10月から東名阪クアトロライブツアー「燈火」が開催されることをサプライズで発表! また、ニューシングル「燈」を引っ提げた全国フリーライブの情報も解禁された。その後、初披露となるアルバム収録曲「いかれた夜を」、そして「My Beautiful Life」を演奏し、一度目のアンコールは終了。鳴り止まない拍手に応えた崎山は、最後にソロで「ソフト」をパフォーマンスし、ツアーファイナルはあたたかい拍手と声援の中、大団円を迎えた。

早くもこれからの活動に期待が膨らむ内容となった恵比寿LIQUIDROOM公演。7月19日にリリースされる「燈」を皮切りに、ニュー・アルバム、ライブツアーと、今期後半も崎山蒼志の活動から目が離せないものになりそうだ。