2024年11月より突如 SNS にてオリジナル曲「美味しい食事」を投稿するとともに、活動開始した、素性一切不明のシンガーソングライターGiriGiri Hamsterが、7月20日(月)、東京・Shibuya eggmanにてゲリラ・フリーライブ「GiriGiri Hamster Secret Live “TABOO”」を開催した。ライブ公演は、今回が初めての開催となる。
開催告知はわずか5日前ながら会場には600人を超える多くのファンが詰めかけ、公演は3回にわたり実施。これまでリリースされてきた全8曲が披露された。
当日のオフィシャルライブレポートを以下に掲載する。


7月20日、シンガーソングライター「GiriGiri Hamster」が東京のライブハウスShibuya eggmanにてフリーライブを開催した。GiriGiri Hamsterは2024年11月に活動を開始して以降、現在まで素顔などを一切明かしていないアーティストだ。そんなGiriGiri Hamsterにとって、今回開催されたフリーライブ「GiriGiri Hamster Secret Live “TABOO”」は初ライブとなる。観客は、当日会場で案内されたQRコードを通じ応募した人の中から抽選で選ばれた。ライブの告知がされたのは開催から5日前だったが、会場には多くのファンが詰めかけ、公演は3回にわたり行われることとなった。
開演前、ヒーリングミュージックが流れる会場。ステージは睡眠不足のように虚ろな目をしたハムスターが描かれた紗幕に覆われている。開演時間が来ると、それまで流れていたヒーリングミュージックを切り裂くようにバンドサウンドが鳴り響いた。始まったのはGiriGiri Hamsterが2024年11月に初めてSNSに投稿した楽曲「美味しい食事」。いわゆる歌ものではない、言わばサウンドコラージュのような、ノイジーで混沌とした音塊が会場を包む。ステージ上にバンドメンバーがいるのは分かるが、ステージはミュージックビデオと同じ映像を映し出す紗幕に覆われており、中にいる演奏者たちの顔はハッキリとは見えない。
続く「さらば終電」で遂に、ステージ中央に立つGiriGiri Hamsterの姿、その輪郭をぼんやりとだが、確認できた。ズブズブと深く没入していくような演奏。一貫してステージはミュージックビデオを映し出す紗幕に覆われているが、その奥でバンドの演奏と共に身体を揺らしながらハンドマイクで歌うGiriGiri Hamsterの姿がうっすらと見える。その歌声は「陰鬱な美しさ」と言うべきものを感じさせる。GiriGiri Hamsterの音楽は、R&Bやヒップホップ、ダブ/レゲエといた音楽の持つグルーヴ感と快楽性、さらにロックの内省と衝動が混ざり合っている。そんな自由な音楽性を、まるで他人の日記を覗き込むような極めてパーソナルな体温を感じさせる表現に昇華する生々しさと切実さこそGiriGiri Hamsterの特別さと言えるだろう。バンドの生演奏と迫力ある生歌は、そんなGiriGiri Hamsterの音楽世界をさらにヘヴィに、鮮明に、伝えていた。「さらば終電」が終わると立て続けに「だあれもいない」へ。さらなる孤独の世界へ、GiriGiri Hamsterはこの記念すべき初ライブに立ち会った幸運な観客たちを導いていく。
この日、GiriGiri Hamsterは1公演で約30分にわたりパフォーマンスを行い、これまでリリースしてきた8曲すべてを披露した。ドープな演奏で空間を没入させた「白」。「新曲です」と言って披露された、数日前にリリースされたばかりの「YOU & I」では甘いメロウネスと焦燥が爆発するようなノイズを瞬間的に往還する。「僕にあって、あなたにないものはなんですか?」という問いかけ共に始まった「NOROI」は、その不穏なタイトルとは裏腹にサウンドは華やかなパーティー空間を演出した。サウンドの解放感と、歌われる言葉に刻まれた存在の不安、そのギャップにこそGiriGiri Hamsterが表現する生の実感があった。そして、ラスト前の「不在着信」が演奏される頃には、eggmanのフロアは不思議な温かさと熱狂、そして幸福感が満ちていた。バンドの演奏と重なっていたのでその言葉のすべてを鮮明に聞き取ることはできなかったが、MCで、GiriGiri Hamsterは自分の音楽のことを確かに「ネガティブ」と表現していた。しかし、その「ネガティブ」な音楽を希望にする人たちがいる。生きることの痛みが歌になり、眠れない夜にひっそりと響く鼓動がリズムになる、そんな音楽が共有されたときに生まれる幸福が確かにある。GiriGiri Hamsterはそれを証明していた。最後に披露されたのは「マカフシギ」。「僕はこの世界を――」そう言って楽曲が始まると、歌い出しの《遊びつくしたい》というフレーズが続いた。他人が勝手に押し付けてくる絶望に支配されるくらいなら、自分自身の絶望を握りしめて天高く掲げてやろう。そんなGiriGiri Hamsterのライブを締め括るに相応しい選曲だった。誰もが毎日ギリギリで、世界に慣れることなんてない。だからこそ、この世は生きる価値がある。まるでそう伝えるように、「マカフシギ」は響き渡った。

テキスト:天野史彬
撮影:後藤壮太郎

GiriGiri Hamsterの今後の動きに是非注目して欲しい。

【ライブ情報】
GiriGiri Hamster Secret Live “TABOO”
2026年7月20日(月)東京・Shibuya eggman
【セットリスト】
M01 SE~美味しい食事
M02 さらば終電
M03 だあれもいない
M04 白
M05 YOU&AI
M06 NOROI
M07 不在着信
Short MC
M08 マカフシギ

各種SNSリンク
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Instagram:https://www.instagram.com/girigiri_hamster/
TikTok:https://www.tiktok.com/@girigiri.hamster
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCb9j_TqHcMaO8thO1o2fLxQ

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